熊野古道・中辺路を歩いてみよう、アゲイン 
二日目 小口 〜 請川(小雲取越)

昨日は、
那智山から、
ここ小口まで、
大雲取越を歩いたのですが、
今日は、

小雲取越を歩きます。





と言うことで、
やって来たのは、

「小和瀬渡し場跡」



江戸時代には、

この赤木川を渡し舟が往復してたそうです。

その後、
吊り橋がかかり、
今は立派な小和瀬橋がかかっています。

この小和瀬橋を渡ると小雲取越が始まるのですが、
歩き始める前に、
まずはスタンプを。





なぜか、
妖怪ポストの中に、


アンパンマン。

ちょっと気になりますが、
それは置いといて、

今日一発目のスタンプをゲット!





今日も、
昨日同様、
休憩所を目指して、
歩きたいと思います。






小和瀬渡し場跡 〜 桜茶屋跡
最初は、
桜茶屋跡の休憩所を目指します。

ソース:わかやま観光情報 - 小雲取越
この区間は、
距離は2.4K、
桜茶屋跡手前の下りを除いて全て登りです。






桜茶屋跡を目指してスタート(07:20)






橋を渡って、
少し行くと、

小雲取越の取り付き。

民家の脇を登って行きます。

朝早いので、
気をつかいます。






民家を過ぎると、

 石の階段が始まります。












30番道標。

今日最初の番号道標ですね。

今日も、
よろしくお願いします。






「尾切地蔵」(07:28)

昔、

『動物の尾のようになった半島状にある村は栄えない』

と言う言い伝えがあり、
そこで、
尾の付け根に当たる場所に尾切地蔵を立て、
村が栄えるようにお地蔵さんにお願したらしいです。



優しいお顔です。






小雲取越にも、
大雲取越同様、
多くの歌碑が立っていますが、、、




相変わらず意味不明なのでスルー。






このあたりから急坂が始まります。






今日は、
昨日と違い、
二日酔いではないので、
こんな坂もなんとか登れます。



周りの景色を見る余裕もあったりして(笑)






とは言っても、
しんどいですけど ><






登りきると、

シダの綺麗な坂を下り、



桜茶屋跡手前でフラットになります。






で、
見えてきたのが、

桜茶屋跡の休憩所。



そして、
その先にあるのが、

「桜茶屋跡」(08:20)

ここで、
今日最初の休憩です。



向こうに見えるのは、
昨日歩いた、
大雲取越ですかね?

茶屋の主人は、
ここから見える、
大雲取越の楠の久保のあたりを通る、
白衣の参詣者の一団を見かけると、
大急ぎで湯を沸かして、
餅をついたらしいです。

水は、
はるか麓から、
水を入れた桶を頭に載せて運んだそうですが、
そりゃ、凄い。

大正8年くらいまで、
営業してたそうです。






桜茶屋跡 〜 百間ぐら
次は、
この小雲取越でもっとも有名な、
百間ぐらを目指します。

ソース:わかやま観光情報 - 小雲取越

この区間は、
距離は4.1K、
桜茶屋跡から桜峠までは登り、
それ以後は、
多少のアップダウンはありますが、
ほぼフラットな道です。






休憩を終え、

百間ぐらを目指してスタート(08:26)






茶屋跡から、
一旦下りますが、
すぐに、

急登が始まります。






で、
登りきったところが、

「桜峠」(08:36)






桜峠を過ぎると、
当然、

下ります。











下りきると、

フラットな尾根道となり、
楽しい古道歩きとなります。






そして、
しばらく進むと、

「石堂茶屋跡」(09:00)

江戸時代には2軒の茶屋があったそうで、
近くで砥石が採れることから石砥茶屋とも呼ばれていたようです。

また、
吊り天井の仕掛けで旅人を殺害して金品を奪った、
と言う物騒な話もあるようです。

おいおい。



ここには、

スタンプがあります。



今日二つ目のスタンプをゲット!

残すは、
後一つ。






石堂茶屋跡から先は、
少しのアップダウンはありますが、
ほぼフラットな道が続きます。






40番道標。



そして、

41番道標。

実は、
40番と41番の間に、
「賽の河原地蔵」と言う、
石を敷き詰めたお地蔵さんがあるらしいのですが、
見過ごしました f^^;)

なんでや〜。






皇太子も歩かれたようですね。

って、
いつの皇太子なんやろ?





