朝4時半、
目が覚めます。
テントを出てみると、
まだ星が出ています。
安曇野の街もまだ眠っています。
トワイライト
コーヒーを煎れ、飲んでると、
何やら外が賑やかです。
常念岳目指して登ってるパーティがいます。
常念山頂でご来光を見るようですが、
異常なハイテンション。
楽しいのは分かるのですが、
まだ朝も早いので、
もう少し静かに登ってくれると嬉しいのですけどね。
5時半、
朝日が登って来ました。
槍や穂高も赤く染まります。
今日も天気は良さそうです。
私は結構雨男でして、
どこに行っても降られるのですが、
今回はこれまで良い天気。
後二日何とか持ってもらいたいもんです。
ところで、
昨晩は相当冷え込んだようで、
シェルター内に氷が。
実はこれ、
シェルター内が結露し、
それが凍って、
落ちてきたんです。
まぁ〜、
結露や冷えることは想定内で、
シュラフは冬用、
ゴアのシュラフカバーもし、
ダウンの上下を着こんで寝たので、
寒さは一切感じなかったんでけどね。
常念小屋 〜 常念岳
準備を整え、今日も菓子パンをかじり、
二杯目のコーヒーを飲み、
最初の目的地、
常念岳山頂を目指して、
スタート(7:15)
しかし、
キツそぅ〜。
こんな岩場を、
ガシガシ登っていきます。
写真では、
急に見えませんが、
振り返ると、
常念小屋の赤い屋根が眼下に見えます。
実際はかなりの急斜面なんですよ。
でも、
直登ではなく、
ジグザクに登るので、
高度感はなく、
最初に思ったほどキツくはありません。
で、
ピークやと思ったら、
似非ピークで、
ホンマもんはもっと先でした。
このパターン、
ホンマ疲れるわ。
と言うことで、
さらに登ります。
山頂が見えてきました。
後少し。
で、
常念岳山頂(08:45)
常念小屋からちょうど1時間半でした。
コースタイムが1時間15分なので、
登りの弱い私としては、
頑張りました(笑)
登って来た方を振り返ると、
昨日歩いた、
燕岳、大天井岳、横通岳が見れます。
そして、
登山道も。
西には、
毎度お馴染み、
槍と穂高。
その手前の稜線は「表銀座」の喜作新道。
左に目をやると、
槍から、
中岳、南岳、北穂、奥穂、前穂。
北穂と奥穂の間には涸沢も見えますね。
さらに左を見ると、
明神岳や上高地も見えます。
明日は、
あそこまで下りるんですね。
結構あるなぁ〜。
山頂には、
いろんな方が登っておられ、
青いシャツの女性が持ってるのはくす玉で、
彼女は4人で登っておられ、
その内のお一人が今日誕生日と言うことで、
山頂でこのくす玉を割ってお祝いをされていました。
こちらは、
「HAPPY HALLOWEEN」
これは、
ソロで登ってたお兄さんが、
用意した物で、
百均に寄って買ってきたそうです。
そして、
この前で記念撮影されてました。
皆さん、
いろいろ考えるもんです。
しかし、
祠に祀られてる神様、
洋物のHALLOWEENなんて飾られて、
怒こりませんかね?
