グラナダと言えばアルハンブラ宮殿

グラナダと言えばアルハンブラ宮殿。

マドリードのプラド美術館や、
バルセロナのサグラダ・ファミリアと並ぶ、
スペイン国内有数の観光地。

行ってみました。









ホテルを出て、
ヌエバ広場に来ると、

アルハンブラ宮殿への案内板が出ています。





クエスタ・デ・ゴメレス(Cuesta de Gomerez)を登って行きます。

バスでも行けるのですが、
今回は歩きです。






1
グラナダ門(Puerta de las Granadas)
少し登ると、
見えて来ました、

グラナダ門



門の上を見ると、
チョット見にくいですが、

真ん中に家紋。
どこの家紋なんでしょうかね?

そして、
左右に2つある丸い物はザクロです。

もともと、
グラナダはザクロと言う意味なんですって。
なので、
街中にザクロのモチーフがいっぱいあります。






さて、
ここまでは、
結構近い。

楽勝やな思ったのですが、
何が何が、
この門をくぐってからが遠い。
そして、

坂が急なんですよね。






2
チケット売場 & 入口(Entrance Pavilion)
ふぅふぅ〜言いながら、
やって来たのは、

チケット売場 & 入口

左の列は当日券を購入する列。
その隣に一人並んでいるのが既に予約してる人の列。
ちなみに、
一人並んでるのは旅友です ^ ^



この予約ですが、
ネットで予約する訳ですが、
予約後に登録したメールアドレスに送られてきた購入控えを持って、
ここでチケットと交換するんです。

なので、
いくら前もって予約していても、
予約してる人が多ければ、
結局は並ぶ訳で、
予約・購入システムとしてはイマイチですよね。

でも、
前もって発券する方法↓↓↓もあるようです。

これは便利、
予約済みのアルハンブラ宮殿のチケットはここで発券できる!!





こちらが、

そのチケット。

入退場時間(08:30h ー 14h)、
とナスル朝宮殿に入る時間(10:00h)が指定されています。

アルハンブラ宮殿内(ナスル朝宮殿以外)は 08:30 〜 14:00 であれば、
自由にどこでも見学出来るのですが、
ナスル朝宮殿に入る時間だけは指定されていて、
これに間に合わないと入れてくれないそうです。
詳しくは↓↓↓を。

アルハンブラ宮殿入場チケットと料金






さて、
それでは入ってみましょうかね。



ゲートで、
チケットのチェック。



そして、
ここでガイドブックをゲット。
そのガイドブックに書かれていたマップが、

こちら。

ルートと各エリア、
及び各ポイントの説明が書かれています。



でも、
多すぎてチョット見にくいですよね。
なので、

今回見学した部分だけを記載したマップを作りました。
※クリックすると拡大します。






アルハンブラ
Alhambra
アルハンブラですが、
簡単に言うと、
イスラム建築の最高傑作で、
ユネスコの世界遺産。

13~15世紀まで続いたイスラム王国ナスル朝の時代に、
宮殿などがバンバン増築された。

1492年、
レコンキスタ完了ってやつで、
カトリックの手に渡る。

以後、
キリスト教の王様が、
新たにルネサンス様式の建物を作る。

って、
こんなとこですが、
詳しくは Wiki 教授のお話↓↓↓をお聞き下さい。

アルハンブラ宮殿






ここからがアルハンブラ。

アルハンブラには5つの出入り口があるのですが、
(実際に出入り口として使われてるのは3つのようですが)
今日はここから入ります。






こんな緑の壁を抜けて進みます。

しかし、
いい天気です。

南ヨーロッパって雲がないですよね。






3
サンタ・マリア教会(Church of Santa Maria)
最初に出てくる建物が、
なんと教会、
イスラムの宮殿なのに。

サンタ・マリア教会

正式には、
サンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会
(Church of Santa Maria de la Alhambra)

