熊さんが唸りながら突進して来た 
一日目 千畳敷 〜 極楽坂 〜 木曽殿山荘

東川岳から望む空木岳




登山道を歩いていたら、
前から熊さんが唸りながら、
私めがけて突進して来たんです。

右は山、
左は谷、
登山道の幅は80cmくらいで逃げ場は有りません。

私の運命はいかに‼︎





って、
まぁ〜、
こうやってレポを書いてるので、
命に別状は無かったんですけどね (^^;

でも、
マジでビビりましたよ。



あっ、
お山は中央アルプスの空木岳です。





行程

前日:
神戸 ー<車>ー 菅の台
菅の台駐車場車中泊

1日目:
菅の台 ー<バス>ー しらび平
しらび平 ー<ロープウェイ>ー 千畳敷
千畳敷 〜 極楽平 〜 木曽殿山荘
木曽殿山荘泊

2日目:
木曽殿山荘 〜 空木岳 〜 菅の台
菅の台 ー<車>ー 神戸





前日

中央道、駒ケ岳SA。

後ろのお山が今回のターゲット、
空木岳。

この時は、
このお山の中で私を待ってる奴が居ようとは思いもしませんでした。






晩ご飯。

駐車場近くのお店「すが野」さんで頂きました。

駒ヶ根と言えば、
ソースカツ丼ですからね。

丼ではありませんが ^^;






千畳敷へ
今日は千畳敷から極楽平に登り、
中央アルプスの主稜線を南下して木曽殿山荘迄行きます。

まずは、
千畳敷まで行きます。



早朝の菅の台バスセンター。

まだ5時半ですが、
チケット売り場には長蛇の列。

今日は平日なんですが。



駐車場もほぼ満車



片道チケットをゲット。



 今日の時刻表。

ですが、
今日はお客さんが多く、
増発便がガンガン出ていました。



バスが入って来ました。



しらび平からはロープウェイ。

こちらも10分間隔でピストン運転していました。



ロープウェイを降りると、
目の前には千畳敷カールがドンッ!



展望台からは南アルプスが一望出来ます。



ズームすると、

富士山も。



駒ヶ岳神社に安全登山をお祈りして、



極楽坂を目指します(7:18)






千畳敷 〜 木曽殿山荘

千畳敷 〜 極楽平

中央右の平な箇所が極楽平で、
この稜線が中央アルプスの主稜線です。



途中、
振り返って。



こんな階段を登って行くと、



着きました、

極楽坂(7:42)



右に行くと宝剣岳や木曽駒ケ岳。



左に行くと空木岳や南駒ヶ岳。

正面のピークは島田娘の頭。



極楽平迄登ってしまえば、
極楽平と空木岳の標高はほぼ同じなので、
楽勝やなと思っていたのですが、
これがなんとめっちゃアップダウンが多い><

いつもの事ながら、
なめてました。

極楽平から、
今日のお宿の木曽殿山荘まで、
6個のピーク越えがあるんです。


この図は、
縦軸と横軸のバランスが悪いですが、
歩くとこんな感じでした><






極楽平 〜 濁沢大峰
この時点では、
そんなにアップダウンがあるとも知らず、

ルンルンで島田娘を通過すると、



『ゲッ!、
 全然フラットちゃうやん!』

正面左のピークが空木岳です。

その右奥は南駒ケ岳ですね。



『しゃ〜ない、
 行きますか』

一気にモチベションダウン。



と言うことで、

最初のピーク濁沢大峰を目指して下ります。



まだ下ります。

その後、
少し登って、



更に下ります。



そして、

お約束の登り返し。



で、
着きました、

濁沢大峰(8:49)

もうシンドい><

まだ、
始まったばかりなのに。



振り返ると、

歩いて来た道が見えています。






濁沢大峰 〜 檜尾岳
次は檜尾岳を目指します。

正面の岩稜の右側をトラバースします。

ここから岩場が続きます。



登りにくい岩には、

鎖や、



ホッチキスが設置されています。



この鎖場を下りると、



痩せ尾根になります。

左右の傾斜は緩いので高度感は有りません。



ここで痩せ尾根は終わり、
広い稜線の下りになります。



二連の梯子。



中央下の鞍部を目指して下って行きます。



鞍部手前の鎖場。



こんなとこを下って来ました。



檜尾岳に登り返します。



ハイマツの中を登って行きます。



振り返ると、

歩いて来た道が見えています。



山頂標が見えて来ました。

このあたりから傾斜は緩くなります。



着きました、

檜尾岳(10:15)



振り返ると、

中央奥に三角の宝剣が見えています。

その左が島田娘の頭で、
あそこから歩いて来たんですよね。



西を見ると、

正面の大きなお山が三ノ沢岳、
その奥が御嶽。



東を見ると、

南アルプスのオールスターズ。

左から鋸、甲斐駒、仙丈、白峰三山、
富士山を挟んで塩見。

中央の建物は檜尾尾根に建つ檜尾避難小屋。



20人程が利用できるそうで、
近くに水場もあるとか。

この尾根を下ると、
バス道の檜尾橋バス停に下りれるようです。



長野県警のヘリが飛び回っていますが、
何かあったんでしょうか?






