大日三山縦走

大日岳山頂の雲海





山友さんと大日三山(奥大日岳、中大日岳、大日岳)を歩いて来ました。






行程
前日:
乗鞍岳登山
立山駅前駐車場車中泊

一日目:
立山駅 ー<ケーブルカー/バス>ー 室堂
室堂 〜 奥大日岳 〜 中大日岳 〜 大日小屋
大日小屋泊

二日目:
大日小屋 〜 大日平山荘 〜 称名滝
称名 ー<バス>ー 立山駅
立山駅 ー<車>ー 神戸





一日目

室堂へ
朝5時半、

立山駅前の駐車場はほぼ満車。

平日なんですけどね。





立山駅のチケット売り場。

平日なので、
こんなもんですかね。

連休などでは100人以上並ぶことがあるとか。



7時の始発便をゲット。

チケット売り場のお姉さんに
『何処から下りられます?』
って聞かれました。

片道チケットを買う人は少ないのでしょうね。







駅構内。

この時間ははぼ100%が登山者。



まずはケーブルカー。



美女平からはバス。

車窓からは、
今回歩く大日三山を始め、
剱岳や薬師岳が見られます。

もちろん、
立山もね。






乗ること1時間、
着きました、

室堂のバスターミナル。



入口で登山届けを退出。

モニターには「てんくら」が表示されています。

今日は良いのですが、
明日は微妙ですね。



ここに来たらこれを食べなくちゃね。

楽しみにしてた立山そば。

ちなみに、

私が今日最初のお客です。

お店が開くのを待っていました。

まぁ〜、
今日は大日小屋までなので、
時間的に余裕がありますからね。






室堂 〜 奥大日岳
そばも食べたし、

行きますか(8:47)

後ろが立山です。

立山は毎年来ていますが、
雪の無い立山は初めてです。



こちらが大日三山。

左から大日、中大日、
そして奥大日。

今日は、
大日と中大日の間のコルにある大日小屋まで行きます。






ミクリガ池。

これも始めてみました。

雪が有る時には、
雪で覆われていますからね。



正面に見えるのはみくりが池温泉(8:58)

山小屋の域を超えてると言われてますが、
一度泊まってみたい。






火山ガス情報ステーション(9:01)

建物の横に水道がありますが、
これは火山ガスが強い時に、
タオルを濡らして口に当てるためのものらしいです。



そのガスを発生してるのが、

地獄谷。

昔は近くまで行けたのですが、
今はもちろん立ち入り禁止。






雷鳥荘(9:19)



雷鳥荘前から。

正面の斜面が雷鳥坂。
雷鳥坂を登りきったとこにあるのが剱御前小舎。

眼下は雷鳥平で、
そこにあるのが雷鳥沢キャンプ場。
そこに下ります。






雷鳥沢キャンプ場(9:41)

上に屋根だけ見えてるのが雷鳥荘で、
あそこからおりて来ました。

いつもは、
ここを登って帰るのですが、
今回は、
登らなくて良いので嬉しい。

結構、
この斜面がキツイんですよね。



いつもは雪の上にテントを張るので分からなかったのですが、
こんなフラットなキャンプ場だったんですね。






振り返って。

川(白い部分)が称名滝に流れ込んでる称名川です。

正面のお山は浄土山。






正面左の新室堂乗越に向けて道が作られています。

しばらくは木道です。



木道が終わると、

こんなとこを登って行きます。


振り返って眺めてるのが今回一緒に歩く山友さんです。

以後、
時々顔を出すので、
よろしく m(_ _)m






新室堂乗越まで登って来ました(10:07)

右に行くと劔御前木舎、
我々は左に行きます。



ここからは、

ほぼ稜線歩きです。

今回のルートは、
基本下り基調で、
ここまで登ってしまえば、
後は楽です。



振り返って。

右下の建物はロッジ立山連峰(下)と雷鳥沢ヒュッテ(上)。

両方ともお風呂が利用できます。







右のピークが奥大日の最高峰です。

手前の丸いお山の右のピークが2511mピーク。

稜線に向かって登って行きます。



稜線に出ると、

剱岳がドンッ!

