スノキャン遠征 
雷鳥沢キャンプ場(二日目)

雷鳥沢キャンプ場二日目。



朝5時半、

明るくなってきました。





今日も天気は良さそうです。






まずは、

コーヒー。



そして、

朝ごはん。

今日もお湯を入れるだけ(笑)






陽が昇ってきました。



天気が良さそうなので、
どこかの山に登ってみることにしました。



どこに登ろうかと話をしたのですが、
キャンプ場から一番近い「別山」に登ることにしました。

このキャンプ場に泊まった人の王道コースらしいし、
剱岳の勇姿も見たいですから。






で、
ルートですが、
別山近くの山小屋「剱御前小舎」を目指し、
そこから別山の稜線上を別山頂上を目指すことに。



まずは、
剱御前小舎を目指すのですが、

雪の無い時であれば、
キャンプ場の前の雷鳥坂を直登することも出来るそうですが、
雪の中、
この急斜面を登るのは我々には無理。



と言うことで、
一旦、

「新室堂乗越」を目指し、
そこから尾根づたいに剱御前小舎まで行くことにしました。






いざ、

出陣(笑)






まずは、

新室堂乗越を目指します。




トレースもバッチリついてます。



が、
しかし、
新室堂乗越手前の斜面が、

結構きつい。

ちょっと、
なめてましたね。






ふぅ〜ふぅ〜、
ぜぇ〜ぜぇ〜言いながら、
登って来ました、

新室堂乗越。



振り返ると、

キャンプ場があんなに小さく見えます。



西には、

奥大日岳(2,611m)。



そして、
我々が目指すのは、

この尾根。








下から見た時には、
それほど急斜面はないと思ったのですが、

これが、
中々、
手強い。












ん?


危ない、危ない。

やっぱ、
この時期、
沢筋は危ないですね。






見えて来ました、
剱御前小舎。



このあたりは風の通り道なのか、
かなり風が強いです。






外に装備を置き、



中に。



昼には少し早かったのですが、
食べましたよ、

カレー。

やっぱ、
アルファ米と違って本物の米は美味い。






ご飯も食べ終え、

別山を目指して、
ガレ場を登ります。



ガレ場を登りきったとこから、

立山(富士ノ折立(2,999m)、大汝山(3,015m)、雄山(3,003m))と、



室堂、弥陀ヶ原が一望出来ます。

室堂へのバス道も見えますね。

弥陀ヶ原って、
こんなに平べったいんや。






ガレ場を過ぎると、

別山の稜線は、
平らで歩きやすいです。

でも、
左側の雪庇に注意。






前を行く彼が急に止まり、
ハイマツの方を指差して、

『雷鳥!』



長い人生で三度目の雷鳥さん。

目の上の肉冠が赤いので、
雄ですね。




ハイマツの中から出てきました。



足先まで毛があります。

雷鳥、
学名は「Lagopus muta」と言うそうです。

「Lagopus(ラゴパス)」は「ウサギの足」、
「muta(ムタ)」は「無声」と言う意味らしいです。

確かに指先まで羽が生えてますね。

まぁ〜、
寒いとこで暮らしてますからね。



でも、
「無声」と言うのは、
あまり泣かないと言うことだと思いますが、
この時は結構泣いてました。

今の時期は繁殖期なので、
頻繁に泣いていたのかもしれません。

その鳴き声ですが、
体に似合わず、
カエルそっくりなんです。

『ゲロゲ〜ロ』

って。






そして、
この雄君、
ハイマツの方へ向かって、


求愛ポーズ!






