この旅はもう少し続きます。
とりあえず、
12:59の上野地行きのバスを待ちます。
しかし、
今日が土・日祝日でなくて良かった(笑)
バスが来ました。
小さなコミュニティーバスですね。
お客さんは私たちだけ。
運ちゃん『久しぶりのお客さんです』
で、
着いたのは、
上野地のバス停。
終点です。
このバス停から5分程歩くと、
「谷瀬の吊り橋」があるんです。
長さは297m、
高さは54m。
生活用の吊り橋としては、
日本一の長さを誇るらしいです。
この橋、
今では十津川村を代表する観光名所ですが、
もともとは生活用のための吊り橋としてかけられたんだそうです。
↑の案内板によると、
谷瀬の人々はこの橋ができるまで川に丸木橋を架けて行き来していたが、洪水のたびに流されるので、1戸当たり20万円という、当時としては思い切った出費に耐え村の協力を得て完成をみたのです。
これ、
昭和29年のお話で、
戦後の復興期ですよね。
その時代に、
20万円と言えば、
相当な金額。
出したのも凄いけど、
そんな大金を持ってたのも凄い。
昭和29年の大卒の銀行員の初任給が5,600円ですからね。
そんな橋をタダで渡らしてくれるなんて、
十津川の人は太っ腹です。
では、
渡ってみますか。
って、
その前に、
栄養補給(笑)
今でこそ、
こんなとこにいますが、
つい先まで山の中をうろついていたんです。
なので、
体が甘い物を要求しています(笑)
では、
スタート。
あれっ?
連れがついて来ません。
私 『行かんの?』
連れ『こういうの苦手』
私だって、
高い所、超苦手なんですけど。
鉄製なので、
しっかりしてるかと思ったのですが、
これが、
結構揺れるんですよね。
高いし、
ちょっとした空中散歩気分。
下は、
十津川(熊野川)、
絶景ですね。
この吊り橋を渡ったカップルは仲良くなれるそうです。
理由?
いつの間にかお互いの手を強く握りあうから。
なるほど。
吊り橋の見える食堂で、
こんなもんを食べ、
上野地のバス停に戻って来ました。
先程と違い、
デカいバスが停まってます。
実はこのバス、
「日本一距離の長い路線バス」
と言われる、
奈良交通の八木新宮線を走るバスなんです。
近鉄大和八木駅から、
JR新宮駅までの約167Km(停留所も167)を、
6時間半かけて走るんです、
と「せんとくん」が言ってます。
ちなみに、
↓↓↓が路線図。
無駄な紙面を使ってもうた (_ _
このバス、
距離も時間もすごいのですが、
それ以上に凄いのが、
料金。
普通にこんな値段です。
なので、
紙幣投入箱まであります。
この紙幣投入箱、
自販機の紙幣投入口とは違い、
普通の「ただの箱」と言うのが素晴らしい(笑)
ちなみに、
近鉄大和八木駅から、
JR新宮駅までの料金が5,250円。
大阪→東京の夜行バスが平日だと1,600円くらいですから、
いかに高いか。
まぁ〜、
このバスは長距離バスではなく、
あくまで路線バス。
その路線の料金を積み上げると、
こんな金額になるんでしょうね。
そんな、
長距離路線バスに乗ってみました。
途中、
十津川温泉でトイレ休憩をし、
降りたのは、
湯ノ峰温泉。
開湯は1800年、
日本最古の湯らしいです。
古の人々は熊野詣の旅の途中、
この湯の峰で湯垢離を行い、
聖地での禊ぎと旅の疲れを癒したそうです。
私たちも、
小辺路を歩いた後、
ここで旅の疲れを癒そうと思ってたんです。
小辺路歩きは中断しましたが、
温泉は外せんやろ(笑)、
とやって来ました。
で、
今日のお宿は、
バス停前の、
伊せや
もちろん予約などしていません。
なんせ、
今日の予定は果無峠の山の中だったので。
この案内を見て、
飛び込みです。
夕食は用意出来ないけど、
泊りだけなら部屋は空いてるとのこと。
早速、
チェックイン。
私たち『カード使えます?』
宿の人『現金のみです』
えっ!
お互い顔を見合わせ、
『有る?』
お互い、
『微妙』
でも、
財布を見ると、
なんとか有りました。
私たち『この辺りでご飯食べれるとこ有ります?』
宿の人『隣が食堂です』
私たち『そこ、カード使えます?』
宿の人『現金のみです』
お互い、
残りの現金は明日のバス代くらい。
これは残しとかないと、
帰れません。
なので、
今日は晩ご飯は無し。
とお思いでしょうが、
そんなことはありません。
今日は、
もともと山の中でのテント泊予定。
食材は持っています。
と言うことで、
部屋の中で、
キャンプ飯(笑)
食事を終え、
外に出てみました。
湯ノ峰温泉と言えば、
なんと言っても、
「つぼ湯」ですよね。
多い時には5時間以上も待つこともあるという、
人気の湯ですが、
この時は誰も待っていません。
これは行かねば、
と思い、
早速自販機で入浴券を購入。
↑お金が心配でしたが、なんとか足りました。
入浴券を受付に出すと、
番号札と、
入浴証明書をくれます。
このつぼ湯は参詣道の一部として、
世界遺産に登録されているんですね。
受付で渡された番号札を入口に掛け、
一人づつ中に入ります。
一人入浴時間は最大30分。
中はこんな感じ。
一日に7回湯の色が変わると言われるつぼ湯ですが、
私が入った時はこんな色でした。
写真では青ですが、
実際はもう少し白かったですけどね。
で、
このお湯、
メチャメチャ熱い。
二箇所の水の蛇口をフルオープンで冷まします。
五分くらいかけて、
やっと入れるようになりました。
効能は、
- リウマチ性疾患
- 神経痛
- 皮膚病
- 糖尿病
なんとなく、
お肌スベスベになったような。
と、
連れに言うと、
『2日間の汗と汚れが落ちただけやろ』
って。
確かに。
次に、
「くすり湯」にも入りました。
つぼ湯の入浴券には、
「くすり湯」か「一般湯」の入浴がついてるんです。
こちらもガラガラ。
のんびり出来ました。
やっぱ、
歩いた後は温泉に限りますね。
って、
半分しか歩いてないけど。
ちなみに、
つぼ湯もくすり湯も石鹸・シャンプーは使用出来ません。
出来るのは、
一般湯だけです。
そして、
部屋に帰って、
反省会と言う、
飲み会開始。
今回の小辺路歩きは、
当初は私一人で歩くつもりで、
2泊3日の予定を立てていました。
連れが参加することになり、
この予定をそのまま実行しようとしたことが、
今回の失敗ですね。
3泊4日、
あるいは最悪4泊に変更すれば、
完走出来てたと思うのですが。
連れとは嵐の中、
屋久島を一緒に縦走した実績もあり、
行けるだろうと甘く見たのが失敗でした。
確かに、
ルートは屋久島の方が厳しかったのですが、
距離は今回の小辺路の方が長く、
あまり長距離を歩き慣れていない連れには、
厳しかったようです。
何れにしても、
私の計画ミス。
次回は、
このあたりをふまえて
ちゃんと計画を立て、
熊野本宮まで一緒に完走したいと思います。
熊野古道・小辺路を歩いてみよう
熊野古道・小辺路を歩いてみよう
前日 高野山
一日目 高野山 〜 伯母子峠
二日目 伯母子峠 〜 果無峠だったのですが、、、
二日目 番外編
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