北沢峠 |
「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ケ岳、
昨年6月に登りました。
その時の様子は↓↓↓
ソース: 女王は噂通り綺麗な美人だった |
で、
その時にこのカールを見て思ったんですよ、
『ここに雪が積もったらどんな女王になるんやろ?』
ってね。
と言うことで、
2019年の初山は、
「雪の女王」を見るために、
仙丈ケ岳に決定。
行程
一日目:
神戸 ー<車>ー 戸台河原駐車場
戸台河原駐車場 〜 北沢峠こもれび山荘
こもれび山荘泊
二日目:
こもれび山荘 ⇄ 仙丈ケ岳
こもれび山荘泊
三日目:
こもれび山荘 〜 戸台河原駐車場
戸台河原駐車場 ー<車>ー 神戸
今回は、
仙丈ケ岳だけですが、
2泊3日です。
昨年は、
同じ2泊3日で、
仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳に登りました。
何故に?
って、
思われるかもしれませんが、
南アルプスは、
車での乗り入れが禁止されており、
南アルプス林道バスで、
北沢峠まで行きます。
ですが、
今の時期、
このバスが運行していなくて、
戸台河原(↑↑↑の「ゲート」)から、
北沢峠まで自力(歩いて)で登らなければなりません。
これが、
標準CTで5時間30分くらいかかるそうなんです。
なので、
今回の宿泊地の北沢峠こもれび山荘まで、
神戸から行くのに丸1日、
帰るのに丸1日かかるんです。
まぁ〜、
早朝から登山を開始し、
下山後、
その足で戸台河原まで歩き、
夜通し走って帰れば1泊2日は可能でしょうが、
私には、
そんな体力・気力はありません。
と言うことで、
下山後も山荘でまったりし、
翌朝戸台河原まで戻ると言う、
余裕のある行程を組みました。
宿も2泊確保出来たしね。
出発
朝4時前、今回の登山口である、
戸台河原駐車場を目指して、
出発。
阪神、
名神、
中央と乗り継いでやって来たのは、
駒ケ岳のSA。
ここで、
休憩。
って、
実際には、
ここまでに、
2回ほど休憩しているんですけどね。
この歳になると、
長時間運転は辛いんです。
このSAからは、
南アルプスの山々が一望できるんです。
左から、
甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳等々。
残念ながら、
仙丈ケ岳(中央)や北岳、間ノ岳は雲の中ですね。
でも、
今日も登ってる人はいるんでしょうね?
休憩を終え、
再びスタート。
伊那ICで中央道を降り、
やって来ました、
仙流荘。
夏の時期は、
車はここまで。
ここから、
北沢峠までバスが出ます。
でも、
今の時期は運休。
なので、
更に進みます。
仙流荘から走ること20分、
着きました、
戸台河原駐車場。
私が着いた時は、
こんな状態だったのですが、
出発準備をしてると、
次々に車が来て、
出発する時には、
真ん中も埋まってました。
さすがお正月。
しかし、
家を出たのが4時前、
今が9時10分。
約5時間半ですか。
やっぱ、
遠いですね。
関西からだと、
南アルプスを始めとして、
北アルプスや八ヶ岳等、
登山口に行くまでが大変です。
ほんま、
関東の方が羨ましい。
戸台河原駐車場 〜 北沢峠こもれび山荘
ここには、 登山指導所とトイレがあります。
係の人(警察の人?)がおられ、
登山指導をされてました。
帰り(5日)はおられなかったので、
年始は3日までなのかもしれませんね。
ここで登山届けを出すのですが、
私は、
既にコンパスで提出済み。
戸台河原駐車場 〜 赤河原分岐
なので、ここはスルーして、
スタート(09:30)
正面に見えるのは、
甲斐駒ケ岳で、
この懐を目指して、
進んで行きます。
で、
いきなりの河原歩きかと思ったのですが、
最初は、
戸台川の右岸の林道を歩きます。
しばらく進むと、
堰堤が見えて来ました。
この堰堤を越えると、
河原歩きが始まります。
今回の山旅で、
一番心配だったのが、
雪の仙丈ケ岳登山ではなく、
この河原歩きだったんですよ。
ネット情報では、
迷いやすいとか、
渡渉箇所が分からんとか書かれていたので、
かなり心配していたんです。
でも、
前を行く三人のパーティは、
ここに何度も来てるベテランのようで、
追っかけすることにしました。
大勢のパーティが下山して来ます。
おそらく、
北沢峠を6時くらいに出発されたんでしょうね。
出ました、
渡渉箇所。
この河原歩き、
何箇所か渡渉します。
先行の三人組の男性が先に渡渉しました。
他の女性二人は、
『ここ無理、
戻ってから渡る』
と言って、
戻って行きました。
私?
渡りました。
二番目の渡渉箇所。
ここは、
三人組全員、
戻って、
別の場所を渡ったようです。
私?
