新雪を踏んで、奥大日岳を目指す |
立山二日目。
朝五時、
外が明るくなって来ました。
奥大日岳のてっぺんにも陽が当たってます。
まずは、
寝起きのコーヒーですね。
と、
思ったのですが、
水が凍ってます。
失敗しました、
水をインナーの外に置いてたんです。
夜中に起きた時のテント内の温度が-6℃だったので、
インナーの外に置いとけば、
当然凍りますよね。
仕方ないので、
管理棟に水を汲みに行って、
コーヒーを入れました。
と言っても、
インスタントですが(笑)
で、
朝ごはん。
今日もバゲットです。
作ったのは、
フレンチトースト。
これが、
メチャ美味。
卵や牛乳やバターを持ってきた甲斐があります。
そして、
オニオンスープ。
これも、
インスタントですが。
ご飯を食べてると、
おっ!
早くも出発してる人がいますね。
まだ、
6時前なのですが。
立山三座の縦走ですかね?
そして、
陽が昇って来ました。
素晴らしい天気。
絶好の登山日和です。
さて、
どこに登りますかね。
立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)か、
奥大日岳か。
ここに来るまでは、
奥大日岳に登ろうと思っていたんです。
立山縦走は時間がかかるので、
しんどそうやし(笑)
室堂のバスターミナルで、
登山届には「奥大日岳」と書いたのですが、
係りの人が、
『昨日今日の雪で、
トレースは消えてますし、
結構雪が深いですよ』
私『立山はどうですか?』
係りの人『同じく新雪で、
それに岩mixです』
と言うことで、
未だに悩んでいるんです。
顔を洗いに管理棟に行った時に、
隣にテントを張ってた山ガールのお姉さん達がいたので、
聞いてみました。
私『どこに登るの?』
お姉さん達『別山に登りま〜す ^^』
私『一緒やね^^』
決定(笑)
昨日登山届けを出す時、
係りの人に、
『もし別山方面に登るなら、
新室堂乗越経由ではなく、
雷鳥坂を登って下さい』
って、
言われてたので、
雷鳥坂をほぼ直登します。
下から見ると、
大したことないのですが、
歩いてみると、
結構急登なんですよ。
まぁ〜、
その分、
標高は稼げますが。
振り返ると、
キャンプ場がかなり小さく見えます。
それに、
まだまだ多くのハイカーさんや、
スキーヤーが登ってきています。
さらに登ってると、
スキーが。
持ち主はどこ?
まさか、
墓標ではないよね。
そして、
『アトスコシ ガンバルノダ ゲロゲ〜ロ』
『頑張ります!』
剱御前小屋が見えて来ました。
振り返ると、
キャンプ場のテントはほとんど見えません。
しかし、
テッカテカですね、
立山。
この後、
斜面をトラバース気味に横切り、
再度、
直登すると、
痩せ尾根に出ます。
この尾根が結構怖い。
なので、
写真無し。
↓↓↓は、
昨年の様子。
何が怖いって、
幅が狭いのは良いとしても、
風が強いんですよ。
しかも、
横風。
ここで、
それまで背負ってたピッケルを取り出しました。
新雪で、
あまり役にはたたんと思いますが。
かなり真剣に痩せ尾根を渡りきりました。
このあたりから、
さらに風が強くなってきました。
爆風で撤退した、
唐松岳を思い出しましたよ↓↓↓
北アルプス遠征だったのですが、、、
二日目 唐松岳登山
で、
強風の中、
剱御前小屋に到着。
休憩します。
コーヒーと水を補給。
実は、
キャンプ場を出てから、
ここまで、
水を持っていなかったんです。
水入れを家に忘れたんです。
プラティパスを持てば良いと思ってたのですが、
それが、
凍ってしまい、
水無しでここまで登って来ました。
さて、
これからどうしようかと思い、
小屋のスタッフに情報収集すると、
『別山は、風は強いけど問題ないでしょう』
『立山縦走は、別山から行こうとした人は、
風が強く、新雪+岩mixで引き返して来てるようです』
『奥大日は、今日は誰も登っていないのでは。
新雪をラッセルする馬力があれば登れるのでは』
という、
ご意見。
まず、
立山縦走はパス。
別山も昨年登ってるのでパス。
残りは、
やはり、
奥大日岳ですね。
強風の中、
新室堂乗越を目指して下ります。
正面右のピークが、
奥大日岳です。
誰も踏んでいない尾根を、
新室堂乗越まで一気に下りてきました。
右のピークが奥大日岳です。
では、
行きますか。
ズボ、、、
ズボ、ズボ、、、
ズボ、ズボ、ズボ、、、
寂しい、、、
奥大日名物の雪庇。
今年も順調に育ってるようです。
室堂乗越を過ぎたあたりから、
風が強くなってきました。
でも、
もう少し行ってみます。
カガミ谷乗越手前までやってきました。
風も強く、
急に歩くのが辛くなって来ました。
前回の九重でもそうなんですが、
ある時間以上歩くと、
急にペースが落ちます。
今回は、
新雪を踏んでのラッセルなので、
もともとスローペースだったのですが、
さらに、
超スローペースに。
全く踏み跡の無いところを、
一人で歩くと言う不安もあるのですが、
なぜなんでしょうか?