元はここにモスクがあったのですが、
レコンキスタ後にキリスト教の王様がそれを教会に作り変えたらしいです。

でも、
なんとなく、
イスラム建築の雰囲気も残していますね。






教会の隣には、

こんな立派な建物があるのですが、
それは後から見るとして、

ALCAZABA(アルカサバ) の方に行ってみます。






4
裁きの門(Puerta de la Justicia)
この塔が、

裁きの門

実はこれが、本来のアルハンブラの正門らしいです。
ここは今でも出入り口でして、
この門の前にバス停もあります。

そして、
噂によると、
ここには門番がいないので、
チケット無しでも自由に出入り出来るとか。
行ってないので、
わかりませんけど。



なぜ、
「裁きの門」と呼ばれるかと言うと、
イスラムの時代に、
ここで簡単な裁判が行われていたからだそうです。

と言うようなことが書かれていました。






5
ワインの門(Puerta del Vino)
正面に見えるのが、

ワインの門

この門の向こう側でワインが無税で売られていたとか、
この門の中がワインの貯蔵庫だったとか、
名前の由来は諸説あるようです。

ですが、
イスラムは元々お酒を飲まないので、
レコンキスタ以降にそう呼ばれたんでしょうね。






6
アルカサバ(Alcazaba)
ワインの門をくぐった先にあるのが、
要塞、

アルカサバ

この要塞、
アルハンブラ宮殿の最も西の端に築かれています。
丘の麓からの攻撃に備えるものだったんでしょうね。

この中には要塞らしく
「武器の広場」、
「火薬の塔」、
等があるそうです。

そうです、
って、
実はここには入っていないんですよね ^^;
何故、
入らなかったんやろう?






ワインの門とアルカサバの間にあるのが、
7 貯水槽の広場(Plaza de los Aljibes)

ここは、
売店があり、
休憩所になっています。

そして、

多くのニャンコが住み着いています。

ヨーロッパって、
どこに行ってもニャンコがいますよね。

これには理由があって、
昔からヨーロッパの人は、
ペスト対策としてニャンコを大事にしているんです。

やられてますからね、ペストに。






8
カルロス5世宮殿(Palacio de Carlos V)
これもイスラム建築ではなく、
ルネサンス様式の建物です。
 
それもそのはず、
この建物は、
レコンキスタ後に入城した、
カルロス5世が作らせた、


カルロス5世宮殿

イスラム建築様式のアルハンブラにおいて、
このルネサンス様式のデカい建物はちょっと違和感を感じますが、
これだけを見ると、
かなり立派なものです。

特に中は、

コロッサムを想像させます。

ここ、
まだ未完成らしいです、
資金難で。

と言うことで、
これを作らせたカルロス5世も、
ここを使うことはなかったそうです。

いつか、
出来上がるんでしょうかね?



現在、
ここには、
美術館が2つと、


お土産屋さんが入っています。




外壁には、
ドア・ノッカーような金具が付いています。

これは馬を繋いでおくための物らしいです。






そろそろ時間なので、
ナスル朝宮殿に行きます。




既に並んでいますね。
この人達も私達と同じ10時入場なんでしょうね。




オーディオ・ガイドを貸し出してます。

日本語もあります。






入場を待つ間、
パノラマを撮ってみました。

左に見える塔が先のアルカサバ、
右に見える塔がコマレスの塔、
これから行くとこです。
そして、
正面には世界遺産に登録されている迷路のようなアルバイシン地区と、
サクロモンテやロマ族の洞窟住居区が見えます。

アルバイシン地区にも行ってみたかったのですが、
バル巡りが忙しくて行けませんでした^^;






そろそろ入場の時間のようです。






9
ナスル朝宮殿(los Palacios Nazaries)

このゲートを通って入場します。



ナスルも続けてここに書いて行こうかと思ったのですが、
ちょっと長くなりそうなので、
別ブロ↓↓↓にしました。

アルハンブラ宮殿と言えばナスル朝宮殿






出てきました、

ナスル朝宮殿から。

いやぁ〜、
見応えたっぷりのナスル朝宮殿でした。






10
パルタル宮殿(Palacio del Partal)
ナスルから出て、
最初にあるのが、

パルタル宮殿

ここは、
アルハンブラで最も古い宮殿だそうで、
元々は、
大ハーレムで300人以上の女性たちが水浴したり、
池に映る水鏡で化粧をしていたところだそうです。

「パルタル」とは「出産」と言う意味で、
女性のための聖域だったんですね。

日本で言う「大奥」でしょうかね?




宮殿なので、
立派な庭園もあります。







11
王女の塔(Torre de las Imfantas)
パルタル宮殿から、
アルハンブラの出口に向かって歩いてると、
出てくるのが、

王女の塔

他にも塔は沢山あるのですが、
この塔の名前の由来が面白かったので、
ご紹介。

かつて、
ムハンマドという名の王様が、三人の愛らしい娘をいちどに授かった。 
王様は、イスラム教徒の君主の習わしによって、占星術師によって、三人の王女の出生の星について占ってもらったところ、
『三人とも、結婚適齢期を迎える頃は監視を怠らないように』
とのこと。
そこで、
王様は異性の眼に触れない安全な場所として、この塔に三人の王女を住まわせた。

って、
結婚適齢期の女の子にとっては、
ここはつらいんではないでしょうかねぇ〜。



ヘネラリフェ側から見た王女の塔。

やっぱ、
こんなとこに幽閑されたら、
いやですよね。

その後、
王女様達はどうなったんでしょうかね?
幸せになったのかな?