非常電話も設置されてますが、、、



「使用出来ません」






使用出来ない、
非常電話の先が、

「林道交差」(09:20)



林道を横断して、

再び山道に入ります。






「落石注意」

ここが、
昔通行止めだった所ですね。



この斜面が崩落したので、
2015年3月5日から2015年7月31日まで、
この区間が通行止めだったそうです。

台風とかではなく、
自然に崩落したんですかね?






43番道標を過ぎると、、、



突然、

前が開けて来ます。



ここが、
小雲取越で最高のビューポイント、

「百間ぐら」(09:30)






ここで、

休憩です。



で、
眺めてるのは、

熊野三千六百峰とも言われる、
熊野の雄大な山々。

素晴らしい景色です。

今まで、
まともな展望がなかっただけに、
余計に素晴らしい。



小辺路で歩いた、
果無山脈も見えます。



しばし、
この景色を見ながらボーっとしてました。



ですが、
今日は、
ゴールの請川バス停で12:08の本宮行きのバスに乗りたいし、
小口自然の家で作ってもらったお弁当も食べたいので、

そろそろ出発します。






百間ぐら 〜 請川バス停
今日のゴール、
と言うか、
私の中辺路歩きのゴール、
請川バス停を目指します。

ソース:わかやま観光情報 - 小雲取越

この区間は、
距離は5.5Kとありますが、
緩やかな下りで、
道も良くて、
楽しい古道歩きが出来ます。






お地蔵さんに、
最後の古道歩きを見守ってもらうようお願いし、

ゴールを目指してスタート(09:57)






百間ぐらからは、
緩やかな下りが続きます。

道も良くて、
とても歩きやすいです。






「万才(ばんぜ)峠の分岐」(10:10)

ここから、
伊勢路なんですね。

伊勢路もいつか歩いてみたい。






「松畑茶屋跡」(10:15)

このあたりにも、
4〜5軒の茶屋があったそうです。

そこに暮らしてた人達のお墓跡もあるそうです。





で、
これ以降は、
あまり見るべき物もなく、
ひたすら下るだけです。



なので、
500mタイムトライアルに挑戦。


500m毎に設置してある、
番号道標で、
通過時間を計測してみました。






47番(10:18)



 48番(10:23)

500mを5分と言うことは、
時速6Kmですね。

しかし、
時速6Kは速くね?





49番(10:29)

6分と言うことは、
時速5Km。

1Kmも遅くなってしまいました。

なんでや?





こんな可愛い椅子が設置されるのですが、
座れないんですけど、
小さすぎて(笑)






50番(10:35)

6分で時速5Km。



51番(10:41)

同じく、
6分で時速5Km。



52番(10:47)

時速5Kmで安定して来ました。






 熊野川が見えてきました。

二週間にわたる中辺路歩きも終焉を迎えようとしています。

でも、
ちょい見しただけで、
次の53番道標を目指します。






53番(10:53)

やっぱ、
6分で時速5Kmですか。






ところで、
番号道標は何番まであるのかマップを見ると、

あらら、
もう終わりですやん(笑)






と言うことで、

請川の民家が見えてきました。












民家の前を抜け、



下りてきました、

国道168号線。



そして、
出てきたところが、

「下地橋バス停」(11:02)

最後の54番道標と、
妖怪ポストがあります。






と言うことで、

中辺路36個のスタンプ集め、

コンプリーーート!



逆光やけど。






そして、
たどり着いたのが、

「請川バス停」(11:05)

小雲取越のゴールです。



そして、
私にとっては、
中辺路歩きの、

ゴーーール!