檜尾岳 〜 熊沢岳

次は熊沢岳を目指します。



一旦下ります。

登り返したとこが大滝山、
その奥が熊沢岳(と思う)



右の丸いピークが大滝山(おそらく)

岩稜の右側のハイマツの中を、
稜線に向かってジグザグに登って行きます。



振り返ると、

手前のピークから檜尾岳、濁沢大峰、島田娘の頭へと、
歩いて来た稜線が続いています。



『結構来たけど、
 まだまだやね』



大滝山(右のピーク)は山頂は踏まずに、



左側(東側)をトラバース気味に進み、



今度は稜線の西側に出ます。

熊沢岳(正面のピーク)が大きくなって来ました。

稜線の東側は池ノ平カール。



熊沢岳山頂手前は岩場が続きます。

これからが、
今日の核心かも。



ペイントに従って登ります。



登ってから写していますが、
この登りが今日のルートで一番気を使った箇所で、
ホッチキスに助けてもらい登ります。



前のオッチャンは手こずってますが、
後ろから見てるとステップやホールドの位置が良く分かります。



岩場を登りきると、

熊沢岳全景が見えてきました。



稜線の西側のハイマツの中を登ります。

右の岩峰の裏あたりが山頂です。

後、少し。



熊沢岳山頂(11:59)

これが一つ目の山頂標で、



少し離れた場所に、
もう一つの山頂標が立っています。

山頂は南北に長い台地です。



『まだまだやねぇ〜』

って、
眺めてるのは空木岳(左端のピーク)

空木岳は三つのピークからなり、
山頂が第三ピーク、

そこから稜線上に第二、第一ピーク、
更に稜線を下ると木曽殿越。

今日はそこまで行きます。






熊沢岳 〜 東川岳
次は、
東川岳を目指します。



熊沢岳から次の東川岳まで、
「熊沢五峰」と呼ばれる小さなピークを越えながら進みます。



『五峰かぁ〜 』
もうかなり飽きて来ています、
アップダウンに。



しかし、

約100mの標高差があるので、
東川岳山頂手前の登りを除いて下り基調です。



稜線の西側のハイマツの中を、
小さなアップダウンを繰り返して緩やかに下って行きます。



少しだけ岩場の登りがあります。



こんなとこを登って来ました。

簡単な登りです。



岩場を登りきると、

山頂標が見えて来ました。



東川岳山頂(14:02)



振り返ると、

歩いて来た道、
その奥には御嶽、
その右には乗鞍が見えています。



正面には空木岳。

『イメージと違うなぁ〜』

緑の多い穏やかなお山のイメージだったのですが、
こんな岩山とは。






東川岳〜木曽殿山荘
今日のお宿、
木曽殿山荘を目指します。

シンドかった中央アルプスの稜線歩きももう少しです。

東川岳と空木岳の鞍部、
木曽殿越を目指して下ります。

しかし、
これが結構の激下り。



見えて来ましたよ、
木曽殿越に建つ小屋が。



で、

やっと着きました、



木曽殿山荘(14:47)

『ふぅ〜、
 やっと終わった』



こんなとこ下って来ました。

ザレてて、
かなり気を使いました。



正面のピークは空木岳の第一ピークです。



「木曽殿越」の名前は、
その昔、
木曽の殿様(木曽義仲)がこの峠を越えたことに由来するとか。






まずは、

お約束のプシュ〜。

『美味い!』






木曽殿山荘
木曽殿山荘を簡単にご紹介。



一階は受付、売店、食堂兼談話室。



二階は寝室、大部屋が一つです。

定員は100名だそうですが、
100名はちょっと厳しそうです。

一階の食堂の奥にも寝れるスペースがありましたけど。



売店メニュー。

Tシャツやバッジ等も売っています。



駒ヶ根のこまくさの湯の割引券が置いてありました。

もちろん、
頂きました、
50円引きですけど^^;



晩ご飯。

毎日おでんだそうです。

お代わりはないので、
チョット量が少ないかもしれません。



朝ご飯。

こちらもお代わりは無し。



ネット上では色々言われてる木曽殿山荘ですが、
最低限の小屋のルールさえ守れば、
居心地は悪くないですよ。

私は、
オーナーさんに、
ワインまでご馳走になり、
面白い山の話を聞かせてもらいました。

基本、
要予約の小屋ですが、
緊急時は勿論宿泊は可能だそうです。

但し、
『その場合、食事や寝具は提供出来ないかもしれない』
だそうです。



以上、
木曽殿山荘のご紹介でした。






夕食を食べ、
外に出て見ると、

空木岳が燃えていました。



そして、

陽が沈みました。






食後は、

消灯まで、
駒ヶ根で買ったお酒を飲みながら、
山荘のオーナーさん達とおしゃべりをし、
一日目は終了。



明日は、
空木岳に登り、
池山尾根を下って、
車を置いてる菅の台に下山します。

この下山時に、
あいつに遭遇したんです。






熊さんが唸りながら突進して来た
一日目 千畳敷〜極楽坂 〜 木曽殿山荘
二日目 木曽殿山荘 〜 空木岳 〜 菅の台








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