28日目、Bac Ha
まるでお花畑、だけど、、、

ベトナム縦断の帰国旅、28日目。
バックハー、2日目(後半)。



まるでお花畑のようなマーケットなのですが、

チョット、
気になる物を見つけました。





付いて行くと、

こんなとこに。






そして、
そこでは、

先ほどビニール袋に入れられた子犬が売られていました。





こちらも、




こちらも。








う〜ん。

ベトナム、
特に北部では、
犬を食べる習慣があるのですが、
子犬ですからね。



聞いて見ました。


『ペットとして飼う人もいるけど、
 大きくしてから食べる』







人間の「生」と生き物の「命」
そして、
ここでは、
子犬同様、


牛や、




豚や、




鶏や、




こんな、
生きてる動物が売られていました。






値段が決まり、




足を縛られ、




そのまま、
持って行かれる鶏。






手足を縛られ、




袋に入れられ、




引きずって行かれる豚。






そして、
その横の市場では、

豚一頭を、




丸々解体し、




売っています。






さらに、
その市場の横の屋台では、

鶏や豚が普通に食べられています。






ホーチミンに住んでる時も市場にはよく買い物に行ってました。

でも、
その時には感じなかった、
何か異様な物をこのマーケットでは感じました。



それは、
何なんだろうと考えたんですが、

普通の市場は死んでる肉(塊)だけを売ってるんですが、
ここでは、
その肉になる前の生きた状態で売られているんです。



普通、
日本では、
スーパー等でパックに入った肉を買うと思うのですが、
この状態になるまでには、


育てて、
殺して、
解体(処理)して、
パッキング


と言う工程がある訳ですが、
あまりこれらを意識しませんよね。



特に「殺して」、「解体して」なんて、
殆ど意識しないと思います。

まぁ〜、
その部分を意識しないように、
脳が勝手にコントロールしているのだと思いますが。



でも、
袋に入れられる時に震えて怯えている犬、
足を縛られる時に羽をバタつかせ大声で鳴く鶏、
手足を縛られる時に悲痛な声で泣く豚、
そして、
死期を悟ったような悲しい目をする豚、



実際にこれらを見ると、
その部分を強烈に意識させられてしまいます。






ここで動物を売り買いしてる人達は、
生きる為にいっぱいいっぱいの生活をしてる人達です。



なので、
私みたいな半端者が、
「かわいそうだ」なんて単純な事は言えませんが、

華やかで明るいお花畑のような中で、
人間の「生」と生き物の「命」について考えさせてくれる、
そんなところでした。







別れ
マーケットを少し離れたとこで、
成犬のワンコを連れて歩いてる花モンのお母さんがいました。



なんとなく、
気になったので、
付いて行きました。






お母さんは、
おジイさんにワンコを売ってるようです。

前々から約束してたんですかね。






おジイさん
ワンコを連れて帰ります。







お母さんは、
かなりの大金を貰ってました。

そして、
笑顔でおジイさんとは反対の方向に去って行きます。








でも、












彼女らは、
ワンコをペットやパートナーとして飼ってるわけではなく、
米や野菜と同じように、
収入の糧として飼ってるんです。



ワンコだって、
餌はいるし、
世話もかかるんです。



なので、
売れないと困るんです。






でも、
長年一緒に暮らし来たワンコとの別れ。



俺は、
振り返った何とも言えないお母さんの顔を見て、
嬉しかった、

そして涙が、、、






マーケットが終わって、、、
皆さん、

三々五々、
帰って行きます。






家までどのくらいかかるんでしょうかね?






必要品でしょうか?




村では手に入らない物でしょうか?

お土産を買って、
帰って行きます。






子供達も、

おやつのサトウキビを持って帰って行きます。




兄弟かな?






売れなかった子馬を引いて帰って行きます。



朝、
家を出る時には、

『今日で最後だからね』

って、
言って出て来たのでしょうが、
売れなくて、

『売れなかった、どうしよう』

って、
思うのか、

『また、
 もう少し一緒だよ』

って、
思うのか。

どんな思いで帰って行くのでしょうか?






こちらも、

売れなかった子犬を引いて帰って行きます。




お婆さん、
手持ちです。

家まで遠いんですかね?






『・・・』















『・・・』















帰ろ、、、
俺も日本に帰ろ。








5 件のコメント :

  1. 返信
    1. 考えさせられますよね。
      私は単純に「感謝」と言う言葉しか思い浮かびませんでしたが、そんな簡単な物では無いような気がしています。

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  2. 屠殺業の人は酷い人でなしですか?。
    考える事満載・・・私、この仕事に就いている人のお話聞いたことが有ります。
    子供の居る普通の人でした。
    ある日彼の飼ってる猫が死んだそうです。奥さんは言いませんでした。
    帰ってきて話を聞いて怒ったそうです。
    毎日、豚や牛を殺してるんだどうという事はないと・・・
    奥さんは言ったそうです。貴方が取り乱すからと。
    彼は夜中号泣しながら庭に穴を掘ったそうです。・・・

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    1. > 屠殺業の人は酷い人でなしですか?。
      そんな事はないでしょう。ベジタリアン以外の人はその人達がいるから肉が食べられる訳で。
      ベジタリアンの人はそう思うかもしれませんが。
      食用ではなくても、神に捧げる為に羊や牛を殺しますよね。
      人間の生と動物の死と言う問題は、私にはよくわかりませんが、私たちの命は彼らの命と引き換えによって生かされてるのだとは思っています。
      そのように言えば、異存の有る人も多いでしょうが、、、

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    2. ベジタリアンと言いますが、成長しきった葉より若芽や若葉の方が美味しいと思うは私だけでしょうか?

      同じ生命ですよね。
      生き物の中で一番残酷なのは人間でしょう・・・
      余分な命を奪って生きている。
      食べ物や生きると言う事を考えさせて頂いた事に感謝です。

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