ヒルバーグ ニアック1.5 初張り

今回、
新にテントを入手しました。

それは、

Hilleberg(ヒルバーグ)のNiak(ニアック)



積雪期用として、
同じくヒルバーグの「ソウロ」と言うテントを持っているのですが、
今回は無雪期の3シーズン用テントです。

ソウロに関しては↓↓↓を。

ヒルバーグ初張り






3シーズン用テントに求めるもの
私が、
3シーズン用テントに求めるものは、

  1. 設営(撤収)のし易さ
  2. 軽さ
  3. 居住空間の広さ
  4. 丈夫さ
  5. 値段
  6. スタイル

数字の小さい方が、
プライオリティが高いです。

まぁ〜、
プライオリティの順番は違っても、
項目としては、
皆さん、
ほとんど同じだと思いますが(笑)

2と3、4は、
一般的には、
相反するもので、
居住空間が広くて丈夫なら、
当然重くなる訳で、
落とし所をどこにするかと言うことですね。






候補
で、
今回の候補は以下の三つで、

メーカーHILEEBERGHILEEBERGLOCUS GEAR
テント名Niak(ニアック)Enan(エナン)Khufu(クフ)
外観
し易さインナーとフライを一緒に設営
ポールは2本、ペグは10本
インナーとフライを一緒に設営
ポールは1本、ペグは8本
インナーとフライを別々に設営、
ポールは1本、ペグは16本
軽さ1,700g1,200g約930g
広さL220 x W120 x H100L215 x W60(90) x H93L230 x W135 x H130
丈夫さヒルバーグなので丈夫(と思う)分かりません
値段105,000円82,000円58,000円
スタイル好きう〜ん好き
特徴ソロ用としては広いヒルバーグ中最軽量トレッキングポールが使用可能
サイズの違うインナーが用意されている

独断と偏見で評価してみました。



で、
結果としては、

LOCUS GEARのクフは、
最近テン場で良く見かけ、
かっこ良いなぁ〜、
って思っていたのですが、
実物をじっくり見る機会がなく、
メーカーサイトの動画を見ると、
設営が結構面倒臭そうだったので、
今回はパスしたのですが、
値段も安く(この中では)、
実際にじっくり見てたら、
これにしたかも。



ヒルバーグのエナンは、
ヒルバーグの中では、
一番軽く、
設営も簡単そうだったのですが、
中が少し狭い(他のソロと比べれば同じ)し、
自立型ではないし、
そして、
格好がイマイチ好きになりません。



で、
ヒルバーグのニアックですが、
この三つの中では、
一番特徴が無く、
地味なテントです。

その割には、
値段が高いけど。

でも、
これにしたんですよね。

理由は、
まず広い(ソロ用としては)。

そして、
広さの割には軽い。

  • 広さと、
  • 軽さと、
  • 設営・撤収のしやすさ、

のバランスを考えると、
私的にはこれが一番になりました。



まぁ〜、
すでにヒルバーグのソウロを持っており、
ヒルバーグファンと言うのが、
一番の理由ですかね(笑)






ヒルバーグ ニアック1.5の概要

レーベル
ヒルバーグのテントは、
使用環境により、
レーベルが分かれています。

ニアックは「YELLOW」レーベルです。

YELLOWは、
軽量性を最優先し、
雪のない期間比較的安全な地形で、
温暖な環境での活動に使用する場合に最適なテントらしいです。



ちなみに、
ソウロは「RED」レーベルです。

REDは、
あらゆる季節に対応する耐久性と安定性を備えつつ、
軽量であることを重視する場合に最適なテントらしいです。

このレーベルにより、
テントに使用されているマテリアルが異なっています。

以下に、
YELLOWとREDのマテリアルの比較を載せておきます。

レーベルYELLOWRED
ファブリックKerlon1000Kerlon1200
アウター生地20Dリップストップナイロン30Dリップストップナイロン
処理両面100%シリコン加工
重量40g/m250g/m2
引裂強度min 10kgmin 12kg
耐水性2000mm3000mm
耐光性4 - 5min 5
インナー生地20Dリップストップナイロン30Dリップストップナイロン
処理耐久性撥水加工(DWR)
重量30g/m235g/m2
フロアー生地50Dナイロン70Dナイロン
処理ポリウレタン2層コートポリウレタン3層コート
重量75g/m290g/m2
耐水性5000mm5000mm
ポール9mm9mm
ガイラン2mm3mm

まぁ〜、
簡単に比較すると、
YELLOWの方が軽く、
REDの方が丈夫ってことですかね。






サイズ

ソース:HILLEBERG NIAK

カテゴリーとしては、
ソロ用ですが、
テント名でも「NIAK1.5」となっており、
1.5人用として作られてるようです。

メーカーの説明によると、
ニアックは、できるだけ荷物を軽くしたい2人旅にとって理想的ですが、1人で使えば紛れもなく軽量で宮殿のような快適さです。そのサイズは2人を収容できますが、ドアはひとつで前室が前向きなので、他の2人用モデルよりも快適さはやや劣ります。ですから、ニアックは特に親と子供、または1人と犬の組み合わせにちょうど良いです。
HILLEBERG - NIAK

