Quang Ky(廣記)

チョット変わったベト麺、3連発!!!

3発目、最後です。




以前、

Hoi Quan Tam Son(三山會館)

に行った時に、


そのお寺の前に気になる屋台が出ていたんです。

その時は時間がなくて、スルーしたんですが、
今日は寄ってみました。






お店の名前は、


Quang Ky(廣記)



アロハの似合う、
ハスキー・ボイスのおっちゃんが作ってます。





このお店、
なぜ気になっていたかと言うと、
今まで食べた事が無い麺があるんです。
それがこちら、


Hu Tieu Sa Te(フーティウ・サテ)

サテ ・スープの Hu Tieu です。
Hu Tieu麺は見えませんけど、ちゃんと入ってます。





この麺について少し調べみましたよ。


サテ(Satay)は、
東南アジアでよく食べられている串焼き料理です。
でも、ベトナムではあまり見ません。あるのかな?


写真はマラッカ@マレーシアのサテ専門店、
「Sun May Hiong Satay House」のサテです。

このお店については↓↓↓を。

マレー風焼き鳥、Satay 



で、
このサテ、
発祥はインドネシアのジャワ島で、
アラビアからの移民の料理を改良した料理だそうです。



そして、
サテにかけるピーナッツをすり潰した甘いソースを、


サテ ・ソース



中国福建省の廈門市には、
このサテ・ソースを溶かしたスープに細長い小麦麺を入れて食べる、


サテ麺(沙茶麺)
という名物料理があるそうです。

ちなみにこのサテ・ソースが広がったのは華僑の影響です。
西洋列強が世界中に進出していた時代黒人奴隷が使えなくなった背景もあり労働者不足を補うために使われたのが中国人でした。
その時代は中国全土に普通語が普及していなかったので必然的に言葉の通じる者同士同じ出身地の人が同じ場所に行ったそうです。
福建出身者の多くがインドネシア(マレーシアもいた)に渡ったことから、インドネシアのマレー系住民の食文化であるサテが彼らから中国に伝わったようです。

世界の食べ物


出ました、福建省。
この Quang Ky があるのもチョロン(中華街)。
この街には福建省をルーツとする華僑が多く住んでいます。
この屋台の前にあるお寺、 Hoi Quan Tam Son(三山會館)
も福建省出身の華僑により建てられたお寺です。



つまり、こう言うことですかね。

アラビアからの移民の料理をインドネシアで改良しサテが生まれ、
そのソースが福建省出身の華僑により中国に伝えられ、
そこで、そのソースを使用したサテ麺(沙茶麺)が生まれ、
さらに、そのサテ麺が福建省出身の華僑により、ベトナムに伝えられ,
小麦麺のかわりに Hu Tieu麺を入れた、
Hu Tieu Sa Te が出来た。

ちなみに、Hu Tieu麺はお隣カンボジアから伝わった麺だと言われてます。


う〜ん、悠久の歴史を感じさせる麺ですねぇ〜
なんて思うのは、俺だけ? ^^;



ところで、
ベトナムでサテ(Sa Te)と言えば、


辛味調味料のチリ ・ソースを言いますが、
今回のサテはピーナッツ・ペーストのサテです。
ベトナムのサテもピーナッツ・オイルは使うようですが。





すみません、話が長くなりましたね。
肝心なのはお味ですよね。

この麺の特徴はやはり、スープですよ。
あらためて見てみると、


かなりすごい色してます。
辛そうですよね。

でもね、
少しは辛いのですが、辛いのが苦手な私でも十分食べれます。
それより、20種類のスパイスが入ってるようで、
かなり複雑な味になっています。



私、
料理や味に関してのボキャブラリーが不足しているので、
うまく説明出来ないのですが、
一口で言えば、

「カレー・ソーメン」

って、感じです。
カレーうどんのうどんの代わりにソーメンが入った物ですね。
お分かり頂けるでしょうか?

それとこの麺、
Hu Tieu には絶対入らない牛肉が入っています。
後、トマトとキュウリ、これも Hu Tieu には入りませんよね。

とにかく、
Hu Tieu の常識を覆す麺です。





※食べに行かれる場合、白い服は着ない方が良いです。
 なんせ、カレー・ソーメンなので ^^;





ベトナム語ですが、
Hu Tieu Sa Te とこのお店の記事を貼り付けておきます。

Hu tiu sa te voi 20 thu gia vi
(Hu Tieu Sa Te と 20のスパイス)

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Quang Ky(廣記)
117 Trieu Quang Phuc, District 5(三山會館の前)
0838572661
16:00 - 23:00くらい






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