低山だけど、 
かなり楽しめた高御位山と播磨アルプス

神戸新聞に、

高御位山(たかみくらやま)の記事が載っていました。

この山は、
神戸の西にある加古川市と高砂市の市境に位置する山でして、
以前から名前は知っていたのですが、
登ったことはなく、
いつか登ってみたいと思っていたんです。





今日は暇だし(いつも暇ですが)、
天気も良さそうなので、
登ってみました。

標高は304mととても低い山で、
登る前はあまり期待はしていなかったのですが、
これが、
結構と言うか、
かなり楽しい山行きとなりました。






と言うことで、
やって来たのは、

鹿嶋神社@高砂の駐車場。

無料の駐車場です。

JR曽根駅や加古川駅からバスも出てるようです。






高御位山登山は、
↓↓↓のマップにもあるように、

ソース:日本山岳会 - 高御位山
ここ鹿嶋神社をスタートし、
高御位山から連なる外輪山のような馬蹄型の山々を縦走し、
鹿嶋神社に戻ってくる周遊コースが一般的らしいです。

私も、
当初はそのつもりでした。






鹿嶋神社
この鹿嶋神社、
このあたりでは有名な神社でして、
そのシンボルが、

チタンで出来た大鳥居。

サビには強そうですね。






参道入口。



神社に続く参道には、
いろんなお店があるのですが、
特に目を引くのが、

かしわ餅屋さん。



ここの名物らしく、
多くのかしわ餅屋さんが軒を並べています。



ですが、

今日は、
どのお店もお休み。

土日祝日だけ営業してるのですかね?

開いていれば、
行動食として買ったのですが、
残念。






それと、
↓↓↓なお店?もありました。


 占い屋さん?



易占塾。



なんか、
楽しそうな参道です。






登山口の案内板。

ここにも書かれていますが、
高御位山に連なる山々は、
竜山石が露出した山容と、
その眺めの良さから、
「播磨アルプス」
と呼ばれてるそうです。

我が家の裏山にも、
「須磨アルプス」と呼ばれてる山域があるのですが、
ここのアルプスはどんなんでしょうか。






参道を突き抜け、

この鳥居を潜って神社に入って行きます。






この階段を登ると、
本殿です。



で、

本殿。

今日の山行きの安全をお願いします。






本殿の後ろには多くの絵馬が掛かっており、
その絵馬の内容が合格祈願のものばかりでした。

この神社は、
一願成就や合格祈願などで有名らしいです。






変わったおみくじがあったので、
引いてみました。

くじを引いて、
出た番号の棚から紙を1枚引くと言う物。

結果は安定の「吉」でした。






参道を散策したり、
お参りしたり、
おみくじ引いたり、
いつから山に登るの?

って、
言われそうですが、
忘れてはおりませんよ(笑)



写真奥の赤い鳥居が登山口です。






メッチャお得な播磨アルプス
では、

スタート。






まずは、

樹林帯の中を登っていきます。






で、
5分程登ると、

樹林帯が終わり、
一気に展望が開けます。

北アルプスなどでは、
樹林帯を通過するだけで数時間もかかるのですが、
ここはたったの5分。

樹林帯の中を歩くことが嫌いな私にとっては、

『なんて素晴らしい』

お山なんでしょう(笑)






そして、
振り返れば、

こんな景色が。

本場のアルプスでは、
こんな絵が見れるのは、
森林限界をこえた2,500m以上ですからね。

それが、
たった数十メートル登っただけで見れるなんて、
なんてお得な播磨アルプス(笑)






で、
ここからが、
このコースの売りの一つ、

「百間岩」

標高差にして100m以上あるでしょうか、
馬鹿でかい、
一枚岩の尾根です。



斜度もそこそこあるので、
滑りそうな気がしますが、
登山靴を履いていれば、
滑ることはありません。



下りは気をつかいそうですが。






ガシガシ登って行くと、



最初のピークが見えて来ました。



ピークには、
低山のお約束、

送電線の鉄塔があります。



そして、
右を見れば、

これから歩く、
播磨アルプスの稜線が見えます。

この絵だけを見れば、
本場アルプスと遜色ありません。

向こうは3,000m、
こちらは300m。

登山口から20分歩けば、
この景色が見れます。

何度も言いますが、
なんてお得な播磨アルプス(笑)






次のピークを目指し、

一旦下って、



登り返します。

ここは、
百間岩と違って一枚岩ではなく、
大きな岩がゴロゴロしています。

この岩登りも楽しい。



途中振り返ると、

百間岩(左の斜面)や、
最初のピークが見えます。







二つ目のピークが見えてきました。

ここが、
雁ノ巣山(250m)でしょうか?