ここからは、
南側のトラバース以外は常に劔が見えています。






称名川によって深く削られた谷の向こうは弥陀ヶ原。

立山高原ホテルと天狗平山荘が見えています。






劔が段々と全容を現してきました。






「2511mピーク」(11:09)

奥大日が大きくなって来ました。

奥大日の最高点(2611m)は右側のピークですが、
実際は中央の凸部が奥大日(2606m)で、

最高点(右側)は目指さないで、
南側をトラバースする様に稜線目指して登って行きます。

※ 昔は最高点まで行けた様で道もありますが、
  整備はされていない様です。



後少しで稜線に出ます。

左のピークが中大日、
その右が大日です。

その間のコルには、
今日のお宿大日小屋が見えています。






弥陀ヶ原に作られた立山道路。

蛇のようにくねっているのは「七曲り」でしょうか?

遠望に薬師岳も見えています。
その向こうには槍・穂高や笠ヶ岳も見えています。






トラバースを終えると、
なだらかな道になります。



劔の右奥には五竜岳が顔を覗かせています。






登山道は左ですが、
奥大日山頂は右に進みます(11:50)



おっ!、
人が見えて来ましたね。

と、
言うことは、
着きました、

奥大日岳山頂(11:53)



ここからの展望は素晴らしく、
まずは何と言っても、

剱岳。

山頂から右に前劔、一服劔。

 左の尾根は早月尾根。

あんなとこよく登りますよね。



『カッコ良いなぁ〜』

いつかトライしてみたけど、
やっぱ無理かな。



こちらは富山の街と富山湾。

日本海がメッチャ近い。



こちらは、
これから進む中大日(左)と大日(右)



奥大日山頂は、
人が多かったので、
休憩なしで、
次進みます。

まぁ〜、
それに、
ここまで結構休憩していますからね。






奥大日岳 〜 中大日岳 〜 大日小屋
次は中大日を目指します。

奥大日から中大日手前の七福園までが、
このルートの核心でしょうか。

とは言っても、
ビビリの私でも、
そんなにビビらなかったので、
大した事はないですけど。



鎖を下ります。

ピッカピッカの新しい鎖が設置されていました。

ありがたい事です。






正面の小ピークの先が崩壊しています。



ここは二重山稜で、
灌木帯の中の窪地には水溜りがありました。



水溜りを過ぎると、

急な崩壊地。

斜度はそこそこありますが、
鎖も有るし、
スタンスは豊富で問題なし。



階段の様な梯子。

梯子もピッカピッカの新品です。

昔はロープだけだった様ですが。



こんなとこ下って来ました。

鎖や梯子は問題ないのですが、
結構浮石が多いので、
そこは要注意です。






見にくいですが、
中央に称名川の支流に流れ落ちるゴシャメン滝が見えています。






道は正面の岩壁に続いています。



岩壁に取り付きます。



道幅も有るし、
鎖の有るので問題なし。

高度感も有りません。



この鎖場を過ぎると、
核心部分は終わり、

後は穏やかな道が続きます。

雲の中ですが、
正面のピークが中大日です。

その手前に七福園があります。






「七福園」(13:50)

大小様々な岩が林立した場所で、
その昔立山修験の修行の場だった所だそうです。



振り返ると、
背景に劔や立山が見えています。






かなりガスが上がって来ました。






七福園を過ぎると、
中大日手前まで木道が続きます。






中大日岳山頂(14:25)

メッチャ地味な山頂で、
気づかずに通り過ぎてしまいそうです。

展望も有りません。



中大日を過ぎると、

小屋が見えて来ました。

正面は大日岳。



で、
着きました、

大日小屋(14:38)

室堂を出発し、
たっぷり休憩をし、
のんびり歩いて6時間弱でした。



まずは、
何はともあれ、

お約束のプシュ〜。



小屋の前からは劔がバッチリ見えます。



『来世では登ってみよう(笑)』






大日小屋 ⇄ 大日岳ピストン
時間も早いので、

大日に登ってみます。






小屋から15分程で大日岳山頂。

しかし、
2500m、2501m、
どっちやねん?