渡りました。
少し、
靴が水に浸かりましたが、
冬靴なので、
ノープロブレム。
しかし、
帰る日に気が着いたのですが、
右岸に巻道が作られているんです。
この巻道を通ると、
一度も渡渉しなく歩けるんです。
ネット情報では、
「渡渉箇所には、
マーキングがある」
と書かれていたのですが、
今回、
そのマーキングが無くて、
おかしいと思ったのですが、
この巻道を利用すれば良かったんですね。
白岩堰堤(10:25)
第2堰堤(10:30)
ここは、
階段を登ります。
ここで、
初めて、
北沢峠の案内が登場。
ここまで、
間違ってはいないと思いますが、
この文字を見ると、
ほっとします。
第2堰堤の階段を登りきると、
またまた河原歩きです。
今までは、
基本、
戸台川の右岸を歩いていたのですが、
この河原で、
左岸に移動します。
この河原が、
このルートで一番迷い易い場所だと思います。
岸を歩いてる時は、
木々にマーキング(テープ)があるのですが、
だだっ広い河原には、
マーキングが無いんです。
所々、
石にペンキで○や↑が書かれていますが、
その場所に行かないと見えないので、
役には立ちません。
私も先行の三人組が渡渉で戻ったので、
この辺りは一人だったので、
かなり不安だったのですが、
遠くにソロのハイカーさんが見えたので、
そこを目指して行って、
左岸に行き着きました。
しかし、
岩ゴロゴロの河原、
冬靴を履いて歩くのはかなり辛い、、、
と最初は思っていたのですが、
シャンクが柔らかい靴だと、
かえって足を痛めるかもしれません。
シャンクの固い冬靴なのが、
河原歩きには適してるかもしれませんね。
ですが、
疲れます。
スタートして1時間半、
甲斐駒ヶ岳が幾分近くなったような。
先の河原を左岸に移動してからは、
迷うような箇所も無く、
道標も多く設置されています。
歌宿沢出合(11:21)
歌宿沢を登ると、
南アルプス林道の歌宿バス停に行けるようです。
角兵衛沢案内板(11:25)
角兵衛沢は鋸岳に登る道で、
実は、
今日スタートした戸台河原は、
この鋸岳の登山口なんです。
道も登山道っぽくなって来ました。
熊穴沢案内板(11:37)
熊穴沢を登ると、
鋸岳手前の中ノ川乗越に出るようです。
先の角兵衛沢も、
この熊穴沢も、
山と高原地図では、
点線ルート。
まぁ〜、
私には関係無いルートですね。
最後に、
左岸から右岸に丸太橋を渡って、
少し進むと、
着きました、
赤河原分岐(11:59)
スタートして2時間半ですね。
ここで、
休憩。
ちなみに、
デカザックを担いだオッチャン達は、
私とは違って、
ここから、
丹渓新道を登って、
仙丈ヶ岳を目指すそうです。
途中小屋が無いので、
テントを担いでる訳ですね。
赤河原分岐 〜 北沢峠
途中SAで買ったアンパンを、家から持って来たコーヒーで流し込み、
休憩を終え、
北沢峠目指して、
スタート(12:22)
戸台河原駐車場から、
赤河原分岐まで、
殆どのアップダウンの無いフラットな道を歩いて来ました。
が、
しかし、
戸台河原駐車場の標高が約1,000m、
そして、
目指す北沢峠の標高が約2,000m。
と言うことは、
ここから、
一気に1,000m程登る訳ですね。
ここからの坂道を八丁坂と言うそうです。
で、
八丁坂の取り付きにあるのが、
丹渓山荘跡。
昔、
南アルプス林道が開通する前は、
今日私が歩いて来た道が、
普通の登山道だった訳で、
当時は、
この小屋は有難かったでしょうね。
ちなみに、
戸台河原駐車場の近くにも、
丹渓荘と言う宿(小屋?)がありましたが、
そこも、
今は営業していないようです。
諸行無常ってやつですかね?
さて、
八丁坂ですが、
この名前のついてる登山道は、
日本中いたるところにありますが、
共通してるのは、
急坂。
ここも、
かなりの急登です。
ですが、
九十九折りの道なので、
思った程シンドくはありません。
しかも、
しばらく登ると、
東大平と言う、
フラットな森になります。
今まで、
殆ど雪を見なかったのですが、
この辺りから、
道に雪がついています。
それなりに標高も稼いでいるのでしょう。
そして、
再び、
急登が始まり、
それを登ると、
南アルプス林道に出ました(13:30)
ここから見えるのは、
双児山ですかね?
違うかも。
ここから、
林道を歩いても、
北沢峠まで行けるのですが、
登山道は、
曲がりくねった林道をショートカットしています。
登山道入口。
登山道は、
ショートカットしてるので、
それなりの急登です。
で、
何度か林道を横断し、
急登を登りきると、
大平山荘(14:00)
ここは今の時期は休業中です。
ここまで来れば、
目指す北沢峠のこもれび山荘は後わずか。
山荘からは、
「16時まで着いてくださいね」
って、
言われていたのですが、
余裕。
なので、
少し休憩。
休憩を終え、
スタート(14:17)
ここも、
林道をショートカットしているので、
それなりの急登です。
で、
急登を登りきると、
再び林道に合流し、
林道を少し歩くと、
やっと着きました、
北沢峠(14:33)
奥に見える小屋が、
今回お世話になるこもれび山荘です。
戸台河原の駐車場をスタートしたのが9時半、
今14時半。
5時間ですか。
CTは5時間半となっていましたが、
たっぷり休憩した割に早く着きました。
まぁ〜、
心配してた道迷いも無かったし、
ザックも軽いですからね。
今回のお宿
こもれび山荘
さて、こもれび山荘
↓↓↓が二日間お世話になる、
こもれび山荘
本当なら、
この小屋をご紹介したいのですが、
今回はパス、
小屋の話は無しと言うことでお願いします。
決して不快な思いをしたと言う訳ではありません。
と言うか、
非常に快適に過ごさせて頂いたのですが、
なんせお正月と言うことで、
お客さん満員。
なので、
写真を撮るのが憚れ、
小屋内の写真を一枚も撮っていないんですよ。
なので、
今回は無し。
明日は、
予報では、
天気はグッド。
どんな女王が待っているんでしょうね?
楽しみです。
2019年初山
一日目 北沢峠へ
二日目 こもれび山荘 ⇄ 仙丈ヶ岳ピストン
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