残雪期の立山三山縦走 
二日目 雷鳥沢 〜 立山三山 〜 雷鳥沢

富士ノ折立から望む






雷鳥沢キャンプ場二日目。



おはようございます。

朝の4時半です。

微妙な天気ですね。






まずは、

コーヒー。



そして、
朝ごはん。

今日は、

簡単にタンパァソーメン。

タンパァ入れすぎた ><






雷鳥沢〜立山三山〜雷鳥沢
ご飯を食べ、
しばらく様子をみていたのですが、

雲の流れが速いのは気になりますが、
天気は良いので、
スタートしました(06:55)



コースは、
最初に一の越を目指し、
そこから雄山に登り、
三山を縦走し、
真砂、別山を回って、
別山乗越から尾根伝いにキャンプ場に戻る、
反時計回りにします。

なぜにこのコースにしたかと言うと、
最初に別山乗越まで登るのがシンドいから ^^;

それに、
三山縦走は無理でも、
雄山だけでも登っておきたかったのでね。







スタートしたのですが、

最初の難関がキャンプ場前のこの急斜面。






早くもヘロヘロで、

雷鳥荘(07:11)

 

雷鳥荘前から雷鳥沢を。
帰りは左の尾根を下ります。






みくりが池温泉を通過し、



室堂バスターミナルは巻いて、



立山室堂山荘を横目に見て、



一ノ越に取り付きます。






しかし、暑い。

早くも汗が。

この時は、
今日はグッドコンディションか、
と思ったのですが、、、






一ノ越目指して、直登。

ここが、
結構きついんですよね 。





後、少し。

でも、
このあたりから急に風が強くなってきました。






やっと着きました、

一ノ越(08:46)

ここで、
休憩。

しかし、
風がかなり強い。



一の越山荘前で、
ジャケットを着込み、
ポールをピッケルに持ち替え、
ヘルメットを被り、

雄山山頂を目指します(09:10)






岩場をガシガシ登って行きます。

雪は殆どついていません。






マジ、アイゼンが邪魔。





振り返って。

かなりの急斜面を登ってます。

風も強いので、
少し緊張します。






おっ!、

雷鳥発見。

強風の中、
癒されるやんと思ったら、

すぐ横にもいました。

『ドコイク ゲロゲ〜ロ?』
『雄山』

『カゼ ツヨイカラ キオツケテ ゲロゲ〜ロ』
『you too ね』






岩・雪ミックス。

面倒くさい。






三ノ越。

社務所が見えて来ました。

このあたりから、暴風。






先行者の皆さんが下りてきます。

『風強過ぎ、下ります』とのこと。

う〜ん、
とりあえず山頂まで行ってみます。






社務所まで登って来ました(10:22)

凄い風が吹いてますが、
後少しなので山頂(雄山神社)まで行ってみます。



あらら、
鳥居はまだ雪の下なのね。






で、
着きました、

雄山山頂(10:30)

暴風で立っていられないので座って。

この直後、
石の上に置いてたカメラが風で飛ばれされ、
滑落危機一髪、
危ない、危ない。






とても景色を眺めるなんて余裕はありません。

とりあえず、

パシャ!

後から見るとメジャー級が並んでいますね。


こちらは、

浄土山から薬師に繋がる稜線。

ここは、
この夏に是非歩いてみたい。





しばらく、
祠で風避けをしてたのですが、
時々風は弱くなります。

強弱を繰り返しているようです。

弱まった時を狙って、
『行っちゃう?』、
『行っちゃおうか』のノリで、

祠裏をClimb down! (10:35)

って、怖いやん😱。

垂直ですやん😱

雪ついてませんやん😱

ビビリの爺さんの本領発揮。



ちなみに、

こちらは夏道ですが、
昨日バスターミナルにいた指導員さんは、

『この道を使わないで、
 祠裏から下りて下さい』

って言ってたんですよね。






で、

こんなとこを下りて来ました。

って、
冗談ですよ ^^;

実際はこの右側を下りて来ました。



しかし、
その先に待っていたのは、
急斜面のアイスバーンのトラバース。

おそらく、
違う場所を下りたんだと思います。

一旦、下りたとこを登り返して、
別の場所を下りようかとも思ったのですが、
ピックを打ち込んでみると刺さります。

アイゼンを蹴り込んでみると、
前爪は刺さります。

『行ける!』



ピッケルのシャフトの根元を持ち、
ピックを斜面に垂直に打ち込み、
アイゼンを思い切り蹴り込んで、
慎重に横バイでアイスバーンをトラバースします。

距離は3mくらいなのですが、
30mくらいに感じましたね。
チョット大袈裟ですが (^^;


で、
なんとかそこをクリア。



危険ゾーンをクリアし、
少し進んで、

安全地帯で振り返って。

『ふぅ〜』

祠の横にハイカーさんが立ってますが、
どうするんやろと見てると、
引き返して行きました。





そして、
下を見れば、

これぞ立山と言う景色。

私の中で、
この時期の立山と言えば、
この絵なんですよね。

なので、
以後、再々登場します ^^;






次は、

大汝を目指します。






振り返って。

歩いて来た道?です。



下は、

The 立山。






大汝はてっぺんを踏まずに巻きます。

てっぺんには拘らないタイプです ^ ^






大汝の休憩所が見えて来ました。



で、

大汝休憩所(11:31)

このあたり風が弱かったので、
休憩。



で、
サプライズがあったんです。

一人のハイカーさんが休憩していました。

雄山から初めての見るハイカーさんです。

どこかで見た人やなと思ったのですが、
思い出したんですよ。

今年2月に八ヶ岳の天狗に登ったのですが、
その時、
黒百合ヒュッテで意気投合して、
一緒に登った新潟のおじさんだったんですよ。

二人だけしかいない大汝で、
神戸の人間と新潟の人間が再び会うなんて、
そんなん有ります?

