北海道遠征(五日目)
利尻山登山

北海道遠征五日目、
利尻島二日目。

現在、
朝4時。



昨日降ってた雨も上がってます。



と言うことで、
これから、
利尻山に登ります。






登山
登山口である、
キャンプ場を、

スタート(4:10)したのですが、、、



お山には、
それぞれお山のルールがありまして、
利尻山では、

このようなルールがあるようです。

ほとんどは当たり前のことなのですが、
一つだけ、
他のお山と違うルールがあります。

それは、

「8合目長官山まで4時間以上かかる場合は、
 それ以上進まず下山してください。」

と言うもの。



山と高原地図のコースタイムを見ると、
ここから8合目まで、
3時間と20分。

一般のハイカーさんなら全く問題ないのでしょうが、
我々は超遅いんです。

ちょっとこれは厳しいかも。






「甘露泉水」(4:16)

ここは、
環境省選定による「名水百選」に選ばれてる湧き水で、
最北端の百名山の利尻山同様、
日本最北端の名水だそうです。



本島?の湧き水は、
エキノコックスに感染する恐れがあるので、
直接飲めませんが、
ここは飲めるそうです。



なぜって?

利尻には、
エキノコックスを媒介するキツネがいないそうです。

ちなみに、
クマもヘビもいないそうですよ。



後、
ここ以降、
水場はありません。






「ポン山分岐」(4:19)

「ポン山(444m)」、
「姫沼」との分岐です。



「ポン山」の隣には、
「小ポン山(413m)」と言う小山があるらしいのですが、
「ポン山」とか「小ポン山」とか、
命名のいわれを聞いてみたい。












「4合目」(4:47)

4時間リミットまで、
残り3時間と23分。












「5合目」(5:27)

相変わらず、
超遅い私達。

後ろから来る人全員に抜かれます。



4時間リミットまで、
残り2時間と43分、

大丈夫でしょうか?






「第一見晴台」(5:52)

ここは、
6合目で、
見晴らしも良く、
広場になってるので、
休憩ポイントとしては良いのですが、
時間が読めないので、
タバコ一本吸っただけで、

次に進みます。

4時間リミットまで、
残り2時間と18分。



何か、
キーファー・サザーランド主演のヒットドラマ、
「24 -TWENTY FOUR-」みたいで、
面白くなってきました(笑)






携帯トイレ用ブース(5:57)

携帯トイレの回収ボックスは、
北麓野営場に設置されています。



このあたりまでは、
晴れていたのですが、、、












「7合目」(6:17)

道標には、

「胸突き八丁」

ビビらせてくれます。



4時間リミットまで、
残り1時間と53分。












「第二見晴台」(7:02)

ここが、
標高1,120m、
4時間リミットの八合目が1,218m、
残り98m。

4時間リミットまで、
残り1時間と08分。

なんとか、
クリア出来るか?



しかし、
このあたりから雲の中に入り、
見晴台なのに、
何も見えません。

それに、
湿度が高い。






で、
着きましたよ、
4時間ルールの、

「8合目 長官山」



時計は、
7時23分。



スタートしてから、
3時間と13分。



やりぃ〜、
4時間リミット、
クリア!

って、
言うか、
コースタイムより早いやん!

スゲェ〜。



連れも、

『ふぅ〜』



良く、
頑張りました。



しかし、
ここがゴールではありません。

まだまだ続きますが、
とりあえず、
ここで休憩です。






ここ、
完全に雲の中で、
視界は悪く、
さらに、
周りは全て水蒸気?で、
湿度100%って感じです。

なので、
ここでレインウェアを着込みます、
上だけですが。






休憩も終わり、

スタート(7:35)

ここから、
避難小屋まで、
ほぼ平坦な道が続きます。













「避難小屋」(7:47)



「利尻岳山小屋」って、
書かれてるけど、
「利尻山」じゃないの?



