2019年初山 
二日目 こもれび山荘 ⇄ 仙丈ケ岳ピストン

小仙丈ヶ岳から望む大仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳、そして大仙丈沢カール





2019年最初の山旅、
二日目です。



昨日は、
戸台河原の駐車場から、
長い河原を歩き、
八丁坂の急登を登り、
ここ、
北沢峠のこもれび山荘までやって来ました。

今日は、
今回の山旅のメイン、
仙丈ヶ岳に登ります。





登り
当然、山頂を目指したのですが、、、
朝4時過ぎ、
一階の電気が点きました。

朝食の時間です。

ちなみに、
こもれび山荘の朝食は、
4時半から6時のセルフでした、
二日間とも。



私は、
陽が昇ってから、
ゆっくりスタートしようと決めていたので、
食事も6時前でいいやと思っていたのですが、
皆さん、
食べるの早い、早い。

4時半には、
殆どの人が食べ始めて、
5時前にはほぼ完了。

そして、
早々に出発して行きます。

スタッフも後片ずけを開始し、
何やら気まずい雰囲気なので、
私も食事をし、
出発準備をし、
不本意ながら(笑)、

ヘッデンを点けてスタート(06:10)

早い組は、
3時くらいにスタートしたとか。

凄い。

そんな時間は、
爆睡してましたよ。






山荘を出発し、
山荘前のバス停横のトイレの横から取り付きます。

どのお山もそうですが、
ここも、
取り付きは急登です。






二合目(06:48)

二合目の案内板の手前に、
左に下る道があるのですが、
この道を下ると、
長衛小屋やテン場に下りれます。

昨年は、
この道を登って、
ここに出て来ました。






陽が昇って来ました。

ちなみに、
山荘をスタートした時は、
-8℃で、
そんなに寒さは感じませんでした。

で、
陽が昇ると、
かなり温かい、
と言うか、
少し汗が出て来ました。

太陽パワーの偉大さを感じますね。






四合目(07:28)






この四合目を過ぎたあたりから、
体に異変が。

お腹の調子が変なんです。

それに、
お尻の筋肉も緩んできたような ← m(_ _)m

私、
基本便秘気味体質でして、 ← m(_ _)m
あまり、
こんな状態にはならないのですが。



『う〜ん、
 どうしよう?』



携帯トイレは持っているので、
最悪はどこかでするか、
と思い、
先に進みます。






五合目、大滝頭(07:48)



お腹の調子は、
相変わらずイマイチで、
便意は増して来ます。

マジ、
下山するかと思いましたよ。



90%下山に心が傾いた時、




そやっ!


『あれがあったんちゃう?』



「あれ」

ってのは、
下痢止めの、

トメダインコーワ・フィルムです。

今まで使った事はなかったのですが、
ファーストエイドキットの中に入れていたんです。



山に登る時、
ストッパーを持って行く方が多いと言う話ですが、
ストッパーより、
トメダインの方が強力らしいんです。

便秘気味の私がなぜ、
こんな物を持ってたかと言うのは、
話が長くなるので、
割愛。



有効期限を見ると、
2015年となっています。

でも、
溺れる者は藁をも掴む、
と言う事で、
ペロ。

これ、
フィルムなので、
舐めるんです。





しばらくすると、
便意が少し治まって来ました。

効くやん、
これ。






と言う事で、

先に進むことに(08:00)

ここからは、
藪沢を抜けて馬の背ヒュッテに向かうルートもあるのですが、
今は通行止め。

小仙丈ヶ岳に向かうルート一択です。






六合目手前で森林限界を超えました。

当然、
風が強いです。

でも、
歩けないと言う程ではなく、
今まで暑かった分、
気持ちが良いです。



そして、

六合目(08:28)


振り返れば、

甲斐駒がドンッ!

ここは、
森林限界を超えてるので、
展望も良く、
富士山なども見えるのですが、
それは、
小仙丈ヶ岳のお楽しと言うことで、
次進みます。






で、
その、

小仙丈ヶ岳(09:10)

「小」って付いてるけど、
2,864mもあるのね。



お待たせしました、

富士山、北岳、間ノ岳のトップ3の共演です。



もう一丁、

※ 下山時に撮ったものです。
日本最高の2トップを。

実は、
このトップ3、
仙丈ヶ岳山頂からは、
これほど綺麗に見れないんです。



トップ3以外にも、
振り返ると、

甲斐駒ヶ岳や鋸岳、
その向こうには八ヶ岳。



北西に目をやると、

乗鞍から続く北アルプス。



西には、

中央アルプス。



そして、
進む先にそびえるのが、

大仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳。

&、
大仙丈沢カール。



『この絵が見たかったんだよね』



私的には、
展望だけなら、
仙丈ヶ岳より小仙丈ヶ岳の方が上だと思いますね。

今日も、
お腹の調子が悪いままなら、
ここから下山しようと思っていたんです。

そのお腹ですが、
今の所、
薬が効いてるのか、
おとなしくしてくれてます。

なので、
先に進むことにしました。



30分程小仙丈で展望を楽しんだ後、

スタート(09:42)





小仙丈から、
一旦下って、
登り返します。

この下りは、
このルートで唯一と言える岩場があります。

雪が付けば問題ないと思いますが、
この日は雪が少なくて、
雪岩ミックスで、
少し慎重に下りました。

ちなみに、
小仙丈ヶ岳は巻けます。

下山時、
私は、
この雪岩ミックスを登りましたけど、
皆さん、
殆どの人が巻いてはりました。






八合目(09:55)






小仙丈ヶ岳を過ぎてからは、
中々歩みが進みません。

なんせ、

この景色ですからね。

それに、
かなりヘロヘロなもんで(笑)






