ツェルト試し張り

最近、
よく山に行くようになったので、
保険として、
ツェルトを購入しました。



購入したのは、

finetrack(ファイントラック)の「ツエルト1

ソロ用のツェルトです。






ツェルトですが、
本来は非常用の物で、
↓↓↓のような使い方をするようです。

ソース:ツエルト - 取扱説明書





ツエルト1の概要としては、

重量230g
サイズ奥行200(天頂部120cm)×間口80×高さ90cm
[収納時:9.5×4.5×14cm]
素材15dリップストップナイロン100%
(ポリウレタン防水透湿コーティング)
特徴 ■1~2人用サイズ
■入口は1箇所
■フロアー付き(フラップ無、開閉可)
■ベンチレーションは2箇所
■必要十分な耐水圧1,000mm(初期値)
■結露を軽減する透湿性8,000g/m2・24h(A-1法)
■しっかりテンションを掛けられるテンションスリング®システム


やっぱ、
特筆すべきは、
軽さですかね。

まぁ〜、
薄っぺらいナイロン1枚ですからね。






早速、
近所の公園で試し張りをしたので、
そのレポを。




まずは、
取説通り張ってみました。

ソース:ツエルト - 取扱説明書



準備
  1. 用意するもの
    ガイラインとして3mm程度の細引き5mを2本、ペグ10本(最低8本)。
    ツエルト1にはガイラインやペグは付属していません。ガイラインはオプションで自在付きの物を売っていますが。
    ガイラインは半分に折り、40cmくらいのところにエイトノットで結び目を作ります。

  2. グランドシートを閉じる
    ツエルト1も他のツェルトも同様ですが、いろんな使い方ができるようにフロアーは開閉式になっています。
    要は1枚の布で、テントではないんですね。
    と言うことで、雨が降ると、
    『はい、終わり』
    って、なります。
    また、虫さんが遠慮なく入って来ます。
    この時も、蟻さんが大量に入ってきました ><






設営
  1. 四隅をペグダウン
    四隅をペグダウンします。なるべくピンと張ります。

  2. ガイラインをツエルト1に接続
    ツエルト1の天頂部のループにガイラインをガースヒッチで接続します。

  3. ガイラインをポールに接続
    取説ではポールの高さを100〜110cmと書かれてましたが、私は115cmに設定。高い方がテンションがかかりやすいです。
    次に、ガイラインをポールのグリップ部分にクローブヒッチで固定。これが結構面倒臭い。ガイラインが長いし、ポールのストラップが邪魔なんです。
    そして、
    ポールを立てる位置ですが、
    ツエルトのすぐ側に立てます。

  4. ガイラインをペグダウン
    ポールのキャップを外し、地面に突き刺して立てると作業が楽です。

  5. 両サイドをペグダウン
    必要無いかも?






で、

設営完了







う〜ん、
狭い。



ツエルト1は非常用ツールとして購入したのですが、
あわよくば、
ウルトラライト・テントとして使えないかなと思ったのですが、
これでは厳しいですね。

結露はするでしょうし、
幅は80cmしかないので、
ちょっと寝返りうっただけで、
シュラフはビッショビショ。

まぁ〜、
この軽さでテントの快適性を求めるのは、
無理ですよね。



ファイントラックには、
もう少しでかい「ツエルト2ロング」と言うツェルトがありますが、
こちらだとテントとして使えるかもしれませんが、
ツエルト1は被ったり、
包まったりがメインのツェルトですね。

非常用ツールとして、
使います。






撤収
撤収時間を計ってみました。

結構かかってますね。



この時間の大半は、
ツエルトをスタッフバックに収める時間です。

スタッフバックが小さくて、
中々入らないんですよ。



テントもそうですが、
日本のメーカーさんの物はスタッフバックが小さ過ぎ。

小さい、軽いを謳い文句にしてる物は特にそうです。



もう少し大きくても、
ザック内に入れて他の荷物でコンプレッションできるので、
問題無いし、
 
それに、
これは緊急時に使う物なので、
出し入れの時間は非常に大切だと思うのですが。



なので、
私は、
実際に使用する場合には、
スタッフバックには入れず、
スリング等で固定して、
裸でザックに入れときたいと思います。






感じたこと
  1. 丈夫(そう)
    各辺にダイニーマテープで補強がしてあるので丈夫そうです。テンションもかなりかけれます。

  2. ポール
    ポールは石突きを上にしてバスケットを利用する事で、なんとかヒッチとかしなくても簡単にガイラインを張れます。雪上では無理ですが。

  3. 防水性
    縫い目に防水処理が施されていません。実際に使用していませんが、どうなんでしょうか?やはり、シールテープや目止めシール剤を塗った方が良いかもしれません。






こんな設営も、
立木がある場所では、

こんな設営も出来ます。






用意するもの
  • ロープ
  • プルージップロープ(ロープスリングにカラビナをセットした物) 2本
  • スリング
  • カラビナ 2個

岩山に登るなら、
普通に持ってる物ですよね。



私は、
岩山なんて怖そうなトコには行きませんから、
スリング以外、
ホームセンターで用意しましたけど(笑)






設営方法
  1. 木々にメインロープを張る。
    一方の木にクローブヒッチ等でロープを固定し、
    もう一方の木に、スリングとカラビナ2個でガルダーヒッチを作り、メインロープを張る。

  2. ツエルトをプルージップロープでメインロープに吊る
    この時点では、テンションはかけない。

  3. ツエルトをペグダウン
    メインロープを中心線として、その下にツエルトを置き、四隅をペグダウン。

  4. ツエルトを立ち上げる。
    プルージップでテンションをかけ、ツエルトを立ち上げる。







こちらの方が、
ポールを使うより綺麗に張れます。

ポールが無いので、
出入りも楽ですね。






山で事故は多いですよね。
中々無くなりませんよね。

なんせ、
相手が自然ですから。



ですが、
「たられば」で、
ああしとけば、
こうしとけば、
命を落とすことはなかったんちゃう?

と言う話をよく聞きます。



その一つが、
ツェルトを持っとけば助かったんちゃう?
と言う話。



厳冬期の3,000mの稜線で一夜を過ごすなんて、
地獄でしょうし(行ったことないけど)、
夏の六甲山でも、
その気になれば、
人間の命を葬りさることは可能でしょう。

ツェルトが有れば、
必ず助かると言う訳ではありませんが、
無いよりは助かる確率は絶対高いはず。



私は老い先短い老ぼれですが、
山では死にたくはありません。

と言うことで、
これからは必ず持参します。

使いたくはないけど。








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