熊野古道・子辺路を歩いてみよう(前日)
高野山

やって来たのは、

南海電鉄の極楽寺駅。



ここから、

ケーブルカーに乗ること、
5分。



着きました、

高野山駅。






今回歩く、
熊野古道・小辺路(こへち)は、
ここ高野山と、

ソース:和歌山観光情報 - 熊野古道 小辺路
熊野本宮大社と言う二代聖地を最短で結ぶ道なんです。

最短と言っても、
70Km 以上あるんですけどね。






と言うことで、
高野山にやって来たのですが、
今からスタートはしません。

今日は、
ここ高野山を見学し、
宿坊に泊まり、
明日朝スタートします。



私、
高野山は初めてでして、
折角なので、
真言密教の総本山・高野山を見とくのも良いかなと思って、
一日早くやって来たんです。

あっちの世界に行くのもそう遠くないですから(笑)






高野山を散策
まずは、
奥之院に行ってみます。






奥之院
高野山の信仰の中心であり、
弘法大師が入定されている聖地です。




一の橋。

ここから御廟まで約 2Km の杉木立の中には、
おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、
祈念碑、
慰霊碑の数々が建立されています。





武田信玄のお墓。

割と、
と言うか、
かなり地味なんですけど。






中の橋。






数あるお地蔵さんの中でも、
一番のお気に入り。

後で調べたら、
「お化粧地蔵」と言って、
かなりの人気者だそうです。

綺麗に化粧をしてあげると、
美人になれるそうですよ。






御廟橋。

この奥が、
弘法大師御廟。

ここでは、
現在でも、
弘法大師が瞑想を続けてるそうです。
↑言い伝えですよ。



確かに、
この奥之院、
一種独特の雰囲気を感じさせる場所です。






昼ご飯
お昼になったので、
ご飯を食べることに。



で、
やって来たのは、
玉川通りバス停近くの、

和食おぐら。

ここは精進料理が有名らしいのですが、
今日は宿坊泊まりで、
夕ご飯は当然精進料理。

と言うことで、
こんなもんいってみました、

カツ丼。

明日からまともな物食べれないので、
ガッツリと。






ご飯を食べ終え、
次の目的地「金剛峯寺」を目指して歩いてると、
コーヒー屋さん発見。

光海珈琲 高野山本店

私は知らなかったのですが、
後で調べたら、
結構有名なコーヒー屋さんらしいです。



で、
メニューに変わったコーヒーを発見。



それが、

光海たまごコーヒー。

たまごの黄身が浮かんでいます。
(実際は沈んでいます)



私、
ベトナムに10年間住んでいたのですが、
ベトナムにもあるんですよ、
たまごコーヒーが。

と言うか、
こんなのは、
ベトナムにしかない物だと思っていました。

それが、
真言密教の聖地・高野山にあるとは。



ちなみに、
↓↓↓がベトナムのたまごコーヒー、

Cà phê trứng(Ca pheはカフェ、trứngはたまご)

作り方は、
最初に黄身と、
キャラメルソース、バター、コンデンスミルクを混ぜて下地を作り、
それに抽出したコーヒーを混ぜ合わせて出来上がり。

パッと見は、
たまごが入ってるとは分かりませんが、
飲むと、
『あぁ〜、たまごや』

一時、
ハノイで流行ったのですが、
今はどうなったやら。



で、
光海たまごコーヒーですが、
ベトナムのたまごコーヒーと違って、
黄身が存在をアピールしています。

お味?

