Hoi Quan Tam Son(三山會館)

チョロンの小さな通り、Trieu Quang Phuc にあるお寺、


Hoi Quan Tam Son(三山會館)
に行って来ました。







このお寺、


他の中華寺院に比べると外観は地味ですね。

そのせいか、
ガイドブック等にもあまり紹介されておらず、
外人(観光客)の姿は見ません。
と言うか、私も最近まで知らなかったんです。





ホーチミン市内に、Chua Phuoc Hai(福海寺)と言うお寺があります。
このお寺には Ba Me Sanh を言う12人の産婆さんが祀られています。
福海寺の Ba Me Sanh については↓↓↓を。

福海寺のサンバーズ




福海寺の Ba Me Sanh について調べてると、
この三山會館にも祀られてると言うことが分かり、
いつか来てみたいと思っていたんです。






では、入ってみましょう。









このお寺も福建省出身の華僑たちによって建てられた華人寺です。
なので、彼らにとっては God of Gods、


天后聖母(Thien Hau:ティエンハウ)
が祀られています。


こんなお顔です。


後ろに付き添いがいますが、
普通、天后聖母には、
「千里眼」と「順風耳」と言う鬼が付き添っているのですが、
このお二人はどう見ても鬼には見えないですよね。
誰なんでしょうかね?






ここも他の中華寺同様、天后聖母以外の神様も祀られていますが、
今日は少し変わった神様をご紹介。



どこが変わってると言うと、
普通は、神様は台の上に祀られています。
でも、ここには床に直接祀られてる神様がいます。
こんな感じで。



THACH CAM DUONG
「石敢當(いしがんどう、いしがんとう、せっかんとう)さま」、
「石敢當爺爺」と言う、魔除けです。

この魔除けはチョット面白いんです。

市中を徘徊する魔物「マジムン」は直進する性質を持つため、丁字路や三叉路などの突き当たりにぶつかると向かいの家に入ってきてしまうと信じられている。そのため、丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物の侵入を防ぐ魔よけとする[8]。魔物は石敢當に当たると砕け散るとされる。

石敢當

曲がるのが苦手な魔物なんですね^^





THAN TAI
「一見発財」の帽子を被った、「死有分」。
冥土への使者なんですけど、財貨の神様でもあるんです。



なぜ、これらの神様は台の上ではなく、床に祀られてるのか?
勝手な想像ですが、神様に直接触るためではないでしょうかね。

「死有分」さんなどは、
「死有分」さんが持ってる団扇で、
「死有分」さんと自分を扇いでお参りをします。


「死有分」さんについては、↓↓↓を。

お寺の中に冥土が、、、








ところで、問題の Ba Me Sanh ですが、
いません。いやいや、おられません。

お寺中探して、階段があったので、2階かもと思い、
上がろうとしたら、お寺の人に止められましたよ。

ネット情報では、ここにも祀られてると書かれていたのですが。
間違いだったのでしょうか?


しかた無いので、
つたないベトナム語で、お寺の人に聞いてみました。


そすると、こちらだと。


註生娘娘
って、書かれていますが?


しかし、よく見ると、


たしかに沢山の女の神様が。


更に、見てみると、


赤ん坊を持った女の人が、大勢。
数えてみると、その数は12、ぴったし。
と言うことで、こちらが、

Ba Me Sanh、

産婆's(サンバーズ)、

のようです。




福海寺の産婆's は、専用の個室に祀られていましたが、
ここでは、 註生娘娘と一緒に祀られています。
もともと註生娘娘も女性のお産と子育てを管理する神様ですからね。



でも、数が多いですよね。
数えると、16人(”人”って表現は良くないか)。

子供を持った産婆's は12人。

実は註生娘娘は一人ではなく、
「亀霊聖母」と言う仙女の弟子、
「雲霄」、「碧霄」、「瓊霄」の3人を合わせた呼び名なんです。
なので、ここで、3人。
まだ1人多いです。

これは、「亀霊聖母」か、産婆's のお母さんではないでしょうか?
勝手な想像ですが。






この産婆's ですが、
ホーチミンでも、先の福海寺とここだけではないのでしょうか?
他にもあるのかな?

なので、安産や子宝を願う人達にとっては2箇所しかお参りする所がなく、
当然、多くの参拝者がやって来ます。
今日も多くの皆さんがお参りをされていました。








※後で調べたら、他のお寺でも祀られているようです。
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Hoi Quan Tam Son(三山會館)
118D Trieu Quang Phuc, District 5






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