このピークからは、
こんな景色を見ることが出来ます。



右には、
姫路の街。



左は、
加古川や高砂の街。



ズームすると、

播磨平野を流れる加古川や、
播磨の工業地帯。

そして、
その向こうには淡路島が見えています。

条件が良ければ、
瀬戸内海の家島諸島や、
四国まで見えるそうです。






次のピークを目指します。



ここも大きな岩がゴロゴロしています。

若干スラブ状ですが。



振り返ると、

最初のピークや、
雁ノ巣山、
そして、
歩いてきた稜線が見えます。




んっ?

「猿顔岩」があります。← すいません、勝手に命名しました m(_ _)m

でも、
よく見ると、
その手前の岩も人の顔に見えるんですけど。






三つ目のピーク。

ここが、
東峰(264m)ですかね?



ここから、
姫路方面に目を向けると、

赤白鉄塔の向こうに三角な桶居山が見えます。

この山はツツジが美しいことで有名な山ですね。

ちなみに、
今歩いてる播磨アルプスも、
ツツジの木が多いです。

シーズンは綺麗だと思います。






ここからは、
割とフラットな道が続きます。






しばらく進むと、

「馬ノ背」との分岐に出ました。
(写真の向こうから歩いて来ました)



↓↓↓が、

馬ノ背。

ここを下りていくと、
車を停めた駐車場に出るそうです。



この登山道も気になりますが、
今は、

高御位山を目指します。

右上のピークが高御位山です。






次のピーク。

各ピークには、
それぞれちょっとした平地があり、
休憩できるようになっています。



馬ノ背の斜面には植栽されていますね。



平成23年1月24日朝、
雁ノ巣山山頂付近で原因不明の山火事があったそうです。

その為の植栽のようです。

駐車場の登山口に設置してあった、
火災事故や、
その復旧についての説明版。

五日間にわたって、
110haを焼失したそうです。



ルート上の至る所に設置されている、
「山火事注意」のプレート。



私も、
タバコを吸うので、
注意しなくちゃ。






さらに進みます。

高御位山(左上のピーク)を目指して、
この斜面を下ります。



斜面の途中には、
桶居山への分岐があります。



こんな斜面を下ってきました。

結構な、
激下りです。

とは言っても、
所詮は300mくらいの山なので、
標高差は知れていますが。






ここからは、

しばらくフラットな道が続きます。






おっ!

ハイカーさん発見。

って、
実際はここまでに、
多くのハイカーに会ったんですけどね。



耳をザンボにして、
会話を聞いてると(すみません)、
地元の方々のようで、
暇を見つけては友達を誘って登られてるそうです。

地元の方に愛されてるお山なんでしょうね。



高御位山山頂で会った地元の人に聞くと、
今日は平日なので、
地元の人が多いけど、
土日祝日は県外からの人も登りにくるそうです。

凄い。

さすが「播磨アルプス」






高御位山山頂まで後15分のとこまでやって来ました。

登山口のある鹿島神社まで65分ですか。

登り下りの違いはあるにしても、
登山口から80分くらいで登れる訳ですね。

本場のアルプスだと、
80分と言えば、
まだ樹林帯の中をもがいてますよね。

ほんま、
お得感満載の播磨アルプス(笑)






高御位山山頂に向けて、
最後の登りです。



ここは、

百間岩ほどではありませんが、
一枚岩です。



最後の登り、
気合を入れて登ります。





登りきりました。



そこに有ったのは、

「カエル岩」

目玉もついてますよ。






そして、

鳥居が見えて来ました。






高御位山山頂
その鳥居の前には、

「天乃御柱天壇」と書かれた、
真新しい石柱が建てられています。

更に、
台座には、

「中臣祭主従三位
 九鬼隆治 」

「天君再臨霊界粛清」

と刻まれています。

これは、
救世主が高御位に現れると言う意味でしょうか?

