なのですが、
諸事情により、
中央アルプスの麓から、
南アルプスに登る朝日を見ています(笑)
今日は、
これから、
中央アルプスの最高峰、
木曽駒ヶ岳に登ります。
ホテルの前から、
中央アルプスの白いお山がバッチリ見えます。
『待ってろよ、
木曽駒』
と、
ほざいたのですが、
実際には、
ここから木曽駒は見えておりません ^^;
千畳敷へ
と言うことで、やって来たのは、
菅の台バスセンター。
木曽駒登山のベースである千畳敷までは、
駒ヶ岳ロープウェイで登るのですが、
そこまでは、
マイカー規制がかかっているので、
ここから、
バスで行きます。
ルートとしては、
ここ菅の台バスセンターからしらび平までバス、
しらび平から千畳敷までがロープウェイです。
一気通貫の往復運賃が3,900円、
結構いい運賃です。
ですが、
昨晩泊まったホテルで、
20%OFFの割引券をもらっているんです。
これは大きい、
3,900円が3,130円ですかね。
しっかり、
使わせて頂きました。
早速、
連れが、
登山届けを書いています。
少し前まで、
『登山届け、何それ?』
って、
感じでしたが、
最近では、
自ら進んで書いています。
彼も、
登山者になってきました(笑)
8時15分、
今日最初のバスがやって来ました。
乗客は全員登山者。
『これから木曽駒登るぜぇ〜』と言った、
高揚感満載の人がいるかと思えば、
夜通し車を運転してきて、
お疲れモードでお休みの人もいます。
そんな人達を乗せたバスは、
標高を一気に1,662mまで上げます。
そして、
30分で、
しらび平駅到着。
ここからは、
ロープウェイです。
このロープウェイがすごくて、
こんな景色を見ながら、
7分ちょっとで、
標高2,612mの千畳敷駅まで運び上げてくれます。
蝶ヶ岳(2,677m)や、
爺ヶ岳(2,699m)とほぼ同じ高さで、
日本で一番高い駅らしいです。
蝶ヶ岳など、
しらび平(1,622m)と同じくらいの標高の、
横尾(1,620m)から登っても、
4時間くらいかかりますからね。
それを7分、
やっぱ、
文明の利器は凄いわ。
ここには、
「ホテル千畳敷」と言う、
日本一高い場所に建つホテルが併設されています。
千畳敷 〜 乗越浄土
千畳敷駅で、装備を整え、
アイゼンを装着し、
外に出てみると、
いきなり飛び込んでくる、
千畳敷カールの大雪壁。
連れ『あれ、登るん?』
私 『うん』
連れ『ほんま、入門編?』
木曽駒は、
唐松岳同様、
冬山の入門として紹介されるお山ですが、
問題は、
この千畳敷カール。
この大雪壁を乗越浄土まで、
標高差300mを直登します。
気力も体力も無いヘタレなオッさん達、
果たして、
これが登れるのでしょうか?
これを登ってしまえば、
その後は、
木曽駒山頂までは、
ハイキングみたいなコースなのですが。
と思っていたのですが、
一緒に出発準備をしていたオッチャンが、
『乗越浄土から木曽駒山頂までは、
かなりの強風地帯なんですよ』
昨日の唐松の爆風が頭をよぎります。
駒ヶ岳神社で、
安全祈願をし、
「宝剣岳」の前で、
記念撮影をし、
連れ『これで、
もう帰ってもえぇんちゃう』
「雪崩多発地帯」?
最初からビビらせてくれます。
ここから、
写真中央鞍部の乗越浄土まで直登します。
既に、
八丁坂の急登に取り付いてる人がいますね。
早くも首が垂れてるのですが、
大丈夫でしょうか?(笑)
振り返ると、
続々と登ってきています。
その向こうに見えるのは、
南アルプス。
小さいですが、
富士山も見えます。
いよいよ、
胸突き八丁の「八丁坂」です。
大丈夫か?
と、
心配したのですが、
思いの外、
良いペースで登って行きます。
既に、
下山してる人がいますね。
ホテル千畳敷に前泊したのでしょうか?