そして、

 キョロ、



キョロ。

周りを確認して、
ハイマツの中に入って行きました。






しばらくすると、
ハイマツから顔を出し、
再び、

キョロ、



キョロ。



そして、

誰かに話しかけてるような、、、






そうすると、

雌を連れて出て来ました。



可愛い子を見つけたようです(笑)

丈夫な子を産んだよ。






雷鳥さんのプロポーズに気をとられていると、

雲が出てきました。

しばし、
様子を見ます。



このままひどくなるようなら、
とりあえず剱御前小舎まで退却しようと思っていたのですが、
雲が切れたので、
再び登ることに。






が、
しかし、
またまた、

雷鳥さん発見。



写真には3羽しか写っていませんが、
実は4羽いるんです。

雷鳥は、
春になると(繁殖期)、
集団でナワバリを形成し、
配偶・造巣・菜食を全てそのナワバリ内で行うらしいです。

上の3羽はその「ナワバリ雄」です。



しかし、
このナワバリに参加出来ない雄(「アブレ雄」)が、
ナワバリ内に近づいたり、
ナワバリ雄を攻撃することもあるとか。

上の写真は、
アブレ雄がナワバリに近づき、
それをナワバリ雄が追い返してる絵なんです。



しばらく、
「逆だるまさんがころんだ」状態が続いてたんですが、
最終的にはナワバリ雄の勝ち。



その、
追い払われたアブレ雄が、
↓↓↓

頑張れ!
アブレ雄。

めげるなよ!






そんな、
雷鳥さん達のバトルを見ながら、
やっと着きました、

別山山頂(2,874m)



神様も、

まだお休み中。






南側には、

立山(富士ノ折立、大汝山、雄山)



そして、
後ろを振り返ると、
剱岳が、
ド〜ンと、、、









見えません。



どうしようか迷ったのですが、
せっかく登ってきたし、
雲の流れも速いので、
少し待ってみることに。






しばらくすると、
一瞬ですが、
姿を現わしました、

剱岳(2,999m)



こんなとこ登る人がいるんですね。

凄いわ。



登頂ルートは色々あるようですが、
この別山尾根ルート(写真左側の尾根)もその一つとか。



しかし、

前剱の急斜面(写真左下)を登るんですかね?

雪が無ければ、
鎖等があるのでしょうが、
今ならこの雪の急斜面を自力で登るんでしょうね。



そして、
それをクリアしても、
「平蔵の頭」とか、
「平蔵のコル」とか、
「カニのタテバイ」とか、、、

ほんま、
凄いわ。



我々は、
お姿を見れただけで満足、

下山します。






ここは、
雪の無いガレ場ルートもあったのですが、
アイゼンも着けてたので、
雪ルートを選択。

かなりの斜面だったので、
慎重に。






で、

剱御前小舎まで、
下りてきました。



今回は休憩なし、

進みます。






ここが、
今回のルートで一番の難所。

両側、
かなり高度感あります。



今日は天気が良く、
風もあまり無かったのですが、
ガスってたり、
風が強いと、
どうするか悩む場所ですね。

まぁ〜、
私達のレベルではの話ですが。






登りは、
新室堂乗越を経由して、
尾根を登ったのですが、
帰りは、
ショートカットして、

この斜面をまっすぐに下ることにしました。

かなりの急斜面ですが、
ポール立ってたし、
トレース?もついていたので。




慎重にゆっくり下りていきます。



後少し。






で、

無事、
下山。



そして、
装備をテントに放り込むと、
早速、

次の目的地に向かいます。






向かった先は、

雷鳥沢ヒュッテ。



目的は、
もちろん、

これ^^

『お疲れっ!』



そして、
登らせてくれたお山に、

感謝!



しかし、
一仕事後のビールって、
激ウマですね。

仕事じゃないけど。






ビールを飲み終え、
テントに戻って、

飲み直し。

酒は三岳。

あては、
柿の種。



そして、

ハンバーグや、



ビーフシチュウや、




ドライカレー。

もちろん、
お湯を入れるだけ(笑)












陽も落ちてきましたが、
飲みはまだまだ続きます。



三岳が無くなったので、
黒霧島で。

あてはキットカット(笑)

焼酎とキットカットの組み合わせは、
オススメしません。









こんな感じで、
二日目終了。



明日は、
最終日。

お昼くらいに、
立山を降りる予定です。








0 件のコメント :

コメントを投稿