しばらく話をし、
次は『冥土で会おう』と約束し、
彼は雄山へ、
私は富士ノ折立へ。

いやぁ〜、
ビックリしました。






次は、

富士ノ折立を目指します(11:46)






右のピークが富士ノ折立ですが、



ここも巻きます。

これで、
立山三山はとりあえずクリア。

てっぺんは踏んでいませんが (^^;






またまた出ました、

The 立山。

まだまだ今後も出て来ますが、
ご容赦を。





次は、

真砂を目指します。






振り返って、雄山を望遠で。

ハイカーさんが見えますが、
相当天気悪そうですね。






地図上では2,860m地点(12:42)

左に下ると、
「大走り」で、
キャンプ場に戻れますが、
ここまで来たら別山を目指します。

別山で見たい絵があるのでね。






振り返って。

雄山から歩いて来た稜線。






真砂は右のピークですが、
ここも巻きます。






別山(右端)までもう少し。

今までほとんど巻いて来ましたが、
別山は巻きません。

山頂を目指します。

※ 別山の巻道は残雪期は通行禁止です。






別山山頂直下のガレ場。

頑張れ、
もう少し。






着きました、

別山山頂(14:07)



そして、
ここから見たかった絵とは、、、






剱岳‼️


えっ、邪魔?
申し訳ございません。

では、
あらためて、、、






ドンッ‼️ 

岩と雪の殿堂、
剱岳。

岳人が登りたいと思うのも分かります、
カッコいい。

私は岳人ではないので、
見るだけで十分ですけどね(笑)



こちらは、

剱御前。

白馬の杓子岳みたいな山容ですね。






さて、

そろそろ下りますか。

別山乗越まで行き、
そこから、
尾根を下って、
キャンプ場に戻ります。






おっ!、

またまた雷鳥発見!

雌ですね。

そして、

こちらが相方。

しかし、
近づき過ぎ。

少しは警戒しろよ(笑)






正面は大日連山。

奥大日の雪庇も立派に育ってます。






剱御前小屋が見えて来ました。



で、

剱御前小屋(14:50)

ここで、
休憩。


小屋番さんが暇そうにしてたので、
少し話をすると、

『今日は、
 風が強いので、
 縦走する人は少ないですね』

やはり。


ちなみに、
私が出会った人は、
新潟の人を含めて3名。

そして、
追い抜いた人、
追い越された人はいませんでした。






休憩を終え、

最後の下りです(15:20)

夏道はこの雷鳥坂を下るのですが、
今の時期は稜線をもう少し西に移動し、
隣の尾根を下ります。






この先の痩尾根が風があると緊張するところ。

今日もそこそこ風が吹いてたので、
慎重に通過。






The 立山。

キャンプ場が見えてます。






ここを下ります。






The 立山。

すみません、
何度も。

これが最後です。





で、

下って来ましたよ。

ここ、
登るのは大変ですが、
下りはメッチャ早い。

そして、

ゴーーール!(16:17)

無事、
下山完了です。



7時前にスタートして、
約9時間半ですか。

風が無ければ、
もう少し早いと思いますが、
結構疲れました。






雷鳥沢キャンプ場

アイゼン、汚なぁ〜。

土、岩、雪の時、
皆さんどうするんですかね?

都度付けたり外したりするんですかね?

私は最初から最後まで付けてましたけど。






で、
やって来たのは、
昨日同様、

雷鳥沢ヒュッテ。






ここ、

お風呂に入れるんです。

お一人様700円也。



もちろん、

男女別。



かなりデカいお風呂で、
湯船もデカイ。

そして、
窓からは、
立山がバッチリ見えます。



石鹸、シャンプーも常備。

って、
こんな山の中でどんな処理をしてるんでしょうかね?






風呂上がりは、
もちろん、

プシュ〜。

『くぅ〜、
 うまぁ〜』






プシュ〜の後は、
テントに戻り、

ご飯を炊き、


今日は、

鮭ご飯。


この後、
少しお酒を飲んで、
ハイクの疲れもあり、
朝まで爆睡。






三日目
日が変わって、

三日目の朝。

今日は、
昨日と違って、
風も無く良い天気のようです。

悔しい。



今回、
風のおかげであまりハッピーなハイクは出来ませんでしたが、
山の神さんも見捨てた訳ではないようで、
一つだけ嬉しい事が有ったんです。

それは、、、






飛んでる雷鳥が撮れたんです\(^o^)/

ピントが合ってないのはご容赦を。



飛ぶこと自体珍しいのに、
写真に撮れるとは。

初めてです。
メッチャ嬉しい^^

子供か?






振り返って

  • 超メジャーなコースなので、あらためて言うことはありませんが、雄山の下り口は気をつけましょう。
  • 残雪期は別山の巻道は通行禁止。
  • 別山ー別山乗越間のハイ松には雷鳥が多い(毎年ここで多く見かけます) 
  • 雷鳥沢ヒュッテはキャンパーにとって利便性が高い。




『また、
 秋に来ます』






残雪期の立山三山縦走
一日目 室堂 〜 雷鳥沢
二日目 雷鳥沢 〜 立山三山 〜 雷鳥沢








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