山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた  
一日目(前編) 東浜駅 〜 網代

山陰海岸ジオパークを代表する景勝地、浦富(うらどめ)海岸の鴨ヶ磯





山陰海岸ジオパークトレイルのハイク初日。

朝五時、
目が覚めました。



オニギリを味噌汁で流し込み、
やって来たのは、

鳥取駅。

今日は、
ここから列車で、
東浜駅に行き、
そこからスタートします。

そして、
明日のゴールは、
ここ、
鳥取駅です。






砂で出来たサメ。

実際には、
このサメの両サイドに兎と大国主があり、
「因幡の白兎」を表現しているのですが、
カメラに収まりませんでした。

しかし、
よく崩れませんね。



売り込んでますねぇ〜、
「山陰海岸ジオパーク」







列車が入ってきました。



さすがに、

誰も乗っていません。

まだ、
6時過ぎですからね。






そして、
30分程で着きました、

東浜駅。

田舎の無人駅にしては、
メッチャ洒落てます(失礼)

なんせ、
この駅、
クルーズトレイン
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が停車するんですって。

これも、
世界ジオパーク認定のおかげですかね?



世界ジオパーク、
山陰海岸ジオパークを歩く、
山陰海岸ジオパークトレイル、
どんな道なんでしょうね?

実は、
このトレイル、
あまり情報が無いんです。

トレランとかの情報はあるのですが、
ハイクの情報が少ない(調べ切れてないかも)



と言うことで、
若干の不安はあるのですが、
とりあえず、

スタートしますか(07:00)



今回は、
少し長くなるので、
前編と後編に分けてご紹介します。

前編は、
ここ東浜駅から網代の島めぐり遊覧船乗り場までの、

コース1 〜 3(上マップではルート1 〜 3)



後編は、
島めぐり遊覧船乗り場から鳥取砂丘までの、
コース4、5。



では。






コース1
東浜駅 ~ 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
東浜駅を出て、
前の道を渡ると、

民宿があります。

ここを利用すると、
朝早く出発出来るので、
良いかもしれませんね。



そして、
民宿を過ぎると、

日本海。



で、
早速の、

道標。



そして、
上に付いてるのが、

山陰海岸ジオパークトレイルの道標。



この道標、

10cm角くらいの小さなプレートで、
しかも、
これがメインではなく、

メインの案内板や、
ジオパークの道標に間借りしています(右下)



よく見ないと見落としてしまいます。

最初の道標に付いていたので、
トレイル上の分岐等には設置されているのだろうと思ったのですが、
これが、
コース7以外、
ほとんど無いんですよ。



このトレイルは、
元々ある遊歩道や自然歩道、登山道を、
一般道で継ないだものだと思うのですが(違うかも)、
道以外にも浜辺等も歩くので、
道案内は難しいとは思いますが、
それにしても、
道標が少ないです。



しかも、

ソース:山陰海岸ジオパークトレイル - コース1 マップ
提供されている詳細マップがこれですから、
ルーティングに関しては、
中々手強いトレイルです。



私は、
今回、
二つの携帯アプリにお世話になりました。

一つは、
Google Maps

これは、
町中で使えます。

遊歩道や自然歩道、登山道と比べて、
町中では、
全くと言って良いほど、
道標がありません。

今回、
網代の町で道を間違ってしまいましたが、
Google先生のアドバイスで、
事なきを得ました。



そして、
もう一つが、

geographica

これは、
山の中でお世話になりました。

山の中で、
自分の位置がわかるのは助かります。

さらに、
次のマイルストーンまでの、
時間がある程度読めるのはありがたかったですね。






話は戻って、
先に進みます。




遊歩道を羽尾鼻自然歩道方面に向かいます。

このあたりは、
東浜海水浴場です。

折角なので、
遊歩道ではなく、

砂浜を歩いてみます。



でも、

すぐに行き止まり。



車道に出ます。

歩道が無いので、
結構怖い。






西脇展望駐車場(07:12)
 