ソロ+ワン(コ)が良いそうですが、
我が家のフォレでは、
ちょっと狭いような(笑)







他のテントもそうですが、
ニアックも、
「レッド」、「グリーン」、「サンド」
の三色展開です。

今回、
少し悩んだのですが、
珍しい「サンド」にしました。

ちなみに、
このサンドのテントは、
昔は、
ヒルバーグが軍用に作っていたテントの残りの生地を、
一般向けに流用していたらしいです。

なので、
当時は、
中々入手出来なかったようですが、
今では、
正式にラインナップされています。






付属品

テント本体(自在付きガイライン、スタッフバッグ付き)以外に、
以下の物が付属しています。

  • ポール(ポールバッグ付き)
    DAC社製のアルミポール(9φ x 370cm)が2本

  • ペグ(ペグバッグ付き)
    ストリングループ付きのDAC社製のYペグが10本

  • スペアポール、リペアスリーブ
    他のヒルバーグテント同様、ポールバッグの内ポケットにスペアポールとリペアスリーブが付属しています(説明書付き)。

  • 取説
    説明文は一切なく写真だけの取説と、輸入販売元のA&Fの使用上の注意やメンテナンス、修理・保証に関するドキュメントが付属しています。

  • その他
    "Controlled by" のサイン。
    マテリアルはK国製のようですが、製造はバルトの物作り立国エストニアで行われてるようですね。そして、このサインは、制作した人でしょうか?、検査した人でしょうか?、あるいは、このテントの製造を最初から最後まで一貫して管理した人でしょうか?何れにしても、このテントに対する自信の表れですね。

    最初は静電気がすごいけど、タオルで拭けば取り除けます、という事が書かれており最後に、”Enjoy your new tent!”





