「六甲ミーツ・アーツ芸術散歩」に行ってみた

六甲山の各所で、

「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2017」

と言う現代アートの展覧会が開かれています。



「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」と言うのは、

作品を鑑賞しながら道端の植物に目を向けたり、鳥のさえずりに耳を傾けたり、ホッと一息ピクニックやティータイムを楽しんだり…
山上を巡りながら思い思いの時間を過ごし、季節の移ろいや一日の流れとともにアート鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょう。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2017


芸術とは全く無縁な私ですが、
ハイクを兼ねて行ってみました。





六甲ケーブル下駅
と言うことで、
やって来たのは、

六甲ケーブルの下駅。






構内に入ってみると、

こんな物が設置されています。



これが、
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2017」の
展示作品のようです。



しっかし、

『なんじゃ、
 こりゃ〜』



と言う、
私みたいな人のために、

作品の近くに説明板が設置されています。

大きく書かれてる①は作品の番号で、
今年は全部で36の作品が展示されてるそうです。



で、
作品のタイトルは、
「ロマン飛行(青い馬と深海魚)」

作者は、
CHAKKY KATOさん。



こちらが、
「青い馬」?



で、

こちらが、
「深海魚」?

逆か?



あらためて、

1 ロマン飛行(青い馬と深海魚)
CHAKKY KATO
作者はキネティックカルチャー(自立して動く彫刻)を中心に活動するアーティストですが、様々な媒体を通して自己表現を追求しています。作品には生物などの有機的なものをモチーフにしながらもメカニカルな構造を持つものや、電子デバイスやCGを用いた実験的なものなどもあります。本展では本作品の他、カイト(凧)を使ったパフォーマンスを行います。



作品と言い、
説明と言い、
手強そうです、
六甲ミーツ・アーツ。






登り
で、
これから六甲山頂に行くのですが、
このケーブルに乗れば10分くらいで山頂に着きますが、
今日はハイクも兼ねてるので、
歩いて登ります。



山頂へのコースは数多くあるのですが、
今日は、
通称「油コブシ」と言われているコースを登ります。

このコース、
六甲ケーブルの下駅近くからスタートし、
ケーブルと並行して登って行き、
油コブシ山を経て、
山頂のケーブル山上駅近くまで行きます。



では、

スタート。






こんな登山道を登って行くと、



油コブシ山頂手前に見晴台があります。



見晴台なのですが、、、






今日は何も見えません。



天気が良ければ、
神戸港から大阪湾まで一望できるんですけどね。

とりあえず、
タバコ休憩。






六甲ケーブル山上駅
途中、
子連れのお母さんイノシシに唸られ、
ビビリながら登って来ました、

六甲ケーブル山上駅。



まずは、

構内の「ショップ737」で、



チケット1,850円(大人)を購入。

ガイドマップが付いてます。



今年の六甲ミーツ・アートは以下の会場で、
作品が展示されています。

  • 六甲ケーブル下駅
  • 六甲ケーブル山上駅
  • 天覧台
  • 六甲ガーデンテラス
  • 六甲枝垂れ
  • 六甲有馬ロープウェー山頂駅
  • 六甲山カンツリーハウス
  • 六甲高山植物園
  • 六甲オルゴールミュージアム
  • 六甲山ホテル
  • 六甲山牧場


これら会場のうち、
赤字の箇所は本来は有料なのですが、
このチケットが有れば無料となります。

また、
いつもは有料の六甲山牧場ですが、
なぜか他の有料箇所と異なり、
無料にはなりません。

このチケットが有れば、 
500円から400円に割引は効きますが。



各有料会場とも会期中は1回に限り入場可能で、
利用当日は何回でも入場可能です。

さらに、
有料4会場に入場後も当日外の好きな日に、
いずれかの有料会場内のいづれか一つに1回は入場できます。



と言う、
なんとも複雑なチケットですが、
ここだけではなく、
各有料会場窓口でも売っています。






今回は36点全ての作品を見て回ったのですが、
とても全部を紹介しきれないので、
ここでは、
各展示会場において、
独断と偏見で厳選(笑)した一点のみ紹介させて頂きます。



