強烈に寒かった霊仙山

石灰岩の間を縫うような走ってる登山道





霊仙山(りょうぜんさん)に登って来ました。



霊仙山は、
琵琶湖の東、
鈴鹿山脈の最北端に位置する標高1,094mのお山で、
「花の百名山」としてハイカーに人気のお山です。

山体は石灰岩からなり、
なだらかな上部はカルスト台地で、
他のお山と雰囲気が少し異なっています。

そんな霊仙山に初めて登りました。






神戸を早朝に主発して、
やって来たのは、

榑ケ畑(くれがはた)の登山口。

一番乗りでした。


今日は、
ここを出発して霊仙山に登り、
周りの峰々を周回して、
ここに戻ってくるつもりです。






榑ケ畑 〜 霊仙山
では、

行きますか(6:46)

って、

クマさんが出るんや(怖)

空木岳で突進して来た奴もこんな顔してました。
その時の様子は↓↓↓

熊さんが唸りながら突進して来た
  二日目 木曽殿山荘 〜 空木岳 〜 菅の台




あれ以来常にクマ鈴は持っているのですが、
効果あるんでしょうかね?






最初は薄暗い杉林の中を進みます。

このあたりは昔は集落が有ったようで、
石積が残されています。






最初の建物。

後で調べたら大阪の高校の私有物みたいです。

この先に、

もう一つ建物が有ります。

これは、

「山小屋かなや」 (6:59)

やってるのか廃業してるか分かりませんが、
とりあえずこの日は閉まっていました。

看板があるので、
営業してるのかもしれませんね。



テン場も有る(有った?)ようです。

このあたりの山域は、
夏はヤマヒルが多いので、
テントは厳しいかも。






「かなや」を過ぎると、
九十九折りの急登が続きます。






急登を登りきると、

汗拭峠(2合目)(7:12)



「汗拭」だけにタオルが置かれています(笑)



そして、

「クマ出没注意‼︎」(怖)

もう冬眠しとるんちゃうの?
まだ?



今日は、
周回して、
ここに戻って来ます。






汗拭峠からは素敵な尾根道です。



『ルンルン^_^』



このあたりはまだ色が残っていますね。






ここにもタオルが。

誰が洗うんやろ?






このお山の特徴であるカレンフェルトを構成する、
石灰岩が出てきました。






見晴台(5合目)(7:49)

ここからは、

琵琶湖が一望出来ます。

湖岸の街は長浜あたりでしょうか?



そして、

「クマ出没注意‼︎」(怖)

空木岳のクマさん遭遇以来、
かなりクマに敏感になっております。






「キケン」の案内がありますが、
これといった危険箇所は見当たらず。






琵琶湖を見ながら登って行きます。






このあたりから石灰岩が多くなって来ました。



石灰岩の間を縫うように道が通っています。






お猿岩(7合目)(8:16)



お猿岩?違うよね?^^;

どれかの岩が、
見る方向によってはお猿さんに見えるそうです。

かなり探しまたが、
見つからず。



ここからは、

琵琶湖が一望できます。



街は近江八幡?
守山ですかね?



ここから先は急登は有りません。

カルスト台地が広がっています。






石灰岩の間の道を登って行きます。



ですが、

『どこ歩くん?』

石灰岩の上を直に歩くような箇所も有ります。

いたる所に踏み跡が着いたので、
どこを歩いてもOKのいようです ^^;






池と鳥居が見えて来ました。

ここが、

お池(8合目)(8:43)

この池は「お虎ヶ池」と言い、

“昔建てられてた霊仙寺で米を研いだ水が流れてたまってできた”

と言う言い伝えがあるとか。



そのお虎ヶ池に鎮座する霊仙神社。

お虎ヶ池が御神体なんでしょうかね?

雰囲気と言い、
霊験あらたかっぽい神社です。






まだまだ先に進みます。

お猿岩(7合目)を過ぎて、
台地に出てからはかなり強い風が吹いています。

なんせ、
遮る物が何も無いですからね。



このあたりまでは風は強くても天気は良くて、



寒さはあまり感じなかったのですが…



急にガスが湧いて来ました。



そして、

一気にガス充満。



太陽が隠れると、
強風と相まって一気に寒くなって来ました。

ここでジャケットを羽織ります。

ここまでは、
かなり暑くてベースレイヤーだけで歩いていたんです。

本当はミドルも着込めば良いのですが、
持って来て無いんですよ。

相変わらず舐めてますよね(涙)






正面のピークに何か見えて来ました。



経塚山(9合目)でした(9:03)



ここからは、

展望無し、
何も見えず!