前を行くハイカーさんは、
同じ頃に山荘を出発した岡山から来たオッチャンで、
同じくらいのスピードなので、
抜きつ抜かれつしながら、
結局山頂まで一緒でした。

しかし、
神戸も遠いけど、
岡山はもっと遠い。

よほど、
好きなんでしょうね、
お山が。



後ろを振り向くと、

ガイドさんが、
ハイカーさんをザイルで繋いで、
登っています。

私も、
ザイルで引っ張り上げて欲しい(笑)






仙丈小屋への分岐(10:13)

右に折れると仙丈小屋ですが、
もちろん、
ここは真っ直ぐ進みます。

この先を登り切れば、
後は横移動のはず、、、






仙丈ヶ岳のピーク(右端)が見えて来ました。

登山道(トレース)は、
藪沢カールをトラバースして、
山頂直下に続いています。

中央左の鞍部は、
ナイフリッジで、
距離は短いですが、
風が強いと気を使うとこです。






で、
登りきりましたよ、

仙丈ヶ岳山頂(10:45)



2019年最初のオーバー3,000m、
便意の恐怖に耐えながら、
良く頑張りました(笑)



展望は小仙丈の方が良いと言いましたが、
もちろん、
ここも素晴らしいです。



振り返ると、

登って来た道が見えます。

そして、
その向こうには、
鳳凰三山。

小さいですが、
地蔵岳のオベリスクも見えます。



南には、

大仙丈ヶ岳と、
そこから塩見岳(中央奥)に続く、
長〜い仙塩尾根。



北には、

甲斐駒ケ岳と鋸岳、
その向こうは八ヶ岳。

手前のカールは藪沢カール。

カールの下には、
仙丈小屋。

ここも、
今の時期はお休み中です。



もちろん、

富士山も。

北岳が邪魔していますが(笑)



そして、

中央アルプスと、



北アルプス。



皆さん、
記念撮影されたら、
さっさと下山されて行くのですが、
私はしばらくこの景色を見ながら、
ボーっとしていました。

風も無かったしね。






下山
保つのか?(笑)
でも、
薬がきれたのか、
また調子が悪くなって来ました。

と言うことで、
再度、
最後のトメダインを舐めて、
早速下山します。

山荘まで保つのか?

トメダイン、
あまり長時間は保たないようなので。





途中、
小仙丈ヶ岳で一服しただけで、← これは外せません
わき目も振らず下ります。



でも、
あまり急ぐと出そうになるので、
そのあたりの微妙なバランスをとりながら(笑)、

下りて来ました。

鈍足、亀足の私としては、
驚異的な2時間半で、
下山完了。

まぁ〜、
後で山荘で聞いたら、
皆さん、
2時間くらいで下りて来たそうですが(笑)





で、

速攻でトイレに駆け込み、、、


『ふぅ〜、
 間に合ったぁ〜』





ちなみに、
このトイレ、
超快適です。

私、
20分くらい座ってましたよ。

何が快適かって?

  • 部屋が暖かい
  • 便器が洋式
  • 便座が暖かい
  • 紙を流せる
  • 匂いが無い

山小屋のトイレを超越しています。

我が家のトイレより快適かも(笑)






そして、
出した後は、、、






補充しなくちゃね(笑)





今日もここで泊まり、
明日朝、
戸台河原に下山します。

登って来た同じルートを下るだけなので、
記事は無し。

今回の山旅の記録はここで終了です。






振り返って

戸台河原駐車場 〜 北沢峠
  • 普通に歩いて5時間くらい。早い人なら4時間くらいで歩けると思う。
  • 河原歩きはそれなりに辛い。
  • 巻道を歩けば渡渉しなくても良い。
  • 第2堰堤後の河原は右岸から左岸に移動する。 ここは迷い易いので注意。
  • ただし、渡渉箇所やルートについては戸台川の水量で変わると思う。
  • 赤河原分岐〜北沢峠間は、最初と最後は急登だが、途中はフラット。

仙丈ヶ岳登山
  • 基本、危険な箇所や迷い易い箇所は無い(天候次第だが)
  • 下山時ガスっていれば、小仙丈ヶ岳からの下りは迷い易いかも。
  • 山頂手前の痩尾根(10mくらい)は風が吹くと怖いかも。
  • 森林限界(6合目手前)を抜けると風が強い。
  • 展望は仙丈ヶ岳より小仙丈ヶ岳の方が良い(と思う)

こもれび山荘
  • トイレは超快適
  • モンベル会員カードを見せればソフトドリンクが一杯サービス
  • 朝食は4時半から6時までのセルフ(この時は)

その他
  • トメダインは効く!



こんなとこですかね。



今回登った仙丈ヶ岳や、
対面の甲斐駒ケ岳は、
もちろん一年中登れる訳ですが、
年末年始は、
北沢峠のこもれび山荘や長衛小屋が営業しており、
多くのハイカーさんがやって来ます。

彼らのおかげで、
トレースも有り、
天気さえ良ければ、
雪山素人の私でも登ることが出来ます。

ですが、
お正月を過ぎると、
小屋は休業するので、
テン泊装備を担ぎ、
しかもかなりのラッセルを強いられる山となり、
一変して入る者を選ぶ厳しい冬山となります。

オーバー3,000mの冬山なんて、
一般peopleがそうそう簡単に登れる山ではないので、
そう言う意味においても、
年末年始のこのお山はお勧めではないでしょうか。

ちょっと、
取り付きまでが長いですけどね(笑)



来年正月は、
北アルプスの女王に会いに行こうかな。






2019年初山
一日目 北沢峠へ
二日目 こもれび山荘 ⇄ 仙丈ヶ岳ピストン








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