常念岳 〜 蝶ヶ岳ヒュッテ
山頂で30分程まったりしていたのですが、そろそろ下ります(09:15)
その下り口ですが、
今ハイカーさん達が下りようとしてるところです。
あの先、
スパッと落ちてないよね。
ちょっと、
ビビリながら行くと、、、
普通でした(ホッ)
そして、
中央右のピークがこれから向かう蝶ヶ岳です。
結構ピーク越えがありますね。
右に槍や穂高を見ながら岩場を下っていきます。
こんなとこを下って来ました。
まだまだ下りますよ。
地図で2,512mと書かれた平地(10:10)
ここから、
下ってきたとこを振り返ると、
左上が常念岳山頂。
山頂が2,857m、
ここが2,512m、
300m以上、一気に下ったんですね。
ここで、
タバコ休憩です。
休憩を終え、
少し進むと、
外人さんの団体が登って来ました(写真右端)。
私 『Are you from?』
外人さん『......Mt ...... cho.......ga......ta.......ke......』
私 『Have a nice day!』
外人さん『......y.....o......u ....... t.....o.....o......』
かなりしんどいようです。
まだまだ下りは続きます。
下りきって、
鞍部から振り返ると、
登りたくはないです。
下った後は、
当然のように、
登り返し。
登りきって、
この小ピークでタバコ休憩をしてると、
一緒に歩いてるお兄ちゃんも登ってきました。
お兄ちゃん『ここ、
登りたくはないですね』
私 『パノラマ銀座は絶対燕から蝶やね』
休憩を終え、
進みます。
右の林のピークが2,592mピーク。
次は、
そこを目指します。
ここから2,592mピークを超えて、
さらにその先の蝶槍までが、
今日の中で一番しんどかった区間です。
いやいや、
今回の縦走の中で、
一番しんどかったかも。
ハイマツの中を下り、
樹林帯の中を登って行きます。
風が無くてメッチャ暑く、
見晴らしも無く、
そして、
かなりの急登。
写真を撮る気力もなく、
とにかく登ります。
悶絶しながら、
2,592mピーク(12:30)
もちろん、
タバコ休憩。
ここからは、
次の目的地の蝶槍(中央右のピーク)が見えます。
その左が、
今日の最終目的地、
蝶ヶ岳です。
2,592mピークから林の中を下り、
そして、
林の中を登りかえします。
梯子や階段を登り、
ハイマツの中を登っていきます。
振り返ると、
先ほど下りてきた常念岳が見えます。
蝶槍のピークが見えてきました。
後少し。
頑張れ、自分。
そして、
蝶槍(14:00)
いやぁ〜、
しんどかった。
距離も高低差もそんなにないのに、
こんなにしんどいとは。
今日は昼ご飯を食べてないので、
もしかしてシャリバテ?(笑)
とりあえず、
一服、二服。
休憩を終え、
蝶ヶ岳に向けて、
スタート(14:10)
ここからは、
穏やかな稜線歩きが続きます。
先行のお兄ちゃんの立ってる場所が、
横尾に下りる分岐です。
右に下ると横尾、
蝶ヶ岳はまっすぐ進みます。
正面は二重山稜ですね。
これは、
二つの稜線が平行に走り、
中央部に凹地を発達させた珍しい地形です。
この丘は「瞑想の丘」と言うそうです。
瞑想してる人は誰もいませんが。
そして、
この丘を過ぎると、
今日の最終目的地、
蝶ヶ岳ヒュッテ(15:00)
後ろのピークが、
蝶ヶ岳山頂です。
やっと着きました。
朝7時過ぎに常念小屋を出発し、
約8時間ですか。
長かったぁ〜。
今回の縦走において、
やっぱ今日が一番しんどかったです。
早速小屋に飛び込み、
ビールを。
写真を撮るのも忘れ、
駆けつけ2本。
美味かったぁ〜。
空中住立
ビールを飲み終え、テン場の受付をし、
チャチャっと設営完了。
としたかったのですが、
実際は、
チンタラ、チンタラ設営。
まだ、
体がしんどいようです。
今日の晩ごはんも小屋飯です。
鯖の煮付けがついてます。
山の上で魚が食えるんですね。
今日は、
昼ごはんを食べてないので、
メッチャ腹減ってたようで、
一気に食べちゃいました。
食事を終え、
外に出てみると、
安曇野側は全面雲がかかっていました。
そして、
ブロッケンが。
初めて見ましたよ、
ブロッケンの虹。
これ、
日本では御来迎(ごらいごう)、山の後(御)光、仏の後(御)光、あるいは単に御光とも呼ばれる。日本ではこの現象で出現する影は阿弥陀如来と捉えられ[3]、『観無量寿経』などで説かれる空中住立の姿を現したと考えられていた。
Wikipedia - ブロッケン現象
見えます、
空中住立?(笑)
穂高連峰に陽が沈みました。
3泊4日のパノラマ銀座縦走も実質今日が最後。
明日は、
ここから徳沢に下り、
そこから上高地へ。
そして、
家に帰ります。
最初は、
一人で歩いてもつまんないかと思っていたのですが、
燕からここまで、
若いお兄ちゃんが一緒に歩いてくれ、
常念からは横浜から来たと言うお兄さんも一緒で、
結構楽しい山歩きでした。
そして、
それにも増して楽しかったのは、
槍や穂高の大パノラマ。
三日間天気にも恵まれ、
どこを歩いても、
これらの山々が大迫力で迫ってくるんです。
今まで、
縦走とかあまりしたことがなかったのですが、
これは、
ハマるかも(笑)
パノラマ銀座縦走
前日
一日目 中房温泉登山口 〜 燕山荘
二日目 燕山荘 〜 常念小屋
三日目 常念小屋 〜 蝶ヶ岳ヒュッテ
四日目 蝶ヶ岳ヒュッテ 〜 上高地
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