ここからは、

こんな景色が見れます。

このあたりは、
西脇海岸で、
花崗岩の島々で出来てるそうです。

青い海、
白い花崗岩と砂浜、
児島や松の青さが絶景をつくり、
「寝覚めの佳境」と称されてます。

と、
案内板に書かれていました(笑)






しばらく車道を進むと、
国道178号線に合流します。

そして、
少し進むと、
右手に、

羽尾海水浴場が見えてきました。



と言うことで、
ここも、

浜辺歩き。






しばらく浜辺を歩くと、

正面に橋が見えて来ました。



この橋の下を潜ると、

昭和民宿 龍神荘(07:30)



ここは、
本来のルートは外してしまったようです。

本当は、

橋の手前で車道に出て、
龍神荘まで行くようです。

ジオパークを歩くと言う意味では小さなことですが、
もしかしたら、
橋を潜った先は龍神荘さんの敷地かもしれないので。






龍神荘前を通って、
車道に出ます。

そして、

この階段を登ると、



「中国近畿連絡自然歩道」の案内が。

こう言う場所で悩むんですよね。

山陰海岸ジオパークトレイルは、
まっすぐ行くのか?

それとも、
中国近畿連絡自然歩道を行くのか?

こう言う場所には、
例の
トレイルのプレートを設置して欲しいですね。



まぁ〜、
このトレイルは、
自然歩道や遊歩道をつないでいると思ってるので、
ここは、
中国近畿連絡自然歩道を行きます。





ここからは、
山道になります。


で、
この山道、

メッチャ階段が多いんです。

私、
苦手なんですね、
階段。


今回のトレイル、
ここだけでなく、
山道は階段が多いです。

これだけ階段作るなら、
エスカレーターにして欲しいですわ。






林の中をしばらく登り、
登りきった所が、

龍神洞展望所(07:40)

スタートして40分、
ルートマップに書かれてた、
コースタイム通りですね。

ここで、
最初の休憩。



この展望所から見えるのが、
これから行く、

浦富海岸。

国の名勝、天然記念物に指定され(1928年)「日本百景」、「日本の白砂青松百選」、「日本の渚百選」、「平成にっぽん観光地百選」などに選ばれている日本海沿岸の自然景勝地である。
Wikipedia - 浦富海岸

ジオパークを代表する景勝地ですね。



トレイルには含まれていないのですが、
折角なので、
ここにザックをデポして、

竜神洞に行ってみようと思ったのですが、


通行止めでした、
残念。



仕方ないので、
タバコを一本吸って、
コース1のゴール、
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館を目指して、

スタートしました(07:50)

道標には、
「山陰海岸学習館」って、
書かれていますが。

このあたりも、
分かりにくいですよね。

2016年4月に、
「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」に改称してるのですが、
道標までは手が回っていないようです。






ジオパークに認定された時か、
自然道を作った時なのか、
分かりませんが、
結構手を入れています。



が、
しかし、

ベンチはあっても、
展望は全くなしだったりで、
現在は、
あまり手をかけていないような。






しっかし、

階段が多い。

この日はメッチャ暑くて、
汗男くんの私としては、
かなり辛い。

この階段を登りきると、
後は、
下ります。






浦富海岸が見えて来ましたね。






宮ノ下海食崖。

この切り立った崖は、
侵食により造くられたそうです。






建物が見えて来ました。



これが、
コース1のゴール、

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館(08:40)

途中の道標には、
「山陰海岸学習館」
と書かれていましたが。

ここには、
休憩コーナーが有るようですが、
雰囲気的に入りにくかったので、
ここでは休憩無しで、
次に進みます。






コース2
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 ~ 城原海岸
一旦車道に出て、

橋を渡ると有るのが、

岩美ジオフィールド 渚交流館(08:41)

ここで、
休憩します。



ここは、
浦富海岸エリアの自然体験施設で、

シーカヤック、
シュノーケリング、
クリアカヤック、
SUP、
サーフイン等、
たくさんの体験メニューがあるようです。


スタッフに、
シーカヤックに犬は載せれますか?
って聞いたのですが、
ダメでした。

まぁ〜、
フォレは、
ラブにしては、
水が嫌いなので、
乗らないでしょうが(笑)