想像通りでした(笑)






金剛峯寺
こんごうぶじ
次にやって来たのが、
高野山真言宗総本山、

金剛峰寺。



「金剛峯寺」という名称は、
弘法大師が、

『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経
(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)』

と言うお経より、
名付けられたと言われてるそうです。



東西60m、南北約70mの主殿をはじめとした、
様々な建物を備えています。






次は、
高野山の中心、
壇上伽藍に向かいます。









壇上伽藍
だんじょうがらん
主要な法会の行われる高野山の中心で、
金堂や根本大塔など諸堂が建並んでいます。



中門(ちゅうもん)

壇上伽藍の入口です。

この中門は、
819年に創建されましたが、
火災で何度も焼失したそうです。

1843年に焼失した後は、
放置されていたそうですが、
「高野山開創1200年記念大法会」に向けて再建されたそうです。



この中門には、
1141年に作られた、
「多聞天像」と「持国天像」がありましたが、
1843年の火災の時に運び出され、
壇上伽藍の西塔や大塔に安置されていました。

そして、
2012年に解体修復し、
新たに「増長天像」と「広目天像」が造られ、
めでたく四天王像になったそうです。



多聞天。

毘沙門天と言う方が有名で、
北の方向を守る仏様ですね。



持国天。

東の方向を守る仏様です。



増長天。

南の方向を守る仏様です。

この仏様の胸にはトンボが付いてます(止まってます)

これは、

「断じて悪を通さない、後へは引かない」

という意味で、
前に 飛ぶトンボで表したそうです。

長淵兄さんもそう言う思いで、
「とんぼ」を作ったのでしょうか?^^
 


広目天。

西の方向を守る仏様です。

この仏様の胸にはセミが止まっています。

これは、
「セミの鳴き声を聴いて、その気迫を感じるように」
と考えて飾ったらしいです。

でもね、
別にケチをつけるつもりはありませんが、
セミの鳴き声で気迫を感じますかね?

ただ、
うるさいだけだと思うのですが。






根本大塔(こんぽんだいとう)

816年から887年ごろに完成したらしいです。

弘法大師は、
この大塔を法界体性塔とも呼び、
真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立したので、
根本大塔と呼んでるそうです。

多宝塔様式としては日本最初のものといわれ、
堂内そのものが立体の曼荼羅として構成されてるそうです。

しまった、
中を見るのを忘れた。







金堂(こんどう)

高野山御開創当時、
弘法大師の手により御社に次いで建設されたお堂で、
講堂と呼ばれてたそうです。

現在の建物は7度目の再建で、
昭和7年(1932年)に完成したそうで、
昔とは違って、
鉄筋コンクリートで出来ています。


ここのご本尊は、
「薬師如来像」ですが、
これは秘仏として、
見ることは叶いません。






御影堂(みえどう)

もともとは、
弘法大師の住まいとして建立されましたが、
後に真如親王直筆の「弘法大師御影像」を奉安し、
御影堂と名付けられたそうです。



このお堂は高野山で最重要の聖域で、
限られた人しか堂内に入ることは許されませんでしたが、
近年になって、
限られた日には、
一般参拝が許されるようになったそうです。






東塔(とうとう)

1127年、
白河法皇の御願によって1127年に創建され、
1843年に焼失してからしばらくの間再建されず、
140年たった1984年にようやく再建されたそうです。






西塔(さいとう)

弘法大師は、
大塔とこの西塔を、
大日如来の密教世界を具体的に表現する、
「法界体性塔」として建立する計画でしたが、
実際には、
建設が遅れ、
弘法大師入定後の886年に完成したらしいです。

現在の塔は、
1834年に再建されたものだそうです。






まだまだ、
いろんな塔や堂があるのですが、
見切れませんでした。






高野山のシンボル、
シャクナゲ。

もう、
見頃も終わりですかね。






大門
次にやって来たのは、
町の西の端に建つ、

大門。

高野山全体に対する総門が、
この大門なのだとか。



しかし、
名前の通り、
デカい。

カメラに収まりません。

五間三戸(柱間が5間で入口が3間)の二階二層門で、
高さは 25.1m だそうです。



大門の両側には、
これまたデカい仁王さま(金剛力士像)が立っています。



口を開けた「阿形(あぎょう)」



口を閉めた「吽形(うんぎょう)」



この仁王さまは、
入り込む仏敵から高野山を守ってるんでしょうね。

ちなみに、
この仁王さまは重要文化財だそうです。






正面には、

「日々の影向(ようごう)を闕(かか)さずして、
 処々の遺跡を檢知す」

と言う2つの板(聯:れん?)が掲げられています。

これは、

「お大師さまは毎日御廟から姿を現され、
 所々を巡ってはわたしたちをお救いくださっている」

と言う意味だとか。






お助け地蔵
最後にやって来たのは、

お助け地蔵。

大門から細い道(女人道)を100mほど進むと、
有ります。



このお地蔵さんは、
一つだけ願い事を叶えてくれるらしく、
「一言地蔵」とか「一願地蔵」とも呼ばれてるとか。

と言うことは、
他の地蔵さんは、
多くの願いを叶えてくれるのでしょうか?