で、
この構内に展示されている作品がこちら。


2 ひっぱれ!六甲ケーブル
明和電機
2度目の出場となる今年、作者は六甲ケーブルに注目しました。
昭和7年に開通した六甲ケーブルは戦前から観光客の足として親しまれています。開業当時の面影を色濃く残す山上駅舎の地下では3基の巨大な滑車が車両を繋いだ鉄製のロープを巻き上げています。その巻き上げ機構をのものを自動演奏楽器として使い、作業員をムード歌謡グループに仕立ててビデオ映像と共に展示しました。


作業服を着たマネキンが目立ちますが、
メインはビデオでした(笑)



山上駅隣にある天覧台のカフェ内にも展示されてるのですが、
まだお店が開いてないので、
最後に見ることにしました。






六甲ガーデンテラス
と言うことで、
最初にやって来たのは、

六甲ガーデンテラス。



ここには、
三つの作品が展示されています。

No作品名作者
30pole-polerhythms
31flow「ライトアップの民主化」伏見雅之
32空を見てたら涙が出ちゃいました佐藤圭一






32 空を見てたら涙が出ちゃいました。
佐藤圭一
作者は、日常の中で脳裏に現れるイメージを捉え、それを忠実に作品化する為に試行錯誤を繰り返しています。生み出される彫刻作品は時に静寂であり、時に過剰であり多様性に富んでいますが、本作品は強烈な外観で見るものを圧倒します。鑑賞者は作品の目となって風景を眺めることができます。
鑑賞者の心が動くより先に作品の方が既に感動してしまっている状況に出会い、鑑賞者のここもまた動き出します。



涙も出てますが、

鼻◯ソも出ています。(鼻水かな?)






六甲枝垂れ
次にやって来たのは、

六甲枝垂れ。



ここにも、
三つの作品が展示されています。

No作品名作者
27こんにちは古屋崇久
28あべちゃん、なんかついてるよさとうりさ
29六甲山光のアート「Lightscape in Rokko」伏見雅之






28 あべちゃん、なんかついてるよ
さとうりさ
柔らかな印象の曲線、美味しそうに見える心地よい造形が作者の作品に独特な印象を与えています。そこから伝わってくるのは、寂しいような、可笑しいような、切ないような、嬉しいような、あきらめたような、、、ちょっと複雑な感情です。
人間のように見える一見可愛くしかし可愛いだけでない「何か」を中心に作品を展開してきた作者。その表現に通底しているのは、コミュニケーションのあり方への探求なのでしょうか。


確かに、
見方によっては、
いろんな表情に見えます。

「さとうりさ」さんの作品は、
六甲山牧場にも展示されているのですが、
両作品とも共通する「何か」があるような、、、






次は、
六甲有馬ロープウェーの山頂駅に向かったのですが、
途中に、
こんな作品が展示されていました。


33 ブランルーチ
楠井沙耶
作者はこれまでも木や布などの多様な素材、手法を発表してきました。生活や思考のなかで出会う事物に触発され作品は多様性を持って生み出されます。本作品は六甲山にある剪定された枝のなかから大小複数の特徴のあるものを選び、その枝の形状を強く意識させる作品を作りました。土の土台に配置された枝は浮かんでいる様にも根を張っている様にも見えます。新しい表現の力作です。






六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅
で、

六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅。



ここには、
二つの作品が展示されています。

No作品名作者
34何でもない日おめでとう塩見真由
35太陽と共にねむる中島伽耶子






35 太陽と共にねむる
中島伽倻子
壁一面に電球が埋め込まれぼんやりと光っています。よく観察してみると電球の中には発光体がありません。背後にまわると集光の仕組みが理解できます。作者が表現しようとしているのは「うつりかわり」です。自然界の事物は全てうつろう物ですが、私たちはこうした変化を情緒的に捉え、感性を育み時には無常感に浸ってきました。
作者はそうした情緒性をそぎ落としより単純化することに挑んでいます。



これは、

駅の床から天井まで全面に電球が埋め込まれてるのかと思ったのですが、



こんな仕組みでした。



しかし、
どの作品もそうですが、
説明が難しい。

こんな難しい説明を理解出来る一般peopleはいるのでしょうか?