肉体的?
それとも精神的?
私は、
山や自然が好きで山登りをしていますが、
ガチの山屋ではありません。
私の山行きは「旅」の一つなんです。
なので、
山やその風景を見ることは好きですが、
なんとしてでも、
ピークを踏みたいとは思いません。
それより、
安全に、
楽しく、
素敵な景色が見れれば満足なんです。
てな訳で、
イマイチ体調が良く無いので、
今日はここまでにします。
さらに、
ここでやめる理由がもう一つ。
それは、
↓↓↓が見れたから、、、
剱岳
ヤバイと思えるほど、
カッコ良い。
みんなが憧れるはずです、、、
私は、
憧れませんけど(笑)
と言うことで、
キャンプ場に戻ります。
新室堂乗越まで戻り、
キャンプ場まで下ります。
一気に下って、
キャンプ場が見えて来ました。
で、
下山完了。
テントに荷物を放り込むと、
真っ先に、
ビタミン補給。
冷蔵庫に冷やしておいた、
ミックスフルーツ。
これが、
メチャ美味。
一気に2袋食ってしまいましたよ。
そして、
昼ごはん。
さすがに、
昨日からバゲットばかり食ってるので、
今回は、
ラーメン。
卵とネギを入れるだけで、
全然違いますね。
二つとも、
来る途中にコンビニで買ったものですが。
今回は、
食生活が充実しています。
(私としてはね)
食後はお昼寝タイム。
2時間程寝たでしょうか?
外はまだ明るい。
って、
まだ3時前ですからね。
キャンンプ場の周りを少しウロウロしてみました。
先程歩いた私の踏み跡も、
消えています。
まだ3時間しか経っていないのですが、
やはりまだ風が強いようですね。
大きなザックを背負った女性スキーヤー、
と思ったら、
背負ってるのは、
荷物ではなく、
子供さんでした。
お母さんですかね。
転けない自信があるんでしょうけど、
大丈夫なんでしょうか?
結構な数の飛行機が飛んでるんですね。
凄い所を滑ってる人達がいます。
何が凄いかって?
下、
雪崩てるんですけど。
他のスキーヤーも心配そうに見ていたのですが、
何とか全員無事に下りてきました。
私がまだ若い頃、
ここでスキーをしてる時に、
山崎カールで、
雪崩に巻き込まれて、
死亡事故が発生しているんですよね。
以後、
山崎カールでのスキーは禁止されていたのですが、、、
いかに自己責任とは言え、
事故を起こせば、
家族や知人が悲しむだけでなく、
全く関係ない人達まで迷惑をかけるんですよね、、、
少し寒くなってきたので、
テントに戻って、
飲みます。
あては、
ガーリックトースト。
まだまだ、
バゲットはありますから(笑)
そして、
晩ご飯は、
カレーと、
チキンサラダ。
やっぱ、
葉っぱも食わんとね。
食事をしてると、
陽が沈んできました。
昼間も良いですが、
陽が沈んで、
暗くなる前のこの時間が好きです。
明日はどんな日になるんだろ、
な〜んて思ったりします。
そして、
真っ暗に。
明日は、
最終日。
下山します。
今年も立山に行ってきた
一日目 立山へ
二日目 どこへ登ろう
三日目 下山
0 件のコメント :
コメントを投稿