まぁ〜、
とりあえず、

小辺路歩きの安全をお願いしときました。



このお地蔵さんのお参りは少し変わっていて、
この周りに落ちてる石を拾い(お借りし)、
願いが叶ったら、
その石を返しに来るんだとか。






高野山見学もこれで終わりです。

明日からの小辺路歩きに必要な買い出しに行きます。






買い出し
最初にやって来たのは、

上きしや(かみきしや)

やきもち屋さんです。



で、
買ったのは、

「白もち」と「よもぎもち」を各2つ。

明日の行動食にします。






次は、
旅?のお共のお酒です。


高野山でお酒と言えば、
「般若湯」
ですよね。

般若湯は、
高野山のお僧さんが冬の寒さを凌ぐために唯一許された酒。

お僧さんでも、
顔が赤くなり般若のようになることから、
この名がついたとか。



歩いてると、

看板発見。



が、
しかし、

お店は内装の改修工事中でお休み。



しかし、

隣のお店を覗いて見ると、、、



有りました、

般若湯。

希望としては、
徳利に入った原酒ですが、
さすがに徳利を持ち運ぶのは辛い。

と言うことで、
720ml と 300ml の瓶をお買い上げ。

720 は旅のお供に。

300 は今日の寝酒に。

なんせ、
今日は宿坊なので、
お酒がなかったら困りますからね。





さて、
買い出しも終わったので、
お宿に向かいますか。






金剛三昧院
こんごうさんまいいん
今日のお宿は、
宿坊の金剛三昧院。



千手院橋のバス停から
脇道に入ると、
こんな案内?があります。

「金剛三昧院」
「小辺路入口」




坂を登って行くと、

真っ直ぐ進むと金剛三昧院。

そして、
右に曲がると、

明日から歩く「小辺路」です。

ここが小辺路の入口ですかね?

どんな路なんでしょうか、
小辺路。

期待が膨らみます。



でも、
今日は、
お宿に向かいます。






で、
やって来ました、

金剛三昧院

ここは、
塔頭(たっちゅう)寺院※ としては、
唯一世界遺産に選ばれた寺院だそうです。

※塔頭寺院とは高野山にある寺院で、
 住居や隠居した僧侶の僧房として建てられた子院のこと。






国宝・多宝塔をはじめとして、
重要文化財の経蔵、四所明神社など、
数々の歴史的文化財を擁してるそうです。

また、
本尊の愛染明王は、
恋愛成就の仏様として、
様々な縁を結んでくれるらしいです。

そんなとこに、
泊まれるんですね。






お部屋はこんな感じ↓↓↓

一人では広すぎる。






夕食まで時間があるので、
先ほど買った般若湯をちびちび。

大きい方は、
platypusに入れ、
旅のお供に。





そして、
こちらが、

晩ご飯。

もちろん、
精進料理。

ちょっと意外でしたが、
頼めば、
お酒も飲めます。

私はビールを一本お願いしました。



お味?

赤いお椀の中に入ってた、
ごま豆腐がかなり美味しかったです。

このまま帰るのなら、
きっと土産に買ってましたね。






明日は余裕を見て、
早く出発したいので、
まだ9時ですが、
寝ることに。



小辺路の夢でも見ます。




熊野古道・小辺路を歩いてみよう
熊野古道・小辺路を歩いてみよう
前日 高野山
一日目 高野山 〜 伯母子峠
二日目 伯母子峠 〜 果無峠だったのですが、、、
二日目 番外編








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