今日の予定としては、
霊仙山を登った後は、
周りの峰々を周回するつもりだったのですが、
あまりの寒さと視界の悪さで周回は諦めて、
山頂だけ踏んでピストンに変更。



とりあえずテッペン目指します。






登ってると、

急にガスが取れて来ました。

振り返ると、

先ほどいた経塚山(9合目)がクッキリ。

その右に避難小屋らしき建物が見えています。






何やら標識が見えて来ましたよ。



その道標(9:22)

「山頂」と「最高点」が違うんですね。



先ずは山頂を目指します。






で、

で、霊仙山山頂(1084m)(9:33)

 『何故山頂と最高点がちゃうんやろ?』

しっかし、
それは良いとして、

寒い!

持って来たもん全部身につけたけど寒い!
強烈に寒い!






次は最高点を目指します。






今日出会った二人目のハイカーさん。

彼は大声で『サムイッ!』を連呼しながら歩いて行きました。

気持ちは良く分かりますよ(笑)






霊仙山最高点(1098m)(9:47)

展望は最高点も山頂も同じで、
周りに遮るものが無いので素晴らしいです。

先ずはなんと言っても伊吹。

このあたりで伊吹の存在感は突出してますね。

伊吹の右奥は白山、別山。

更に右には、

左に御嶽、
右には乗鞍から続く北アルプスが見えています。



今回は山頂で山飯をつくろうと、
色々仕込んで来たのですが、
そんなん無理。

寒すぎて10秒も居れません、
下山します。

寒いのですが、
視界は良くなったので、
当初の予定通り周回して榑ケ畑に下山します。






霊仙山 〜 榑ケ畑

正面に見える稜線(西南尾根)を目指します。






木々は相当風にやられてますね。




 

振り返って。



これから進む稜線。






この先、
土が有りません。



『どこ歩くん?』

石灰岩の上を歩いています。



この先の岩陰で、
岩が風除けになっていたので、
少し休憩しました。

それまで、
まともな休憩をしていなかったので。






ここを登ります。

やっと土の上を歩けます。



登りきったところが、

南霊山(と思う)(10:48)






南霊山を過ぎると、

再び岩の上を歩きます。

テープやマーキングは有りません、
とにかく稜線上を歩きました。

※ここを歩き終えて気がついたのですが、
 この稜線の下の土の部分に踏み跡がついていました。






正面のピークに標識がありますね。

そのピークが、

近江展望台(11:02)

写真中央のピークが最高点で、
あそこから稜線上を歩いて来ました。

そして、
ここからは、

下ります。

それもかなりの激下り。



こんなとこ下って来ました。

まだまだ下ります。

 

ここからが更なる激下り。

急斜面で土が滑る、滑る。

岩が無ければ、
下まで一気に滑り落ちそうです。



激下り終了(11:35)

『お わ つ た』

と思ったら、

「クマ出没注意‼︎」(怖)

あまりの激下りでクマさんのこと忘れていました。

人気のお山と聞いていたので、
今日は平日ですが、
ハイカーさんも少しはいるだろうと思っていたのですが、
見かけたのは3人だけ。

なので、
ほとんどソロ状態。

クマさんが気になって、
物音がすれば、
ドキッ!

空木岳以来、
トラウマになったかも(笑)






激下りの後は、

こんな穏やかな道を歩いて、



笹峠(11:55)

ここで休憩。






休憩を終え、

杉林に突入。






標高が下ると、
まだ色が残っています。



まだまだ綺麗です。






家が見えてきた。



お寺さんですやん。

このあたりは今畑と言って、
今は廃村のようですね。






林道まで下りて来ました。

ここが、

今畑登山口(12:43)



ここにも有りました、
「クマ出没注意‼︎」(怖)

ツキノワグマの説明まで書かれてるし。






『やっと平坦な林道歩きやぁ〜』

って、
思ったのですが、
落合の集落を抜けると、

再び山道になり、



こんなトリッキーな橋を渡らせられたり、



渡渉させられたり、



更に渡渉させられたりします 。



終いには、

こんな急登が待っておりました。

最後の最後に激急登を用意するなんて、
やってくれます霊仙山。



最後の激急登をヘロヘロでよじ登ると、



汗拭峠(13:42)

タオルを置いてる理由が分かわりました。





後は、

山小屋かなやを通過し、



戻って来ました、

榑ケ畑の登山口(14:00)

クマさんにも会わず無事下山しました。

しかし、
寒かった。






振り返って
  • 山頂は広大なカルスト台地で、他のお山とは雰囲気が異なる。
  • 榑ケ畑〜霊仙山ピストンならかなりお手軽登山(と言うかハイキング)
  • カルスト台地は恐らく風が強い日が多いと思う。木々が育って無いし、有ってもかなり変形してるので。
  • このあたりは雪が多いのでスノーシューには向いてると思うが、強風問題と雪の時期どこまで車が入れるか。
  • 霊仙山最高点から近江見晴台迄は土道が無く、石灰岩の上を歩く箇所がある。マーキングは無いが、稜線上を歩けば問題無し(歩き難いけど)
  • 近江見晴台からは激下り。急斜面で距離も長くて土が滑るので要注意。









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