一回では完歩できず、
二回になりましたが、
ついに完歩しましたよ。






しかし、
百間ぐらからここまでのコースタイムは95分。

それを、
68分で走破。



タイムトライアルをしたとは言え、
牛歩の私としては、
驚異的なタイム。

やっぱ、
人間、
何か目標があると違いますな(笑)






今後の予定としては、
12:08の本宮行きのバスに乗り、
本宮まで行き、
本宮でちょっとした用事を済ませ、
本宮から田辺行きのバスに乗り田辺に戻り、
田辺から列車で神戸に戻るつもりです。



ですが、
バスの時間まで1時間あります。

本当は、
山の中のどこかの休憩所で、
昼ごはんを食べようと思っていたのですが、
500mタイムトライアルに夢中になって、
食べ損ねてしまいました。






てな訳で、

ここでお昼にします。



場所?

反対のバス停です(笑)

ここは新宮方面行きのバス停ですが、
ベンチがあるので、
ここで食べます。

人もいませんし。






今日の昼ごはんは、

小口自然の家で作ってもらったお弁当と味噌汁。

やっぱ、
めはりは入っていますね。

前回の中辺路歩きで、
始めて食べためはりですが、
それ以後、
すっかりファンになってしまいました。

ほんと、
美味しい。






もちろん、
食後は、

モンカフェを飲んでマッタリ。

前を通る車はうるさいけど。






中辺路歩きの〆は本宮
中辺路は完歩したのですが、
まだ大事な〆が残っています。



昼ごはんを食べ、

時間通りやって来たバスに乗り、
本宮大社に着きました。






そして、
やって来たのは、

バス停の裏にある、



世界遺産熊野本宮館の南館。






ここで、

中辺路歩きの完歩証明書をもらうんです。






中辺路は四つのエリアを跨いでおり、

各エリア毎に完歩証明書が発行されるんです。

もらい方は、
この押印帳を各観光協会に持参するか、
郵送するか。



と言うことで、
ここ本宮館では、
13 猪鼻王子 〜 20 湯峯王子の完歩証明書が発行してもらえるんです。



残りは郵送かぁ〜、
と思っていたのですが、、、






なんと、
ここ本宮館では、
各観光協会の印鑑を全て持ってると言うではありませんか。

本宮館のオバちゃん

『あまり大きな声では言えないんですどね』

って、
貴方が言ったんですけど。






と言う、
親切なオバちゃんのおかげで、







全ての完歩証明をゲット!






後は、
この押印帳を和歌山県の観光振興課に送って、

「熊野古道中辺路完全路破証明書」

をもらうだけです。

そして、
和歌山県内の、
温泉旅館・ホテルのペア宿泊券もね。← 抽選ですよ(笑)






最後に、
本宮大社の鳥居の横にある、
珍重庵に行って、

もうで餅をお買い上げ。

これ、
美味いんですよ。



あっ、
右の、
「平成三十年 御創建二千五十年」のファイルは、
中辺路完歩記念にと、
『あまり大きな声では言えないんですどね』オバちゃんがくれたものです。

惚れちゃうよ、
オバちゃん(笑)





二週間に渡って、
二回に分けて歩いた中辺路ですが、
やっぱ、
昨日歩いた大雲取越が一番厳しかったですかね。

でも、
その前に小辺路を歩いてるので、
小辺路に比べれば楽でしたけど。



中辺路完歩と言ってますが、
赤木越、大日越、
そして、
かけぬけ道はまだ残っています。

いつか、
これらも歩いてみたいし、
大辺路や伊勢路、
そしていつかは、
大峯奥駈道ですね。






最後になりましたが、
継桜の民宿のオッちゃん、オバちゃん、
小口自然の家のオッちゃん、オバちゃん、
本宮館のオバちゃん、
そして、
道中で会った地元の人達、
みんなに親切にされて、
とても楽しい中辺路歩きが出来ました。

本当に、
ありがとうございました。



また、
いつか来るからね。

それまで、
元気でね。






次はこれか?






熊野古道・中辺路を歩いてみよう、アゲイン
熊野古道・中辺路を歩いてみよう、アゲイン
一日目 那智山 〜 小口(大雲取越)
二日目 小口 〜 請川(小雲取越)




*追加(2018/02/10)
昨年末に和歌山県に送った中辺路の押印帳が戻ってきました。

「熊野古道中辺路完全踏破証明書」と共に。

大辺路、紀伊路、高野七口の押印帳も付いてましたが、
これも歩けと言うことですかね ^ ^








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