ホテルに泊まって、
早朝に出発し、
山頂でご来光、
ってのも良いですねぇ〜。
来年はそれ行ってみようかな。
ちなみに、
振り返ると、
こんな感じ。
斜度的には、
伊吹山と同じくらいですが、
さすがに、
1,300mと3,000m、
スケール感が違います。
先行している連れは、
もう少しで山場を越えそうです。
八丁坂には、
無数のステップがきられているのですが、
これが、
結構登り難い。
と言うことで、
誰も踏んでいない斜面を登ってみたのですが、
これが、
かなり急斜面で、
しかもアイスバーン。
両手を使って登ります。
まさか、
ピックを打ち込んで登ることになるとは。
こんなことなら、
ピッケルもう一本持ってくればよかった。
って、
持ってないけど。
で、
やっとこさ、
乗越浄土(10:30)
私の後に付いてきた来たお兄さんも、
両手を使って登って来ます。
付いた人が悪かったね(笑)
ここからは、
富士山や、
南アルプスの北岳や間ノ岳が見えます。
トップ3ですね。
こちらは、
伊那前岳。
帰りに登ってみたかったのですが、
トレースがはっきりしていなかったので、
今回はパスしました。
先に登っていた連れは、
余裕でタバコをふかしています。
いつも、
私の後ろからヘロヘロで登って来るのですが、
今日はめっちゃ早い。
私 『どうしたん、
早いやん?』
連れ『止まるのが怖くて、
必死に登ってたら着いた』
人間、
死ぬ気になれば、
なんでも出来るもんです(笑)
ここでは、
皆さん休憩するようで、
先行してた人や、
後から登ってきた人が休憩しています。
私も一服。
乗越浄土 〜 中岳
タバコ休憩を終え、次の中岳を目指して、
スタート(10:40)
天狗荘、
宝剣山荘の二軒の山小屋がありますが、
この時期は閉まっています。
宝剣山荘と言えば、
こちらが、
宝剣岳(2,931m)
割となだらかな山筋の木曽駒周辺において、
岩ゴツゴツが異彩を放っています。
ここも登れるようですが、
どうやって登れるのか想像出来ません。
見るだけにしておきます。
このあたり、
出発前に聞いたように、
かなりの風が吹いています。
でも、
昨日の唐松の爆風を経験してるので、
問題無し。
やっぱ、
何事も経験は大切ですね。
先のピークが、
中岳山頂ですかね?
で、
中岳山頂(11:00)、
と思う。
ここからは、
御嶽が綺麗に見えます。
噴火警戒レベルは2から1に引き下げられたようですが、
立ち入り規制は今だに継続されています。
早く、
普通に登れるようになると良いですね。
なんせ、
日本四名山ですから。
連れも登って来ました。
八丁坂は凄い勢いで登っていたのですが、
このなんでもない登りはヘロヘロ。
変な人です。
中岳山頂からは木曽駒が見えます。
一旦下って、
登り返すようです。
山小屋は、
駒ケ岳頂上山荘です。
ここには、
このあたりで唯一のテン場があるのですが、
さすがに、
誰も張っていません。
中岳 〜 木曽駒ヶ岳
中岳を下ります。中岳を振り返ると、
こんな感じ。
やはり、
このあたりは風が強いのか、
雪があまり付いていません。
木曽駒への最後の登りです。
あれれ?
後ろのお兄ちゃん達に簡単に抜かされました。
まぁ〜、
若い人には敵いません。
ノンビリ行きましょう。
でも、
あまりに遅いので、
『先、行くね』
で、
木曽駒山頂(11:20)
しばらくして、
連れが登って来ました。
そして、
ポーズ。
ハイカーとしての経験が少ないのか、
それともシンドイのか、
ドヤ顔が作れていません(笑)
で、
早速、
一服。
こう言うのは早い(笑)
山頂には、
二つの社殿がありました。
伊那側にある伊那駒ヶ嶽神社。
まだ、
冬眠中です。
木曽側にある木曽駒ヶ嶽神社。
こちらは、
お姿があったので、
登頂のお礼と、
安全に下山できるようにお願いしときました。
連れが、
お兄さんに写真撮影を頼まれています。
しかし、
この撮影ポイントは、
グッドですねぇ〜。
なんせ、
左には御嶽、
右には乗鞍の、
いずれも、
3,000mを超える単独峰がバックですから。
更に、
乗鞍の右には、
穂高も見えてます。
こちらは、
富士山と南アルプス。
そして、
中央アルプス南部の空木岳。
このお山もいつか登ってみたい。
この後、
お兄さんに写してもらってましたが、
『写っとらん (*`∧´)/ ムッキー!!』
何事も、
確認が大切やね(笑)
時間は、
お昼前。
皆さん、
お昼ご飯のようです。
私たちは、
予備のカップ麺を持ってきていたのですが、
昨晩泊まったホテルが素泊まりだったので、
朝ごはんに食べてしまったんです f^^;)
下山
と言うことで、チェコレートをかじって、
下山します(11:40)
木曽駒を少し下ったところで、、、
んっ?
『滑ったらダメー!』
でも、
言った時には、
滑り始めてました。
斜度もそこそこあるし、
誰も踏んでないし、
表面がクラフトしており、
かなりスピードが出てます。
で、
思った通り、
姿勢を崩し、
寝転んだ状態に。
手にしたピッケルは、
空中でバタついています。
『あぁ〜』
って、
見てると、
土が露出したとこに乗り上げ、
なんとか停止。
そして、
何事も無かったように、
立ち上がって、
歩き出しました。
『ふぅ〜』
実は連れは、
今回がピッケルデビューだったんです。
この後、
追っかけて行き、
早速、
滑落防止訓練。
連れ『先に教えてよ』
私 『ごめん』
何事も無かったらよかったけど、
猛省しました mmm(_ _)mmm
ちなみに、
雪山でピッケルを使った滑落停止訓練をよく見かけますが、
少し滑って、
そこそこ速度が出てからピックを打ち込んで、
止めてますが、
あの訓練はどうなんでしょうか?