何れにしても、
九鬼一族は、
今もこの高御位山を重要な場所としているのでしょうね。




この石柱の前では、

多くのハイカーさん達がお弁当を食べていました。






この石柱から、
更に進むと、

「高御位神社」があります。

欽明天皇10年に創立、
昭和58年に焼失後、
再建されたそうです。

大己貴命(おおなむちのみこと)と、
少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神で、
天津神の命を受け国造りのために、
彼らが降臨した所とされています。

大己貴命は、
大国主命(おおくにぬしのみこと)の異称で、
案内板には、
千二百年前に大国主命が降臨した場所と書かれていました。



そして、
写真左の岩が、
大国主命が降臨した場所とされている磐座(いわくら)です。



この磐座を反対から見ると、

こんな感じです。

空に突き出たかのような大岩で、
この岩の上に大国主命が座り、
眼下を見渡していた姿を想像すると絵になりますが、、、
今日は熟年カップルさんがお弁当を食べてはりました(笑)



しかし、

こんな場所で良く食べれるもんです、
落ちたら一溜まりもないと思うのですが。

高所恐怖症の私には、
厳しいものがあります。



ですが、
せっかくここまで登ってきたので、
私もこの岩に座って、
下界を見渡してみましたよ、、、









大国主命になったつもりで(笑)






『う〜ん、
 見晴らしが素晴らしい』



一般peopleの私には、
それくらいしか感じませんでしたが(笑)、
一つだけ気になったものが。



それが、

「断食」ハウス。

何なんでしょうか?

ここに登った人にしか見えないと思うのですが。

気になる、
メッチャ気になる(笑)






更に、

こんなモニュメントもありました。

宗教色の濃い高御位山の山頂にはミスマッチのような気もしますが、
これは、
大正10年に、
この岩場から地元出身の飛行士である、
渡辺信二さんが自ら創作したグライダーで飛び立ち、
それを称えた「飛翔の碑」だそうです。

これは、
関西初のグライダー飛行だったそうです。

しかし、
こんなとこから、
よく飛び出すもんです。

凄いわ。






立派なトイレもありました。






高御位神社の前には、
ベンチが設置してあり、
多くの人生経験者の方が集まっておられました。

様子を見てると、
まるで、
病院の待合室のようで、

『○○さん、今日は見いへんな』
『帰りに寄ってみるわ』

なんて、
会話で盛り上がってました。

ここが皆さんの憩いの場なんですね。




私も話に参加させてもらったのですが、

おじさん『どこに下りるん?』
私   『鹿嶋神社から登ってきたので、
     北山の鹿島神社に下りようかと』

おじさん『鹿島に下りたら、
     降りてから鹿嶋神社まで戻らんといかんよ』



そうなんですよね、
北山鹿島神社に下りると、
車を置いてる鹿嶋神社まで、
車道を歩いて戻るんですよね。

おじさん『少し戻って馬ノ背を下りた方が楽しいし、
     下りたら駐車場なんで楽よ』






馬ノ背を下山
人生の先輩であり、
高御位山登山の先輩に言われれば、
逆らえません。

馬ノ背を下りることにしました。



馬ノ背まで、
来た道を戻ります。

しかし、
こうやって見ると、
馬ノ背以外にも色々と下りる(登る)道はありますね。






で、
途中を省略して、

馬ノ背の分岐まで戻って来ました。



ここを下ります。

最初は、

かなりの急斜面を下って行きます。






左を見ると、

戻ってきた、
播磨アルプスの稜線、




右を見ると、

朝登ってきた、
百間岩が見えます。







ここを下りて来ました。

馬ノ背も基本は岩尾根です。






最初の急斜面をクリアすると、

馬ノ背と言うより、
「象ノ背」みたいな、
広い場所があります。

休憩ポイントにも良さそうです。



象ノ背を過ぎると、



チタンの鳥居や駐車場が見えてきました。

後、少し。






そして、
岩場を過ぎると、

樹林帯に入ります。

アルプスなので、
下山の最後は樹林帯です。

はい、
一応。




この森は、
「四季の森」と言うそうです。





で、
3分程歩くと、

イノシシ除けのフェンスが見えてきました。

その向こうは、
駐車場。






駐車場に戻って来ました。

馬ノ背に取り付いてから、
30分で下山完了です。

アルプスからの下山が30分、
素晴らしい(笑)






今日歩いたルートです。

鹿嶋神社をスタートし、
百間岩を登り、
雁ノ巣山から高御位山まで縦走し、
馬ノ背との分岐まで戻り、
馬ノ背を下り、
駐車場がゴールです。






登るまでは、
低山と言うことで、
舐めてましたが、
実際は、
岩尾根の縦走と変化に富んだルートがとても楽しかったし、
そこからの展望も素晴らしかったです。

しかも、
そこに行くまでの登り下りがとっても楽。

20〜30分登っただけで、
こんな素晴らしい稜線に出られるお山なんて、
そんなに無いのでは。



ただ残念だったのは、
名物のかしわ餅が食べれなかったこと(笑)



次は、
土日に来て、
かしわ餅を食べながら、
周遊コースを歩きます。








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