砂払岳より富士山を望む |
南アルプスの鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵岳)を歩いて来ました。
アクセスの悪さから中々行けなかった鳳凰三山、
やっと行くことが出来ました。
行程
前日:
神戸 ー<バス>ー 甲府
バス泊
一日目:
甲府 ー<バス>ー 夜叉神峠登山口
夜叉神峠登山口 〜 南御室小屋
南御室小屋泊
二日目:
南御室小屋 〜 鳳凰三山 〜 広河原
広河原 ー<バス/列車>ー 神戸
コースは、
こんな感じです。
前日に深夜バスで甲府に。
一日目は甲府から南アルプス登山バスで夜叉神峠登山口へ、
そこから歩き出して南御室小屋まで。
二日目に鳳凰三山を縦走し、
広河原に下山。
しかし、
南アルプス、
特に南アルプスの東側は、
関西からのアクセスが悪いですねぇ〜。
最初は、
登山口の夜叉人峠登山口まで車で行き、
そこに車を置き(今の時期、マイカー乗り入れはここまで)、
下山後にバスで夜叉人峠登山口まで戻ろうか考えたのですが、
夜叉人峠登山口までやっぱ遠いし、
バスの便も少ないので、
車は諦めました。
なので、
今回は、
行きは甲府まで夜行バス、
帰りはバス/列車を利用しました。
一日目
夜叉神峠登山口 〜 南御室小屋
夜行バスが甲府駅に着いたのが朝7時前。 夜叉神峠登山口 〜 南御室小屋
南アルプス登山バスが9:05発。
駅前の吉野家で朝定食を食べ、
喫煙室付きのカフェで時間を潰します。
出発10分前にバス停に行くと長蛇の列。
40人以上並んでいます。
マジか?
平日やぞ、今日は。
幸い、
ザックを一番先頭に置いてので難なく座れましたが、
半分以上は立っています。
広河原まで約2時間、
これは辛い。
増発便を出さないんですかね?
で、
夜叉神峠登山口。
ここで、
登山届けを出し、
スタート(10:34)
登山口から夜叉神峠まで急登が続きます。
今日の歩きの中で、
登山口から夜叉神峠までのこの区間が一番シンドかったです><
夜叉神峠(11:25)
建物は夜叉神峠小屋。
この前からは、
白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)が望めるのですが、
今日は雲の中、
残念。
杖立峠(12:36)
これ、ケルン?オブジェ?
この山域には、
いろんな場所にこれが設置されています。
だそうですが、
まだ13時半。
余裕で大丈夫でしょう。
苺平(14:00)
苺平からは緩やかな下りが続きます。
「毛が三本」何なんでしょう?(笑)
着きました、、、
南御室小屋(14:40)
夜叉神峠登山口をスタートして、
4時間でした。
お世話になります。
継ぎ接ぎだらけに見えますが(すみません)、
中は綺麗で、
ご飯も美味しかったです。
ちなみに、
昨晩はビーフシチューでした。
二日目
南御室小屋 〜 鳳凰三山 〜 広河原
南御室小屋 〜 鳳凰三山 〜 広河原
今日も天気良さそうです。
お世話になりました。
昨晩は、
平日にも関わらず宿泊者が多く心配したのですが、
一つの布団に一人だけだったので、
ゆっくり眠れました。
テン泊者さんも行動を開始していますね。
では、
行きますか(4:21)
今日は、
鳳凰三山を縦走し、
広河原に下山予定です。
まずは、
薬師岳を目指します。
取り付きから急登が続きます。
まだ体が起きてないので、
シンドいっス><
朝陽が登って来ました。
朝陽に照らされた木々が美しい。
この時間帯のハイクが結構好きです。
樹林帯の中を歩いていたのですが、
突然森林限を抜けます。
そして、
振り返ると、
『ワォ〜』
更には、
朝陽に照らされる白峰三山。
進行方向には、
薬師岳や観音岳。
今まで樹林帯の中のハイクアップで萎えていたのですが、
一気にテンションアップ。
ここからは、
雰囲気がガラッと変わって、
砂払岳を目指して砂&巨岩の道を登って行きます。
途中、
何度も振り返ります。
こんなに近くで富士山を見たのは、
人生初かも。
で、
砂払岳(5:15)
『北岳もいつか登ってみたい』
砂払岳からは少し下ります。
また、振り返ります(笑)
薬師岳が大きくなって来ました。
そして、
見えて来ました、
薬師岳小屋(5:26)
最近建て替えたようで、綺麗です。
休憩してると、
小屋番のお兄ちゃんがやって来て、
『今日はどこまで行かれますか?』
『広河原まで』
『白鳳峠からの下りは注意して下さいね』
『今年既に死亡事故も起きてるし、
今日も事故が発生して今からヘリを飛ばすんです』
マジか?
