熊さんが唸りながら突進して来た 
二日目 木曽殿山荘 〜 空木岳 〜 菅の台

駒峰ヒュッテより空木岳を望む





今日は空木岳に登り、
池山尾根を下って菅の台に下山します。

この下山時に奴と遭遇したんです。





今日も天気は良さそうです。






木曽殿山荘 〜 空木岳

まずは第一ピークを目指します(6:04)



分かってはいましたが、
いきなりの急登。

朝一からの急登は応えます><



雷鳥かと思ったら、
ホシガラスでした。

中央アルプスって、
雷鳥はいないんでしたっけ?



左手にこんな絵を見ながら急登を登って行きます。



このあたりから手も使います。



ガシガシ登って、



第一ピーク(6:50)



そして、

第二ピーク(左上のピーク)ロックオン!



第二ピークの岩稜を右から巻いて登ります。



途中振り返ると、

昨日歩いた宝剣から熊沢岳に繋がる稜線が見えています。

左奥は御嶽、
その右は乗鞍です。



丸太の梯子が掛けられています。

次いで、
ルンゼ状の岩の間を登ります。

ここからが核心部(おそらく)



ここ、やや登りにくいですが、
ホッチキスに助けておらいます。

この上にも鎖が有りますが、
斜度は緩やかで簡単に登れます。



ここは鎖は無かったと思いますが、
スタンスは豊富なので問題無し。

ここを登りきると、
稜線に出ます。



稜線に上がって第二ピークの岩綾を左から巻きます。

登山道の幅は十分有り高度感は有りません。



第二ピークを撒き終えて、振り返って。

写真の右側を巻いて来ました。

そして、

第三ピーク(本峰)をロックオン!



花崗岩の間を登って行きます。



本峰直下の最後の鎖場。



丸太の滑り止めが傾斜した岩に付けられていますが、
微妙に登りにくい。



ここを登って稜線に出ます。

最後の登りです。



岩場の稜線を少し進んで、

正面の岩を左から回り込めば、



空木岳山頂が見えて来ます。



で、
着きました、

空木岳山頂(7:29)

木曽殿山荘から約1時間半。

その内、後半の1時間は手も使っての岩登り。

難しいとこや怖いとこは有りませんでしたが、
1時間の岩登りはそこそこ疲れました。

写真もヘタレ感が漂っていますね^^;



しかし、
その疲れを吹き飛ばしてくれるのが、

山頂からの大パノラマ。



御嶽、



八ヶ岳、



南アルプスの鋸、甲斐駒、仙丈、白峰三山、



富士山の手前は塩見、
その右は荒川三山。

写真には写ってませんが、
荒川の右には、
赤石、聖、光なども見えていました。

北側には、
乗鞍をはじめとする槍・穂高も見えていました。

素晴らしい展望でした。






空木岳 〜 菅の台
山頂で20分程マッタリしていたのですが、

そろそろ下山します(7:48)



駒峰ヒュッテ(7:55)

この小屋は今の時期は有人で、
今日も小屋番さんが忙しそうに作業をしてはりました。



ヒュッテのテラスから。

『随分山容が違うな』

こちらは東側ですが、
岩ゴツゴツの西側と随分と山容が異なっています。



駒ヶ根の町を見ながらハイマツの中を下って行きます。



このあたりは、傾斜も緩くてとても歩きやすいです。



振り返って、

空木岳を。



左手には、


昨日歩いた稜線が見えています。



駒石(8:30)

ハイカーさんと比べるとその大きさが分かります。

石と言うより岩ですよね。



まだまだ下ります。



振り返って、

空木岳と駒石。



樹林帯に入ります。

と言うことで、
振り返って、
最後にもう一度、

空木岳と駒石を。

以後、
写真はしばらく無しです。






実は、
空木岳山頂(2864m)から菅の台(860m)まで、
標高差にして2,000m下ります。

今年、
赤石岳から椹島まで下ったのですが、
そこも2,000mの標高差で、
めっちゃシンドかったのですが、
それに比べてこの池山尾根のルートは、
急斜面や岩場や危ない箇所も少なく、
とても歩きやすい道です。

地図上では、
「小地獄」、「大地獄」の怖そうな箇所が有るのですが、
小地獄は何処か分かりませんでした。

そして、


大地獄。

ここから鎖が続きます。



こんなとこを下りて来ました。



更に、

この鎖を後ろ向きで下りて、
振り返ると、、、






イメージ図(豚さんではありませんから)
熊さんが唸りながら私をめがけて登山道を突進して来ます。

右は山、
左は谷、
登山道の幅は80cmくらい、
逃げ場は有りません。

てか、
その気になった熊さんから逃げることは出来ないと思いますが。



なので、
ここはファイトを覚悟して、
ポールの先を熊さんに向けて身構えると、、、






イメージ図(カッパでは有りませんから)
ポールの先寸前でポールをかわし、
私のすぐ横(毛が触れるくらい)を通過して、
凄い勢いで谷に駆け下りて行きました、、、





心臓パクパク、
足の震えがしばらく止まりませんでした。





それまで、
チンタラチンタラ歩いていたのですが、
ここからは、
猛ダッシュで、
この場を去りました。

マジ、
怖かった。






水場(12:12)

今日暑くなくて、
あまり水は飲まなかったのですが、
熊さんに遭遇してから急に喉が渇き、
殆ど飲んでしまったので、
水場が有って助かりました。



おっ、

林道終点が見えて来ました(13:11)



ここから、

タクシーが呼べるのですが、



残念ながら林道が工事中で通行止め。

と言うことで、
後1時間程登山道を下ります。

この道は林道をショートカットしているので、
結構急坂さんです。



戻って来ましたよ、菅の台のバスセンター(14:27)

熊さんに遭遇した時はどうなるかと思いましたが、
無事下山できました。

『帰ったら、
 デカい熊鈴買いに行こっ』






下山後
下山後は、

こまくさの湯へ。

木曽殿山荘で割引券を貰ってるますからね。

割引と言っても50円ですが。



そして、
駒ヶ岳のSAで、

ソースカツ丼を食べ、
帰路につきました。



あのお山の中にアイツがおるんやね。

ハイカーさんと出会いませんように。






振り返って
  • 極楽平ー空木岳間はアップダウンが多い。
  • 空木岳は東側と西側で山容が異なる。
  • 木曽殿山荘から空木岳山頂までの岩場はそこそこきつい。
  • 空木岳から菅の台迄は標高差2,000mの下りだが、急斜面や岩場は少なく、良く整備されてて歩きやすい。
  • 林道終点からの林道は通行止め。 
  • 木曽殿山荘はネット上では色々言われてるが、小屋のルールさえ守れば、居心地は悪くない。
  • 熊さんは超絶怖い😱😱😱






熊さんが唸りながら突進して来た
一日目 千畳敷 〜 極楽坂 〜 木曽殿山荘
二日目 木曽殿山荘 〜 空木岳 〜 菅の台








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