とにかく、
姿勢が崩れた(倒れた)ら、
秒速でピックを打ち込む方が、
絶対訓練になると思うんですけどね。
連れには、
そのような練習をしてもらいました。
私もしましたけどね。
滑落防止訓練がしんどかったのか、
すでにヘロヘロです(笑)
まぁ〜、
いつも登りはヘロヘロなんですけどね。
天狗荘、
宝剣山荘が見えてきました。
そして、
乗越浄土まで下りて来ました。
さて、
問題の八丁坂です。
連れもかなり緊張しています。
宝剣岳さんも、
『気をつけて下りるんだぞ』
と、
言ってるような、
言ってないような。
確かに、
ここは、
転んでしまったら、
一気に下まで滑り落ちてしまいます。
しかも、
上部は岩が露出しているので、
岩に衝突する可能性も。
とにかく、
『姿勢を崩した(転けた)ら、
ピッケルでもアイゼンでも腕でも顔でも、
なんでも良いので、
瞬時に雪に打ち込んで』
とアドバイスし、
最初の2〜3歩を見ていたのですが、
斜面と体を平行にして、
ピッケルを刺しながら、
一歩一歩慎重に下りて行きます。
そんなことは教えていないのですが、
危険に対する人間の本能がそうさせるのでしょうかね?
さらには、
先ほどの尻セードの失敗が生かされています。
もちろん、
私も、
慎重に下ります。
『前方、良し!
足元、良し!』
こんな斜面を下ってきました。
先行している連れを見ると、
また、
滑ってます。
今度は、
いつでも制動が効くようにピッケルを持っているのですが、
斜度がなく、
雪も腐ってグサグサで、
全然滑りません(笑)
私も、
千畳敷まで下りて来ました。
ここまで下りてくると、
ちょっと安心。
ここを下りてきたんですね。
当たり前ですが、
やっぱ、
登りより、
下の方が気を使います。
登りはそうでもなかったのですが、
下りはかなり疲れました。
後、少し。
で、
ロープウェイへの最後の登り。
今日の山行きで、
この登りが一番シンドかったです。
途中で、
2回ほど足が止まりましたよ。
『何でぇ〜?』
やっとの思いで、
ロープウェイまで登ってきて、
無事、下山終了(13:00)
先行していた連れは、
余裕で、
お山を眺めながらタバコをふかしています。
私 『めっちゃ早いやん』
連れ『楽勝よ ( ̄^ ̄) ドヤッ!』
普通の登り下りはヘロヘロなのですが、
なぜか、
この急坂は早い。
変な人です。
私も一服し、
ホテル千畳敷内のレストランで、
『お疲れっ!』
最後に、
もう一度外に出て、
この壮観な景色を目に焼き付けます。
北アルプスに比べて、
晴天率の高い中央アルプスとは言え、
昨日の唐松が爆風だったので、
今日は、
天候に恵まれて、
本当にラッキーでした。
連れ『嵐を呼ぶ男も卒業やね』
私 『5割じゃ、まだ早い』
そして、
ロープウェイと、
バスを乗り継いで、
ホテルの駐車場に戻って来ました。
駐車場の前から。
『登らせてくれて、
ありがとうね』
まだ、
お昼ご飯を食べてなかったので、
中央道に乗り、
駒ヶ岳SAで遅めの昼ご飯。
信州と言えば、
蕎麦ですからね。
連れ『ここ、信州?』
私 『違う?』
でも、
美味しかったです。
その後、
中央、
名神、
阪神、
と乗り継いで神戸まで帰ったのですが、
予想通り、
通勤時間帯にはまり、
京都から神戸まで、
渋滞。
まぁ〜、
仕方ないですね。
今年二回目の北アルプス遠征だったのですが、
初日の唐松岳は、
爆風の為、途中撤退。
雲一つ無いめっちゃ良い天気だったのですが、
とにかく風が強く、
歩くことができず諦めました。
あんな事があるんですね。
さすが、
北アルプスと、
あらためて思い知らされました。
で、
急遽やって来た木曽駒ケ岳は、
天気も良く、
風も少しは吹いていましたが、
歩くには問題無く、
楽しい山行きが出来ました。
夏山も良いのですが、
やっぱ、
冬山が好きですね。
子供の時から、
スキーをしてたと言うこともあるかもしれませんが、
モノトーンな世界の中、
雪を、
「グサッ」、 「グサッ」
と、
踏んで歩くのは、
なんとも気持ちが良いです。
もちろん、
難しい山には行けませんが、
これからも、
自分の行ける範囲で、
冬山を楽しんで行きたいと思います。
北アルプス遠征だったのですが、、、
1日目 八方尾根へ
二日目 唐松岳登山
三日目 中央アルプス木曽駒ケ岳登山
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