16
パラドール・デ・グラナダ(Parador de Granada)
後、
ここには、
パラドールがあります。

パラドール・デ・グラナダ

パラドールと言うのは、
スペイン特有の国営ホテルです。

古城や貴族・領主の館、
あるいは由緒ある寺院を一流ホテル並みに整備したもので、
時を越えて中世の優雅なムードにひたれるのが魅力らしいです。

このパラドールは、
15世紀の聖フランシスコ修道院を整備したもので、
外観は殺風景ですが、
内装はかなりゴージャスで、
食事も美味しいらしいです。

私達が泊まってる安ホテルとは全然違うんでしょうね。







以上、
アルハンブラは終了です。

次は、
一旦アルハンブラを出て、
アルハンブラの北側にある、
ヘネラリフェに行ってみます。






ヘネラリフェに行く途中に見えるアルハンブラ。





ヘネラリフェ
Generalife
ここは夏の間の離宮だったところだそうです。

王様が日常の雑務を離れて、
リフレッシュする場所だったようです。






12
下の庭園(The lower gardens)
離宮に入る前にあるのが、

下の庭園

「下の庭園」
って、
味気ないネーミングですよね。

それもそのはず、
ここは、
ナスル朝時代に作られたものではなく、
20世紀になったから整備されたものらしいです。

でも、
もうちょっと良い名前は無かったんでしょうか。



おもしろい形に刈り込まれた糸杉の続く道の真ん中には、

長い池が配置されています。

写真では見にくいですが、
道は白と黒の石で作られています。

これは、
グラナダの石畳の伝統で、
グラナダを意味する「ザクロ」などがデザインされています。



糸杉だけでなく、
なんと160種の草木で作られているそうです。






13
アセキアの中庭(Patio de la Acequia)
ヘネラリフェの中心が、

 アセキアの中庭

この中庭は、
アンダルシア地方におけるイスラム建築において、
もっとも保存の状態が良いものの1つらしいです。

堀の両側から水がアーチ状に常に吹き出しています。
これ、
高低差を利用したもので、
14世紀初めに作られたものらしいですが、
よく出来てます。

ちなみに、
「アセキア」は「水路」
と言う意味だそうです。
納得。






14
スルタナの中庭(Patio de la Sultana)
アセキアの中庭のとなりにある、

スルタナの中庭

「スルタナ」とは「王妃」のことで、
ここで王妃が若者と密会していたそうです。

やるやん、若者。

って、
思いますよね。

でもね、
この離宮は、
夏の間、
王様が沢山いる愛人の中の一人だけを連れてこもったところだそうです。

そんなとこでの密会、
やるのは王妃様の方でした^^



こちらも堀と噴水。

この離宮はどこに行っても
噴水や水が流れています。
なので、

「水の宮殿」

とも呼ばれてるそうです。






15
水の階段(Water Stairway)
「水の宮殿」を作ってるのが、
中庭の奥にある、

水の階段

これ、
遥か遠いシエラネバダ山脈から引き込んだ水をこの階段に流し、
庭園の隅々まで供給しているんです。

昔より優れた建築技術を持っていたムスリムですが、
特に水の扱いには相当優れてたようですね。






以上、
アルハンブラ、ヘネラリフェ見学終了です。






こんなとこを通って、
出口に向かいます。

夾竹桃のトンネル。

今日はとても暑かったのですが、
ここは、
涼しい蔭を作ってました。






登ってきた道を下って。
戻って来ました、

グラナダ門



いやぁ〜、暑かった。
ヌエバ広場まで降りたら、
バル直行やね。






赤い城
この宮殿、
昔は宮殿が建つ丘陵の赤土と、
その土で焼かれたレンガの色からアラビア語で、

「カルアト・アルハムラー(赤い城)」

と呼ばれていたそうです。

それが、
スペイン語では「アルハムラー」がなまって「アルハンブラ」になったとか。


その他にも、
「赤い城」の由来については諸説あるようですが、
夕日に映し出された姿も、

「赤い城」






そして夜、
ライトアップされた姿も、

「赤い城」



えっ、
赤くない?(笑)












トマト祭りって、どんなん?
トマト祭りって、どんなん?
トマト祭りって、こんなんでした(前編)
トマト祭りって、こんなんでした(後編)
バレンシア、何も無かったけど、、、
グラナダと言えばアルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿と言えばナスル朝宮殿
「ただタパ」巡り
フリヒリアナ、スペイン一美しい村なんですが、、、
ネルハ、結構えぇんちゃう?








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