山頂からは展望は良いはずなのですが、
この日は雲海が凄かったです。



まずは劔。



浮かんでるのは薬師岳。



富山は完全に雲の下。

飛び込んでみたい衝動に駆られました。






大日小屋

晩御飯。

ご飯、味噌汁は食べ放題。



持ち込みの「星の空」

立山黒部アルペンルート限定販売のビールで、
室堂バスターミナルで買ってきました、
山友が(笑)






ちなみにこの小屋はランプの宿です。

とは言っても、
自家発も有りますが。



食後は小屋番さんによる生ギター演奏のサービス。

この小屋のオーナーさんはギター職人で、
小屋番さんはお弟子さんだそうです。






こんな感じで、

一日目は終了。






二日目
夜トイレに行くと、

雨が降っています。

それも、
かなりの雨です。






朝は少し弱まりましたが、

依然降っています。

ご来光は無理なようです。






朝ご飯。

もちろん、
ご飯、味噌汁はお代わり自由。

らっきょうが美味しかった。






大日小屋 〜 大日平山荘
出発は様子を見ていましたが、
小屋番さんによると、
今日はだんだんと悪くなるらしいとのこと。

と言う事で、

久しぶりにカッパを着てスタート(6:27)

『お世話になりました』




劔も見納めです。



目に焼きつけてと。






ここまで激下って来ました。

中央のコルに大日小屋が見えます。

下を見ると、

中央に赤い屋根の大日平山荘が見えています。

ここからも、
かなりの激下りです。

大岩、小岩を下って行くのですが、
濡れててかなり気を使いました。






大日平まで下りて来ました。

ここからは、

「平」と言うだけにフラットになります。

ですが、
木道が濡れててかなり滑ります。






見えてきましたね、
小屋が。



着きました、

大日平山荘(8:41)

ここが、
大日岳〜大日岳登山口の丁度中間地点(時間的)です。

小さな小屋ですが、
お風呂があります。



しかし、

何て書いてあるんでしょうか?

って言うか、
何語?



ドリップしたコーヒーが美味い!



山荘の裏からは称名川の支流に流れ落ちる不動滝が見えます。






大日平山荘 〜 大日岳登山口
いよいよ最後です。

称名の大日岳登山口を目指します。



山荘からしばらくはフラットな木道歩きです。



この大日平は、
隣の弥陀ヶ原と共に、
国際的に重要な湿地として、
ラムサール条約に登録されてるそうです。






大日平を過ぎると、
また激下りが始まります。

梯子や、



鎖や、



ロープが連続します。

このあたりを「牛の首」と言うそうです。



梯子や鎖は新しくて安心感はありますし、
高度感を感じるような箇所は有りません。

でも、
この日は下が濡れててかなり滑りましたけど。






「猿が馬場」(10:32)

ここで梯子や鎖は終了しますが、
この後も急斜面の下りが登山口直前まで続きます。






おっ!

車道が見えて来まいたよ。

と言うことは、、、



下りて来ました、
大日岳登山口(11:22)

大日小屋を出発して、
5時間でした。






称名
そして、
やって来たのは、

「称名滝」

落差350m、
日本一の落差を誇る滝です。

この日も外国からの観光客が多かったです。



水がメッチャ綺麗。






次にやって来たのは、

バス停近くにある「レストハウス称名」

ここで、
バス待ち時間調整 &お昼。



まずは、

『お疲れさん!』



そして、

カレー。






で、
最後にやって来たのが、

称名のバス停。

小雨が降ってたので心配していたのですが、
チャンとした建物があります。

さすが、
日本一の落差を誇る滝のバス停(笑)

この後は、
バスで立山駅まで戻りました。






下山後のお風呂は、
立山駅前の、

千寿荘。

小さなお風呂ですが温泉です。



この後、
順調に帰っていたのですが、
最後の阪神高速が大渋滞。

毎度の事ながら、
行き帰りが疲れます(_ _






振り返って

  • 今回のコースは基本下り基調で楽。
  • 奥大日から七福園まで、それと牛ノ首には梯子や鎖が有り、少し注意を要するが、慎重に歩けば問題無し。
  • 登山道は大変良く整備されており、梯子も鎖も新品。
  • 大日平の木道は濡れてるとかなり滑る。
  • 立山、弥陀ヶ原、大日平、称名滝と見所は多いし、何と言っても間近に見える剱岳は圧巻。
  • 大日小屋はランプの宿で、食後は生ギター演奏のサービス有り。

こんなとこですが、
もう少し遅いと、
紅葉が綺麗だと思います。









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