後から思ったのですが、
登山口を昼からスタートし、
この小屋に泊まり、
早朝に小屋をスタートし、
山頂で御来光を見る、
と言うのもありですかね。

でも、
ここは避難小屋なので、
そう言う使い方は良くないですよね。






避難小屋を過ぎてから、

急登が続きます。



羅臼岳でも感じたのですが、
この利尻も、
本州の3,000m級の山と比べて、
森林限界が低いです。

北アルプスだと、
だいたい2,000 〜 2,500mくらいが森林限界だと思いますが、
ここは、
先の避難小屋(1,200mくらい)が限界です。

これも、
北海道の山の特徴ですかね。






「9合目」(8:17)

このあたりになると、
全く見えません。

視界、
ほぼゼロ!



ちなみに、
道標には、

「ここからが正念場」

と書かれていますが、、、



確かに、



正念場かも。






ここは、
右側がスパッと落ち込んでいます。

数年前に崩落したそうです。



下山時、
私の前を歩いてオバさんが、
ここで滑って転んだんです。

一瞬、
アッ!っと思いましたが、
ロープを持ってたので、
事なきを得ましたが。



危ない、危ない。

やっぱ、
下山は注意です。






「沓形分岐」(9:03)

ここを右に行くと、
沓形登山口に降りる沓形コースです。



このコース、
この分岐から即、
ガレ場の急斜面をトラバースする、
「親不知小不知(おやしらずこしらず)」と言う、
難所があるそうです。






ここで、

連れ『先に行って、
   ゆっくり行くから』

私 『OK、
   山頂で待ってるから』
 



今日は、
4時間ルールがあったので、
8合目まで、
ほとんど休憩しないで登ったので、
しんどいようです。

まだ、
時間も早いし、
ゆっくり登ってもらいましょう。



と言うことで、

ここからは一人旅。






利尻山は百名山ですが、
「花の百名山」にも選定されてるお山です。

特に9合目から山頂にかけてお花畑があり、
皆さん、

『きゃぁ〜、キレイ!』
『なんてお花?』
『これ、利尻にしか咲いてないお花よ』



な〜んて言いながら、
写真を撮ってはります。
 


私は、
花どころではありません。

必死のパッチで登ります。

それに、
花の名前なんて知らんし、
焼酎の名前は知ってるけど。






ここも良く見えませんが、
視界が良ければ、
怖いんでしょうね。






「利尻山山頂」の道標。

視界ほぼゼロで山頂は見えないし、
距離が書かれていないので、
もう直ぐなんや、
と思っていたのですが、、、



これが、これが。



ここから、
少し下ります。

下ると言う事は、
登り返すと言う事ですが、
この登りが、
超絶きつい。



途中で、
降りてくる旧山ガール達が、

『後少しですよ〜、
 頑張ってくださいねぇ〜  v(^_^)』

な〜んて、
声をかけてくれるのですが、
全然、
少しじゃないし(怒)



しかも、
数日前に、
地元の観光課の人や有志の方々が、
登山道の整備に入ったらしく、
綺麗に階段が作られているんです、
急階段が。

階段が無ければ、
ガレ場で滑りやすいので、
ありがたい事ですが、
私、
苦手なんです、
階段。



それに、
この天気ですから、
モチベーションはダダ下がり。



さすがに、
写真を撮る気力もなく、
悶絶して、
登りましたよ。

まぁ〜、
撮っても、
真っ白なんですけどね。






で、
やっとこさ、

「利尻山山頂」(9:25)



4:10にスタートして、
5時間と15分ですか。

コースタイムが休憩なしで、
4時間と50分なので、
こんなもんでしょう。



まぁ〜、
それも、
連れが頑張ってくれたからなんですけどね。



と言うことで、
ここで、
その連れを待ちます。






待つこと、
10分。

彼も悶絶しながら、

登って来ました(9:35)

笑顔が引きずってますけど(笑)