鳳凰三山って、
南アルプスの入門コースやろ。
入門コースにそんな厳しい道があるのかよ。
小屋番のお兄ちゃんにビビらされながら、
薬師岳目指してスタート(5:31)
スタートして即、
『雪やん!』
この後、
少しだけ雪が残っていたのですが、
普通に歩けました。
砂&巨岩の道を登って行きます。
着きましたね、
薬師岳(5:40)
後ろは北岳です。
この山頂はだだっ広いです。
次は、
観音岳(中央のピーク)を目指します。
稜線の西側を登って行きます。
また、振り返ってる(笑)
着きました、
観音岳(6:07)
鳳凰岳とも言い、
鳳凰三山の最高峰(2,841m)です。
ここからの展望は素晴らしく、
八ヶ岳や、
仙丈ヶ岳。
その右には、
甲斐駒ヶ岳。
その奥は北アルプス。
もちろん、
富士山。
富士山がどうも気になります。
日本人のソウル・マウンテンですからね。
って、
そんな言葉があるか知りませんが(笑)
次は、
鳳凰三山ラスボスの地蔵岳(左の岩峰)を目指します(6:27)
観音岳から一旦下って、
登り返します。
そして、
更に下って、
地蔵岳(7:18)
オベリスク(山頂の地蔵仏)が異彩を放っています。
このあたりの砂はメッチャ細かいです。
まるで、
『ここはビーチかよ!』
って、感じです。
『登れるか?』、、、
登れても、
下りは怖そうなのでやめました。
元々高いとこ苦手やしね^^;
地蔵岳なので、
お地蔵さんがいっぱい。
「賽の河原」と言うそうです。
お地蔵さんと甲斐駒ヶ岳。
お地蔵さんと雲。
雲の下は韮崎。
特徴的なオベリスクですが、
鳥のくちばしに見えるので、
鳳凰の山名由来になっているとか。
でも、
私はタイの人が挨拶する時、
手を合わせますよね(「ワイ」と言いますが)、
あの形に見えるんですよね。
山の名前と言い、
ワイと言い、
お地蔵さんと言い、
宗教がかったものを感じましたね、
この場所は。
しばらく、
ボーっとしていました。
名残惜しいですが、
次進みます(8:10)
稜線まで登ります。
登りきったところが、
赤抜沢ノ頭(8:18)
振り返って。
歩いて来た、
観音岳から続く稜線が見えます。
次は、
高嶺(中央左のピーク)を目指します。
一旦下って、
登り返します。
後、少し。
と思ったら、
まだ先でした。
山あるある。
途中、
振り返って。
オベリスクが目立ってます。
で、
高嶺(9:15)
ここも展望は素晴らしいのですが、
中でも目立ってるのが、
北岳。
めちゃデカ!
来年の「登りたいお山リスト」に加えときます。
もちろん、
富士山もね。
次は、
白鳳峠を目指します(9:30)
ここからは、
下りが続きます。
下りの取り付き。
ここは、
少し緊張しました。
ドンドン下ります。
樹林帯に入りました。
そして、
白鳳峠(10:16)
ここからが、
薬師岳小屋の小屋番のお兄ちゃんが言ってた危険地帯ですね。
休憩してるとハイカーさんがやって来て、
彼も薬師岳小屋で話を聞いたようで、
ここは下らないで、
この先の広河原峠まで行って、
そこから広河原に下りると言うではありませんか。
どうしようかと悩んだのですが、
広河原峠経由だと1時間半以上余分にかかるので、
予定通りここから下る事にしました(10:36)
ここの標高が2,453m、
広河原が1,525m、
約900mを一気に下ります。
最初は、
北岳を正面にゴーロ帯をダイブ、
って感じで下って行きます。
ゴーロ帯を過ぎると、
樹林帯に入ります。
そして、
斜度も増して、
激下り。
梯子出現。
しかも、
連チャンで5〜6個有りました。
鎖とホッチキス。
何故にこんなとこに、
と思いますが、
この岩がメッチャ滑るんです。
でも、
最近設置したようですね。
もしかして、
ここで事故が起きたのでしょうかね?
で、
林道が見えて来ました。
下りて来ました、
白鳳峠登山口(12:44)
百名山の登山口としては地味ですね。
後は、
林道歩きです。
右に行くと北岳。
下山して来た人がいますね。
で、
無事、下山です(13:00)
早速、
広河原インフォーメーションセンターで、
プシュ〜。
いつもながらの激ウマ。
これを美味く飲みたいが為に、
歩いてるようなもんです(爆)
振り返って
- 砂払岳手前の岩場から高嶺までの稜線歩きは素晴らし。
- 地蔵岳のオベリスクは異彩を放っているし、周りは独特の空気感が有る。
- 高嶺からの岩場の下りは少し緊張する。
- 南御室小屋は外から見ると、大丈夫?(すみません)って感じだが、中は綺麗で、ご飯も美味しい(ビーフシチューでした)
問題の白鳳峠から広河原への下りですが、
私なりの感想としては、、、
普通です。
長いゴーロ帯の下りや、
樹林帯内の激下り。
その中には連チャンの梯子や鎖、
ホッチキスと色々取り揃えていますが、
まぁ〜普通です。
ただし、
距離は長いし急斜面なので、
十分な注意は必要ですが。
で、
『何でここで事故が起きるんやろう』
って考えたのですが、
一つは、
ここまで長く歩いて来て、
足や体力が消耗し疲れた状態で注意量が散漫になり、
浮いてる石を踏んで(結構が浮いています)、、、
更に、
広河原のバスの時間が気になるのではないでしょうかね。
特に今の時期は本数が少ないので、
それに間に合わせようと、急いで、、、
なので、
余裕を持って歩けば、
全然大丈夫です。
なんせ、
南アルプスの入門コースですから。
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