私には、
難解の算数より難しい。






六甲カントリーハウス
次は、

六甲カントリーハウス。



ここは多くて、
七つの作品が展示されています。

No作品名作者
20KoiのRock'n'Roller現代美術二等兵
21六甲山名物 芝漬け北川純
22六甲ハイ・チーズ松陰中学校・高等学校 美術部
23アンタイトルアートユニット ウエタナ
24こんなんどうですか?伊藤彩
25六甲富士井口雄介
26昨日の君、明日のあなた川島小鳥


ここは、
多いので二つをご紹介。






25 六甲富士
井口雄介
2012年に続き作者2回目の出展です。環境を一変させるような木材を使った大掛かりなインスタレーションを得意とする作者が本年採り上げたモチーフは富士山です。
山岳信仰に基づく富士詣は、伊勢詣と共に日本古来より「観光」としての側面を色濃く持っていました。本展には多くの観光客が訪れます。そこに着目した作者は、六甲山という京阪神を代表する観光地の池へ富士山をインストールしました。



見事な逆さ富士。






20 KoiのRock'n' Roller
現代美術二等兵
作者、現代美術二等兵は自身の作品を「駄美術」と呼んでいます。
「お菓子の中に”駄菓子”があるように美術界にも”駄美術”があるのでは(作者ホームページから抜粋)」と作者は述べていますが、かつて駄菓子は生活に不可欠なものでした。幅広い鑑賞者に力の抜けた驚きや笑いそして皮肉を投げかけ、背後に現代社会が透けて見える作品は作者の優れた着想力によるものです。30分に一度作動するパフォーマンスにご注目ください。


30分に一度、
恋(鯉)ソングを歌うのですが、
その時の演出がお見事です。






各作品は、
いろんな場所に設置されています。

特に広い会場では、
ガイドマップだけでは場所がわかりにくいのですが、

この旗を探せば、
その近くに設置されています。






六甲高山植物園
次は、

六甲高山植物園。



ここも多くて、
八つの作品が展示されています。

No作品名作者
12箱の絵本_森の一夜横野健一
13Webomalogy / Portrait of a Plant榊原澄人
14Funky Mushroom三木サチコ
15むこのみなとー貝の花舟杉原信幸
16発酵中!平田万葉
17モリシャンデリア豊福亮
18Sleeping Guardian久保寛子
19あるべきようわ、ムコの山楢木野淑子





14 Funky Mushroom
三木サチコ
作品はFRPを素材としていますが、一見すると陶磁器の様につややかに仕上げてあります。幾つかの作品は胎児のようにも異星人もようにも見えますが、それらは作者が自らの内面、無意識の中を旅して出会ったイメージで、季節や気象の変化の中で様々な表情を見せます。
作者の内面から生まれた造形は、鑑賞者に何を届けてくれるのでしょうか?いろいろな方向からじっくり鑑賞したい作品です。


これは、
「ノウタケ」と言う、
脳みそに似たキノコをイメージしているそうです。



しかし、
「内面から生まれた造形」と言うことですが、
この作者、

もしかして、



オッパイフェチ?(笑)← すみません m(_ _)m






六甲オルゴールミュージアム
次は、

六甲オルゴールミュージアム。



ここには、
六つの作品が展示されています。

No作品名作者
6六甲美術館新山浩+神戸市立科学技術高校
7幸せの種まき田中千紘
8ミシュレ『魔女』より高橋匡太
9Constellation赤坂有芽
10六甲の不思議な森の物語藤浩志
11Inter-world-sway奥中章人






10 六甲の不思議な森の物語
藤浩志
作者は、パプアニューギニア国立芸術学校での講師や2016年まで十和田市現代美術館の館長を務めるなど、アーティストの枠を超えた幅広い活動をしています。
本展では、代表作「トイザラス」や「ハッピーフラワー」などを、屋外の庭と池に点在させました。作品群は作者が全国で展開する「かえっこ」(おもちゃ交換プログラム)から生み出されました。顧みられなくなったおもちゃが再利用されています。



この怪獣?の名前は、

ドラザウルス。← ウソです、本当はトイザウラスね



この作品、
ミュージアム内の庭園のいたるところに、
いろんな物が設置されています。



馬?