ここは、
寒かったので、

私 『先に降りとくから、
   ゆっくり来て』

連れ『OK』






9合目まで下り、
行動食をかじり、
タバコを吸いながら連れを待ちます。

ですが、
中々下りて来ません。






次で待つか、
と思い、
8合目まで下り、
ここで待つことに。

ですが、
まだ下りて来ません。



こんな感じで、
各マイルストーンで休憩し、
待ったのですが、
下りて来ません。






と言うことで、
結局、

キャンプ場近くの甘露泉水まで下りて来ました。



せっかくなので、
飲んでみました。



「甘露」と言うだけあって、
甘くてとても美味しい水でした。



少し、
持って帰ることに。






キャンンプ場に戻り、
着替えをし、
荷物を整理し、
甘露泉水で入れたコーヒーを飲んでると、
連れが戻って来ました。



途中で、
足を痛めたおじいさんと一緒になり、
その人と一緒に下りてきたので、
時間がかかったそうです。

えぇとこ、
あるやん。






アフター登山
登山の後と言えば、
温泉でしょう。



と言うことで、
やって来たのは、
キャンプ場近くの、

利尻富士温泉

日本最北の島にある温泉なので、
日本最北の温泉ですよね。


疲れた体に、
ちょっと緩目のお湯が、
ホッとします。






温泉に浸かった後は、
もちろん、

プシュー。






今日は、
朝からコーヒーと行動食しか口にしていないので、
食事に行くことにしました。



連れが、
露天に浸かってる時に、
隣に入ってた地元の漁師さんの話を聞いたらしく、
今の利尻はホッケが旬とのこと。



温泉のスタッフにホッケが美味しいお店を聞いて、
やって来たのは、
フェリーターミナル前の、

食堂 さとう。



フェリーが着いた日に、
1,350円のラーメンを食べたお店です。

ここしかないのか、
食事処は。






で、
お店の前から、
利尻山を見ると、、、








ピーカン。



なんでぇ〜、
我々が登った時は雲の中だったのに。



連れ『もう一回、行く?』
私 『一人で行って来て!』






お店に入り、
お店のおばさんに、

『ホッケ有ります?』



おばさん、

「何を聞いてるのこの人達、
 有るに決まってるでしょう、
 ここは利尻よ」

みたいな顔して、← 勝手な想像です m(_ _)m

『有りますよ』






で、
そのホッケを使った料理が、

焼き魚定食

ん、
シンプルイズベストです。



おばさん『これ、
     マボッケです( ̄^ ̄)』← こんな顔してませんm(_ _)m

『マボッケ?』



北海道では、
「真ホッケ」を「マボッケ」と言うそうです。


と言うか、
ホッケに種類があるなんて知りませんでした。



普通、
本州の居酒屋等で食べるホッケは「シマホッケ」で、
「真ホッケ」とは味が違うそうです。



確かに、
脂が乗っていて、
いつも食べてるパサパサのホッケとは全然違います。

美味かったです。






ホッケを食べ終え、
外に出ると、、、



やっぱ、

ピーカン。


メッチャ悔しい。





と言うことで、
途中で酒屋に寄り、
昆布焼酎「りしり」を買い、
キャンプ場に戻って、

残念会。





明日は、
朝一のフェリーで稚内に渡り、
そこから網走まで走り、網走泊。

そして、
明後日朝一の飛行機で神戸に戻ります。



と言うことで、
実質今日が最終日。



当初の予定では、
羅臼、斜里、雌阿寒の三座を登るはずだったのですが、
登ったのは、
羅臼と利尻。

まぁ〜、
旅なんて、
予定通り行かないもんです。

でも、
それが旅の面白さの一つなんですけどね。



利尻は生憎の天気だったのですが、
羅臼が良かっただけで、
良しとしよう。



な〜んて事を言いながら、
焼酎を飲み干す、
おっさん二人でした。




北海道遠征
一日目 北の大地へ
二日目 羅臼岳登山
三日目 清里へ移動の予定だったのですが、、、
四日目 利尻島へ
五日目 利尻山登山
六日目 遠征終了








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