女王と貴公子に逢って来た 
二日目 女王は噂通り華麗な美人だった

小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳を望む




朝4時、
目が覚めます。



まずは、

コーヒー。



そして、
朝ごはんは、

ネギ卵(笑)

冗談です。

ネギの下は塩ラーメンです。

気のせいか、
山行きの朝は、
なぜかラーメンを食べると調子が良いような。

朝に水分や塩分を取るのが、
体に良いのでは、
と勝手に思っております。






食事を終え、
山行きの準備をし、
外に出て見ると、

予想通り、
天気は良さそうです。

今日は、
仙丈も甲斐駒も天気は安定してるようなので、
予定通り、
仙丈ケ岳に登ります。

仙丈の方が、
甲斐駒より楽そうだったのでね。






登り
長衛小屋から、
バス道に出ると、

登山口があります。

さすが南アルプス、
惜しげもなく水が出ています。






登山口 〜 大滝頭
水を一口飲んで、

スタート(05:15)






カンバの林の中を登って行きます。

どこのお山もそうですが、
ここも、
取り付きからかなりの急登です。






北沢峠バス停横からのルートに合流。

右に下るとバス停。

そして、
ここが、

2合目(05:45)






3合目(06:12)

歩き始めて1時間、
既にかなりヘロヘロです。

いつもそうなのですが、
最初の日は、
シンドい。

とりあえず、
5合目を目指して頑張ります。






4合目(06:28)

後チョットで5合目。



4合目を過ぎると、
ちょっとした岩が出て来ます。






そして、
やっと、

5合目、大滝頭(06:50)

『ふぅ〜』

ここで、
タバコ休憩。

ここから、
右のルートを行くと、
仙丈藪沢小屋や馬ノ背ヒュッテを経由して、
仙丈ケ岳に行けるようですが、
途中の雪渓にまだ雪が残ってるそうで、
現在は通行止めです。

と言うことは、
今日は、
ピストンですかね?






大滝頭 〜 小仙丈ケ岳
休憩を終え、
小仙丈ケ岳を目指して、

スタート(07:00)






6合目(07:22)

この辺りが森林限界でしょうか?

やっと、
樹林帯を抜けました。

樹林帯の中は風が無くて、
メッチャ暑かったのですが、
ここでは、
心地よい風が吹いています。

そして、
何より、

見晴らしが素晴らしい。

左に見えるギザギザのお山は鋸岳?
と言うことは、
右は甲斐駒ヶ岳ですかね?

そして、
中央奥に小さく見えるのは八ヶ岳?



さらに少し登ると、

富士山が見えます。

と言うことは、、、





少し引くと、

左から、
富士山、
北岳、
間ノ岳の、
1、2、3の共演。



さっきまで、
テンション低かったのですが、
若干アップ。



そして、
さらにアップしてくれるものを発見。

それは、

雷鳥さんのカップル。

雌は見難いですが、
左のハイマツの下にいます。

5月に立山で見たときには、
カップリング中で、
まだ白い冬毛でしたが、
かなり夏毛になっています。

そして、
カップリングも終わって、
よき伴侶を得たようですね。



丈夫な赤ちゃんを産むんだよ。

って、
卵か(笑)







そして、
着きました、

小仙丈ケ岳(08:05)

休憩、休憩。

左に見えるのは、
明日登る甲斐駒ヶ岳。



『待っちょれよ、
 明日行っちゃるけん!』

って、
どこの言葉やねん(笑)



甲斐駒の向こうには、

八ヶ岳も見えています。



そして、

1、2、3。



展望で言えば、
仙丈ケ岳より、
ここ小仙丈ケ岳の方が上ではないでしょうか?

だって、
ここからは、

仙丈ケ岳が見れますから。

仙丈ケ岳まで登ると、
この景色は見れませんからね。


この優雅な小仙丈カール、
そして、
なだらかな稜線が、
「南アルプスの女王」と呼ばれる所以なんでしょうね。

美しい。






小仙丈ケ岳 〜 仙丈ケ岳
休憩を終え、
仙丈ケ岳山頂を目指して、
スタート(08:15)、、、




したのですが、
やっぱ、

立ち止まって見とれてしまいます(笑)



『先、行きますよ〜』


小仙丈ケ岳で一緒になった山ガールのお姉さんに催促されます。



『待って〜』






一旦下って、
登り返します。

この下りは、
このルートで唯一と言える岩場がありますが、
ホールドもステップもあるので、
簡単に下りれます。






8合目(08:25)

しっかし、
お姉さん早い。

って、
私が遅いんですけどね。






仙丈小屋への分岐(08:43)

右に折れると仙丈小屋。

もちろん、
まっすぐ登ります。






少し進むと、
見えてきました、

仙丈ケ岳山頂と藪沢カール。

まだ、
雪が少し残っていますね。



そして、
カールの下には、

仙丈小屋。






ハイカーさんが立ってる右側のピークが山頂です。

しかし、
手前のピークをどうやって越えるんやろうと思ったのですが、
途中から、
右にトラバースします (´∀`*)ホッ



振り返ると、

歩いてきた登山道や、
甲斐駒、鋸岳、
八ヶ岳などが見えます。





後少し。

左に道標が見えますが、
これは、

大仙丈ヶ岳(右のピーク)を示しています。

この大仙丈ヶ岳に向かう尾根は、
塩見岳まで続く、
仙塩尾根です。

メチャメチャ長い尾根ですよね。

歩く人、
いるんでしょうかね?