休憩を終え、

車道に出ます(08:50)



少し進むと、

牧谷海水浴場の案内があります。



ここを入って行くと、

浦富海岸が続いています。

ここも、
砂浜歩き。






しばらく砂浜を歩いていたのですが、
地味に疲れるし、
飽きてきたので、
途中から、

階段を歩きます。



行き止まりです。

ルートとしては、
左に折れて、
155号線に出るのですが、
 岩の上に建物があったので、

登ってみました。


展望所のようです。

ここで、
タバコ休憩。

ここまで、
メッチャ暑くて、
かなり参っていたのですが、
ここは風が吹いてて、
気持ち良かったです。






この展望所から、
さらに進むと、

荒砂神社の裏に出てきました。

少し、
遅くなりましたが、
ここで、
今日のハイクの安全をお願いし、

境内から降りて来ました。

参拝のルートしては、
逆でしたね。






そして、

155号線を網代方面に進みます。



少し行くと、

小栗浜海水浴があります。

ここは、
小さいので、
浜には降りず、
155号線をそのまま進みます。






しばらく歩くと、

田後港(09:35)



そして、

田後漁協の前を抜けると、



こんなとこに出ます。

ここを左に曲がると、

昭和の町並み。



好きです、
こう言う町並み。

オバちゃんやオジちゃんに声をかけられます。

『どこから来なすった?』

『どこへ行きなさるん?』

とか、

『大きな荷物担いで、
 重いでしょう』

とか。

なぜか、
ほっこりします。

その土地の人達とちょっとした会話、
時には、
かなり話し込むこともありますが、
こう言うのも、
旅の楽しみの一つですね。





田後の町並みを抜けると、

再び155号線に合流。



網代方面に向かいます。






眼下には城原(しらわか)海岸。






城原展望駐車場。



「撮ってちょ〜台」
と言うことで、
撮ってみました。



次のコース3では、
この城原海岸に降ります。









そして、
その「撮ってちょ〜台」の前が、
コース2のゴール、

城原駐車場(10:00)

ここも、
休憩する場所が無いので、
次に進みます。






コース3
城原海岸 ~ 島めぐり遊覧船乗り場
城原駐車場から、
しばらく歩くと、

城原海岸への入口があります。



階段を下りて行きます。





そうすると、

粗い粒の砂浜に出ました。



国立公園なんですね。

柱状節理の発達した石英斑岩の岩脈が、
異彩をはなっています。





うっ!、

ここを渡渉するのか?

いかに、
Goreの靴でも、
厳しくないかい?



でも、
なんとか渡りました。



そうすると、
次は、

これ。

これは、
さすがにへつれません。



どうやら、
道が違うようです。






少し戻ってみると、

踏み跡発見。


ここに入って行くと、

このトレイル名物の階段がありました。

登ります。



侵食で出来たトンネルでしょうか?

潜ったら、
どうなってるんでしょうかね?



プライベートビーチ?

こんなとこで、
テント張ったら気持ち良いでしょうね。

でも、
ここ城原海岸では、
バーベキューやたき火、
テン泊は禁止されています。






階段を登りきったとこに、

ベンチがあります。

日陰になっていたので、
ここで、
休憩。



1本満足バーで、
糖分をチャージします、



こんな景色を見ながら。






満足バーを半分食べ、
タバコを吸い、

スタートします。

今度は、
下りです。






狭い海岸に降りて来ました。

ここは、
鴨ヶ磯と呼ばれています。

鴨ヶ磯は、

東から順に、
大鴨ヶ磯、
椿谷、
小鴨ヶ磯の三つの浜があり、
それらを総称して、
鴨ヶ磯と呼んでいるそうです。

ここは、
大鴨ヶ磯ですね。



暑さで、
体力・気力が削られています。

頑張れ、
俺!(笑)



この狭い海岸で、
今日初めてのハイカーさんに出会いました。

それも、
異国の女性二人。

何人なんやろ?