重量

1.79kg(フットプリント含まず)でした。

カタログ値が、
1.7Kgなので、
こんなもんでしょうね。



ちなみに、
ソウロは、
フットプリントを含んで、

2.74Kgです。

ニアックより、
約1Kg程重いですね。






設営、撤収

方法
設営、撤収方法に関しては、
ヒルバーグの動画が分かりやすいです。





また、

取説も写真ばかりで分かりやすいです。



設営後は、
こんな感じになります。



正面



後面



側面



実際に設営、撤収してみて、
さすがヒルバーグ、
めっちゃ早いです。

ソウロも早いのですが、
ソウロに比べて、
ポールが1本少ない分、
さらに、
早いです。

慣れれば、
5分かからないと思います。






補足

ペグダウン用ループ
ソウロもそうなのですが、
このニアックも、

テントの四角に付いてるペグダウン用のループが弱いです。

ペグは少しくらいの石なら砕いて打ち込める程強いので、
注意しないと、
ループを破ってしまいそうです

また、
先の動画や取説では、
  1. テントの四角をペグダウン
  2. ガイラインをペグダウン
の順で行うように説明しています。

基本はそうなのですが、
この後、
再度、
テント四角の位置を調整して、
ペグを打ち直した方がシワが無くなり綺麗に張れます。

なので、
1.のペグダウンは仮止めくらいの感じで、
あまり深く打ち込まない方が良いです。



フットプリント
テントの下に敷く、

フットプリントはオプションですが、
テントと合わせて購入しました。

これは、

最初からテントに付けてた方が、
設営、撤収が早く出来ます。

もちろん、
撤収後は付けたままテントバッグに収納します。






使ってみて

使い方
一般的には、

フライ(ヒルバーグではアウターと呼ぶ)と、
インナーの組み合わせで使うと思います。

これが、
ヒルバーグのテントの特徴の一つで、
アウターとインナーが接続されているので、
設営、撤収が早い。

そして、
雨が降ってても、
設営、撤収時にインナーを濡らす可能性が少ない。

これが、
私が、
ヒルバーグのテントを選んだ、
大きな理由の一つなんです。



しかし、
これ以外にも、
インナーを外せば、
アウターだけで張ることが出来ます。

これは、
テン場の環境にもよりますが、
軽いニアックがさらに軽く出来ます。

この、
アウターとインナーを外せると言うことは、
豪雨時やアウターの内側が結露した場合の撤収にも役に立ちます。

最初にテント内で、
インナーを外してバッグに収納し、
その後、
アウターを撤収すれば、
インナーを濡らすことはありません。



さらに、

ソース:HILLEBERG - Pole holders - 4 pcs.
オプションのポールホルダーを使えば、
インナーだけでも張ることができます。






アウター

開閉
アウターは、
半開きと全開に出来ます。



半開き状態。

写真では、
右側を開けてますが、
左側を開けることも出来ます。



全開状態。



左右のアウターは、
赤いトグルでロックすることが出来ます。

ジッパーは、
大きな引手が付いています。

これは、
ヒルバーグの基本理念である、

厚いグローブをしたまま、一人で暗闇の中、強風に見舞われて最悪な条件の中でも簡単に設営できるテントであること

を具現化したものの一つですね。



ジッパーは上にも付いており、
上からも開閉出来ます。

もちろん、
ジッパーの引手は、
外と内についており、
内からも開閉することができます。



カテナリーカーブ
アウターの後面と、
両側面のボトムには、
大きなカーブがついています。

背面のカーブ。



側面のカーブ。

これが、
「YELLOW」レーベルの特徴の一つで、
ヒルバーグでは、
「カテナリーカーブ」と呼んでいます。

ここに、

空間を作ることで、
テント内に空気の流れを作っている訳ですね。



ちなみに、

「RED」レーベルのソウロでは、
この空間はありません。



ポールテンショナー
ポールにテンションをかけるための、

ポールテンショナーがあります(2箇所)

ポールカップにポールを挿入し、
テンショナーのテープを引けば、
フルトンネルのポールスリーブのおかげで、
ポールに均一にテンションをかけることが出来ます。

テープも大きいで、
厚いグローブでも操作が容易に出来ます。



ペグアタッチメント
全室の下部に、

ペグアタッチメントがあります。

四角をペグダウンし、
このアタッチメントをペグダウンします。

そして、
テープを引けば、
テント全体にテント全体にテンションをかけることができます。

このアタッチメントは、
アウターと黒いトグルで接続されているので、
外すことも、
左右をかけ変えることも出来ます。



ポールスリーブ
ポールスリーブは、

100デニームのナイロンが使われており、
とても丈夫そうです。

最も力がかかるトップ部分は、
補強されています。

もちろん、
このスリーブも、
2本のポールを通すことができます。

ただ、
ニアックのスリーブは、
フルトンネルなので、
ソウロのようなショートトンネルの物に比べると、
挿入や抜く時、
若干面倒です。

まぁ〜、
その分、
クリップを留める必要はありませんが。



前室
前室ですが、

こう見ると、
結構スペースが有るように見えますが、、、



高さが無いんです。

テントを入れるような、
デカザックを置くのは厳しいかもしれませんね。


まぁ〜、
それは良いとして、
私的には、
このテントの一番の問題は、
「軒」なんです。

このテントには、
軒が無いんですよ。

なので、
全室をフルオープンにすると、

インナーが半分近く露出してしまいます。

天気が良ければ、
問題は無いのですが、
雨天寺の煮炊きには困ります。

今回、
3シーズン用テントの購入にあたり、
ニアックで一番悩んだのが、
この部分なんです。

でも、
最悪、
インナーをアウターから数カ所外せば、
広いスペースが確保できて、
なんとかなります。

と言うことで、
この問題には目をつむりました。






インナー

メッシュ
インナーの前面は、

メッシュになっています。

中から見ると、
こんな感じに見えます。

メッシュがデカイように見えますが、
実際は、

こんな感じで、
かなり小さいメッシュです。

このメッシュには、
メッシュカバーが無いので、
寒い時はどうなのよ?

とは思いますが、
その時には、
自前でカバーを作ります。



室内
インナーに入って、
最初の印象は、
デカイ!



シュラフは、
モンベルの#0、
かなりデカイシュラフですが、
二つ入りそうです。



上下逆に並べれば、
余裕で入りますね。

その代わり、
ザックの置き場はなさそうですが。

ソウロが、
1人ギリギリのサイズだったので、
感動します。




フロアーはバスタブで、
アフターのカテナリーカーブに沿って、
かなり立ち上がっています。

洪水でも大丈夫ですかね(笑)



しかし、
前面側の立ち上がりは、
固定されておらず、
風でパタパタします。

これは、
ソウロも同じなのですが、
ペグループ一つ付いていればだいぶ違うと思うのですが。

フットプリントと、
マジックテープで止めようかな。



天井には、
シーリングやロフトを取り付ける為の、
ループが5つ付いています。



パケットは、
前後に大小2つ。

メッシュで、
中の物が見えるようになっています。


これと言って、
不満はないのですが、
出来れば、
全室を広くする為に、
インナーを外した時に、
固定するループ等をつけてあると嬉しいのですが。



ガイライン
付属のガイラインは、
リフレクタブルの2mmのポリエステル製で、
ほとんど伸縮性はありません。

一辺から2本のガイラインが出ているのですが、
一本のコードで、
ペグダウンは一箇所で済みます。

細かいことですが、
こんなことも、
設営・撤収の早さに寄与しています。



結露
問題の結露です。

初張りをした時の状態は、
朝3時の温度が、

4℃。

外は、

ガッスガス。



こんな条件で、

アウターの内側がビショビショ。

でも、
なぜか、
インナーの内側や、
シュラフは濡れていませんでした。

普通、
これだけ、
アウターが濡れると、
インナーも濡れると思うのですが。

これは、
今後も、
いろんな条件でチェックしてみます。

でも、
たとえインナーが濡れたとしても、
これだけ室内が広いと、
壁に触れることもないので、
シュラフカバーをすれば、
問題ないと思います。








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