で、
やっとこさ着きました、

仙丈ケ岳山頂(09:10)

標高3,033m。

今年初のオーバー3,000。

どうりで、
呼吸が苦しいと思いました。

冗談です。

呼吸が苦しいのは歳のせいです(笑)






小仙丈から一緒に登ってきたお姉さん、

『13時のバスに乗りたいので、
 下りますね』

早っ!

『お気をつけてぇ〜』






私はゆっくりします。

まずは、
栄養補給。

今日は、

エネ餅(クルミ餅)

エナジーフードは数ありますが、
どれも味がイマイチ。

これ、
美味いです。






エネ餅を食べながら、
北側を見ると、

甲斐駒や鋸、
そして、
八ヶ岳。

仙丈小屋から北に伸びてる谷筋は、
馬ノ背ヒュッテを経由して、
大平山荘、
そして北沢峠へのルートなのですが、
これも、
今はまだ通行止めらしいです。



南側を見ると、

仙塩尾根。

と言うことは、
この先に塩見岳があるんですね。

どれか分からんけど。

塩見岳もいつか登ってみたいお山です。






下り
山頂で30分程マッタリしました。

そろそろ下山します。

下山は、
仙丈小屋を目指して、

登ってきた道とは反対の道を下ります(09:35)






この残雪の部分がかなり怖かったです。

メチャメチャ滑るんです。

ロープぎりぎりの土の部分を慎重に歩いて、
なんとかクリア。






で、
さらに下って、

仙丈小屋(09:50)



振り返ると、

仙丈ケ岳と藪沢カール。

この小屋、
メッチャ良いロケーションに建っていますね。



さらに、
屋根には太陽光パネル。

そして、

外には風力発電の風車。

使えるもんは、
なんでも使わんとね。






外で作業してた小屋番さんとしばし井戸端会議。

北沢峠のこもれび山荘の料理人が、
今年からこの小屋の料理人になったとか。

大平山荘までのルートは、
まだ橋がかかってないので通行止めとか。

その途中にある馬ノ背ヒュッテは、
昨年から若い女性に変わり、
信州の地酒も沢山置いてるとか。← 行かねば。



井戸端会議と言うより、
小屋番さんのプレゼンを聞いただけですが、
そろそろ下山します。

最後に、
もう一度、

仙丈ケ岳と藪沢カールを目に焼き付けます。






このトラバース道を登って、
登ってきた道に出ます(10:10)






登ってきた登山道に合流しました(10:20)



ここから、
南東を見ると、

北岳、間ノ岳、
そして、
その奥には、
地蔵岳のオベリスクが見えます。

鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)もいつか歩いてみたい。






以後、
登って来た道を下ったので、
写真は無し、、、





と思っていたのですが、
2合目を過ぎたあたりで、



「ガサガサ」

「ガサガサ」



登ってる途中で熊鈴を付けた人が、

『熊が出ますよ』

って、
言ってたのを思い出し、

『まさか(怖)』






で、
音を方を恐る恐る見ると、、、







シカさんでした。

ビックリさせんなよ。

南アルプスもシカのせいで、
高山植物がかなりやられてるそうですね。

シカ問題は、
日本の山や森にとってとても大きな問題だと、
何かのTVで見たような。

可愛い顔してるのにねぇ〜、、、






シカ問題かぁ〜、
な〜んて、
考えてたら、

北沢峠のバス道に出てしまいました(13:20)

下山、
完了です。

本当は、
この手前で、
右折して、
朝登り始めたとこに出るつもりだったのですが、
右折箇所を見逃してしまったようです。






テン場にて
バス道を歩いて、

長衛小屋に戻って来ました。



早速、

生。

小仙丈くらいから、
ビール脳になっていましたから。



ここで、
お断りを。

この生が、
本ブログの最後の写真となります m(_ _)m



と言うのも、
小屋前でこれを飲んでると、
おじさんがやって来て、
私の隣に座り、
同じビールを飲み始めました。

当然、
話をします。



地元の人で、
毎年5〜6回/年はここに登りにくるとか。

歳は私より少し上で、
今は無職で、
天気が良ければ、
長野の山々を歩いてるとか。

長野の山々と六甲の山々、
スケールは違いますが、
同じような生活をしており、
話が合います。

と言うことで、
ビールの後は、
テントに戻って、
宴会。

私が持ち込んが酒を空け、
おじさんが持ち込んだ酒を飲み、
山の話、
仕事の話、
シカの話、
等々
話が盛り上がって、
とても写真など撮るどころではありません。

話も面白く、
途中から、
「人生の先輩」と呼ばせてもらいました。



と言うことで、
いつ、
どうやって寝たのか全く覚えておりません。



明日、
大丈夫だったのでしょうか?






女王と貴公子に逢って来た
一日目 今回のお宿へ
二日目 女王は噂通り華麗な美人だった
三日目 貴公子は噂通り美白のイケメンだった








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