その後も、
大きなカメラを抱えた異人さんに会ったのですが、
この海岸は、
有名なんですかね。



そして、

再び、
階段。



一旦登って、
下ると、

ボードウォークに出ました。

椿谷ですね。

ハイキングロードとしては、
素晴らしい。

でも、
手すりが無ければ、
もっと絵になると思うのですが、
安全を考えると、
仕方ないですかね。



ボードウォークを過ぎると、

小鴨ヶ磯。



そして、

再び、
階段。




登る途中に、

トイレがありました。






左の洞窟は水尻洞門。

谷水が小さな入り江に滝のように注ぎ落ちるので、
水の尻尾という意味から、
「水尻」という名がついたそうです。

他にも、
多くの洞窟があるのですが、
皆名前がついてるんでしょうかね?






さらに進むと、

網代休憩所があります。

この休憩所は日陰が無いのでスルーして、
さらに進むと、



網代埼灯台。

現役の灯台なんでしょうか?
灯器は見えなかったのですが。



この灯台の下で、
熟年のカップに会いました。

彼らとは、
城原海岸に降りる階段でも出会ったのですが、
聞くと、
山陰海岸ジオパークロード(自動車道)を、
車で走り、
主要なところは歩いて見て回ってると。

それも、
ありですね。






灯台から、
下って行くと、

コース3のゴール、
網代の町が見えて来ました。



しかし、
まだ、

この階段を上り返すようです。

ほんま、
階段ばっか。






観音浦。

離れ岩が連続しています。

この付近は、
洞窟も多く、
海上から見ると、
良く見えるそうです。

写真左上にボートが見えますが、
これは、
コース3のゴール、
「島めぐり遊覧船乗り場」から出ている遊覧船で、
かなり多くの船が出ていました。






んっ?



スームすると、

鳥取砂丘が見えます。

今日は、
あの先がゴールです。

まだ、
かなりあるなぁ〜。






千貫松島の展望所(11:35)



ここから見えるのが、

千貫松島。

江戸時代に、
鳥取藩主がこの島のあまりの美しさに、
「我が庭にこの岩つきの松を移すことができた者には緑千貫を与えよう」
と言ったことから、
「千貫松島」と呼ぶようになったそうです。







道標の無い分岐。

このような不明の分岐が何箇所かあります。

普通に考えれば、
右に行きそうですが(手すりがあるし)、
ここは、
左が正解です。

こんな時に役に立つのが、
携帯アプリの geographica

ほんま、
助かりました。






網代の町まで下りてきました。






公園内を抜け、



網代漁港を通過し、



網代新港方面に向かい、



やって来たのが、

らっきょう屋、、、





ではなく、
らっきょう屋の隣の、

島めぐり遊覧船乗り場(12:05)

ここが、
コース3のゴールです。



コース1、2は、
コースタイム通りと言うか、
コースタイムより早く歩けたのですが、
コース3は、
コースタイムが90分のところを125分もかかってしまいました。

途中、
休憩や、
千貫松島を見に海辺までピストンしたりと、
余分な時間は使ったのですが、
ちょっとかかり過ぎですね。

今日は、
天気が良く、
めっちゃ暑くて、
ペースがガタ落ち。

午後も、
さらに暑くなりそうなので、
ちょっと心配ですが、
ここで、
大休憩をして、
後半のパワーを蓄えます。






と言うことで、
やって来たのは、
乗り場内の食事処、

あじろや

外に観光バスが数台停まっていたので、
心配はしていたのですが、
メチャ混。

約30分待ちだとか。



でも、
他に行くとこも無いので、
待ちましたよ。



そして、
頂いたのは、

刺身定食。

見た目はイマイチですが、
地場の新鮮な魚が使われており、
メチャ美味。



これで、
後半戦も歩けるかな。






山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた
前日 鳥取へ
一日目(前編)東浜駅 〜 網代
一日目(後編)網代 〜 鳥取砂丘
二日目 鳥取砂丘 〜 鳥取駅
二日目 帝釈天降臨伝説の残る摩尼寺に寄り道







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