池にも。






それにしても、
よくこれだけのオモチャを集めたもんです。



これらの作品は、
庭園内のどこでも見ることが出来ます。

ですが、
中には、
こんな地味な作品もあります。

メールボックスが一つ。



これは、
「Constellation」と言う作品なのですが、
ネタについては、
ここではバラしません(笑)

現物をご覧になって下さい。






六甲山ホテル
次は、

六甲の名門ホテル「六甲山ホテル」



作品は、

ホテル裏の駐車場の奥に展示されています。



5 The Soft Culture
川田知志
昨年の六甲ミーツ・アートで、六甲山の自然との対話を楽しむようにフレスコ画を展開した作者は、本年は場所を替えてそれを更新しました。
フレスコ画は漆喰が乾かないように顔料で描く方法です。
複数の木立に寄り添うように描かれ、その幾つかは解体され移動を経て温室に展示されていました。その行為の結果が生む不調和と制作の場に残された作品が作り出すのは、環境と向き合ったここにしか無い独自の世界です。



話は変わりますが、
六甲山ホテル、
現在休業している旧館、
来年から再開するそうですね。






六甲山牧場
次にやって来たのが、、、









『メェ〜〜〜』



はい、
六甲山牧場です。



作品は、
南エリアの南イベント広場に展示されています。



36 The parallel
さとうりさ
羊たちの歩き回る広場に、柵に囲まれて顔のある三輪車が佇んでいます。
柔らかな印象の曲線が作品に独特な印象を与え、またその表情から伝わってくるのは、寂しいような、可笑しいよな、切ないような、嬉しいような、あきらめのような、、、ちょっと複雑な感情です。人間のようにも見える一見可愛くしかし可愛いだけでない「何か」を作品として展開してきた作者。
その表現に通底しているのは、コミュニケーションのあり方への探求なのでしょうか。



”可愛いだけでない「何か」”
というのは分かるような気がしますが、
そこから”コミュニケーションのあり方”にどう繋がるのでしょうか?

う〜ん、
やっぱ難解です。

私は、
↓↓↓の方が分かりやすい。



やる気の無い、
ヒツジさん、



これ、
ヒツジ?



本当に噛むらしいですよ(笑)






箸休め
さて、
次は、
六甲ケーブル山上駅隣の天覧カフェなのですが、
朝から、
訳の分からん(すみません)現代アートばかり見てるので、
かなりお腹いっぱいです。



と言う事で、
箸休めに、

「シェール槍」と言う小山に登ってみました。



この小山の下には、

「穂高湖」と言う池があります。

さらには、
隣には、
「新穂高」と言う山がありますが、
こんな名前をつけてよいのでしょうか?(笑)






天覧台
な〜んて事を思いながら、
戻って来ました、

六甲ケーブル山上駅隣の天覧台。



ここには、
二つのカフェがあり、
そのカフェ内に作品が展示されていますが、
オススメは、

スペース・ホワイト・カフェ(SWCafe)



ここは、
カフェ自体が作品になっています。



入口と書かれていなければ、
絶対入口と分からない、
入口。






3 スペース・ホワイト・カフェ(SWCafe)
開発好明
作者は日常に起きている出来事を作家の目を通してリフレクションさせ、それらの経験から生まれる問いに対して、心をくすぐる独自のユーモアを持って精力的に政策を続けています。
本作品では電化製品を保護するための梱包用発泡スチロールを素材として使い、六甲山の展望ポイントでありながら、使われなくなった暗いテントハウスの内部を白色の空間に一変させました。
宇宙船内部のような空間で、非日常をお楽しみください。



内部は真っ白。



料理や飲み物も白、




スタッフのユニフォームも白、
と思ったら、、、






髪も白でした。

※ もちろん、ご本人さんの了承は得ております。






以上、
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2017」
終了。



やっぱ、
私には、
現代アートは手強すぎました。



でも、
久しぶりに六甲をハイクできたので、
良しとしましょう。






下り
さて、
これから下りるのですが、
さすがに歩いて下りる気力・体力は無く、

ケーブルで下ります。






やっぱ、

楽やわぁ〜(笑)








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