少し長くなりますので、お時間の無い方はスキップあるいはパスして下さい^^;
中華街Cho Lon(チョロン)にChua Ong Bon(オンボン寺)と言うお寺があります。
このオンボン寺、他のお寺と少し変わっており、Google先生によると
中国系移民やその子孫は常に正統たる「中国」「中華」を参照し、その世界を移住先に移植してきた。
「中国」を異境で再生産しているのだから、そのオリジナルは当然中国に見いだせるはずである。宗教はその典型かもしれない。
だが、中国本土では見られない神を東南アジアの中国系住民は祭祀していた。それが、ベトナム南部の「本頭公(ほんとうこう)」という神である。
ふむふむ。
さらに、
この本頭公、ベトナム語ではOng Bon(オンボン)と言われ、とくに中国系移民が多く住むメコンデルタとその周辺の都市で、土地公(土地神)として 廟で祭祀されるごく普通の神なのだが、どうも中国本土にはこの神はいないようである。
つまり、この神は中国系移民により移住先で創造された存在なのですね。
と言う、他の中華系のお寺とは異なるオンボン寺にやって来ました。
場所は、Phung Hung通りとHai Thoung Lan Ong通りの交差点の近くです。
入ってみます。
入口には「二府会館」と書かれています。
これは福建省系の廟を意味します。
奥に本頭公(Ong Bon:オンボン)が祀られています。
神様にピントを合わせて撮るのはなんとなく気がひけたので、あえてボカシています。
でも、普通はバッチリ撮るんですけどね。なぜ、今回だけ?
これもGoogle先生に教えてもらったのですが、
髭をたくわえたオンボンは、幸福と美徳の守護神とされ、貧しく生活に困った人々が祈りを捧げに訪れる姿もしばしば。
建立年は定かでないが、1765年に建てられたと考えられ、その後1875年、1901年、1990年と、3度にわたり修理・補修が行われた。そうして建設当初の装飾が、現在も良い状態で保存されている。
と言うことで、その良い状態のお寺を、
このお寺、13世紀末に元朝の使者としてメコン河を北上しカンボジアを訪れた「周達観( しゅうたつかん)」 と言う人を本頭公として祭祀しているとのこと。
さらに、この建物の裏にもう一つの建物があります。
屋根の上には、
右側に「日」
左側に「月」が。
何の意味なんでしょうか?
さらには、床には
こんな物が
なんなんでしょう?
そう言えば、バンコクのチャイナタウンにも「老本頭公廟」がありました。
今度バンコクに行ったら行ってみようかな^^
最後にGoogle先生のお話を聞いて、オンボン寺見学を終わりにします^^;
移住した中国系住民が自らの正統性を示すには、中国本土のオリジナルを再生産し、 自己を理念的に「中国化」する必要があったのだろう。
本頭公はその正統性をもたないという意味で周縁的な神かもしれない。
おそらく異境の地に赴いた移住者が、その地を訪れた(あるはそうだと考えられる)中国系パイオニアに自らを重ね、その人々を神として祭祀したのが本頭公と言えるだろう。
しかし、よく本流の神様に飲み込まれる事なく、信仰や祭祀が続いているものです。
今回はチョット真面目な話になってしまいました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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Chua Ong Bon(オンボン寺)
場所:264 Hai Thuong Lan Ong Street, District 6
時間:6:00 ~ 17:00
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