リベンジ北海道遠征 
二日目 雌阿寒岳、阿寒富士登山

阿寒富士から望む雌阿寒岳





リベンジ北海道遠征二日目。

今日は、
雌阿寒岳をピストンし、
その後、
テントを撤収し、
斜里岳登山口がある清里のキャンプ場に移動します。

と言う、
予定だったのですが、、、






朝4時前、
目が覚めます。



まずは、

目覚めのコーヒー。



コーヒーを飲んでると、

『んっ?』



テントを叩く音が。

木の下にテントを張ったので、
夜露でも落ちて来てるのかと思ったのですが、
だんだん強くなって来ました。

雨です、
雨。



マジか。

昨年も、
阿寒岳は雨で登れなかったのですが。

今年リベンジにやって来て、
返り討ちにあうのか?






とりあえず、
朝ご飯を食べます。

コンビニオニギリと味噌汁。

写真を見ると、
主食はタバコに見えますが、
決して、
そんなことはありませんですよ。






スタート予定の5時を過ぎてもまだ降っています。

って、
言うか、
酷くなってるし。



今日の予定では、
5時にスタートして、
雌阿寒岳だけをピストンすれば、
11時には、
余裕で戻って来られ、
ご飯を食べ、
テントを撤収すれば、
12時半にはここを出発でき、
これまた余裕で、
清里まで行けると思っていたのですが。



雨の中をスタートするのは嫌なので、
様子を見ます。

まぁ〜、
この時点で、
当初の予定は崩壊しています(笑)



この後どうしようかと、
色々考えてると、
雨が弱くなって来ました。

時間は6時過ぎ、
登ることにしました。

今日の清里移動は諦めたので、
時間はタップリ有ります。

雌阿寒と阿寒富士の両方に登ることにしました。






雌阿寒岳、阿寒富士登山
オンネトー国設野営場から雌阿寒岳に登る、
オンネトーコースがあるのですが、
ピストンしてもつまらないし、
時間もたっぷりあるので、
ここから、
雌阿寒温泉登山口まで行き、
そこから、
雌阿寒温泉コースを雌阿寒に登り、
その後、
阿寒富士に登り、
オンネトーコースで、
オンネトー国設野営場に下山する、
周回コースにします。



オンネトー国設野営場 〜 雌阿寒温泉登山口
では、
雌阿寒温泉登山口目指して、

スタート(06:25)

橋を渡って、
オンネトー遊歩道を進みます。

まだ、
雨は少し降っていますが、
カッパを着るほどではありません。






しばらくは、

オンネトーの湖畔を進みます。






雌阿寒温泉への分岐(06:37)

左に行くとオンネトー遊歩道ですが、
ここを右に折れて、
雌阿寒温泉へ向かいます。



ここからは、
オンネトーから離れ、

山の中を進みます。

ここから、
雌阿寒温泉までは、
アップダウンも少なく(有るけど)、
気持ちの良いトレイルが続きます。






雌阿寒温泉の駐車場が見えて来ました。



そして、

雌阿寒温泉(07:15)

ここには、
民営国民宿舎の野中温泉と、
タイトルの無い野中温泉の2軒の温泉があります。






『んっ?』

温泉マークが ???






君か(笑)




『オハヨウワン』

『オナカ スリスリ シテ〜ワン』



『キモチイ〜イワン』




『フォレニモスルデスヨ』



阿寒(あかん)、
阿寒(あかん)、
こんなとこでワンコと遊んでたら。






雌阿寒温泉登山口 〜 雌阿寒岳
と言うことで、
あたらめて、
雌阿寒岳目指して、

登山口をスタート(07:45)

この登山口は、
雌阿寒温泉から、
車道を200m程下ったとこにあります。






登山届けを記入。

登山届けと言っても、
日時、指名、住所ですが。






たいていのお山は、
取り付きは急登ですが、
ここは、

なだらかに高度を上げて行きます。

急登もありますが、
距離は短いので、
ノープロブレム。






1合目(07:37)

各合目には、
山頂、登山口までの距離が書かれた道標が設置されています。

そして、
火山に対する注意版も設置されています。






先程の雨で、
木も道もかなり滑りやすくなっています。



でも、

苔は綺麗ですが。






2合目(07:51)






3合目(07:59)

少し早いですが、
ここで休憩。

なんせ、
時間はタップリ有るので、
ノンビリ登ります。






10分程休憩し、
スタートすると、

こんな注意版が。

まだ3合目を過ぎたばかりですが、
早くも1Km圏内なんですね。
 





この注意版から少し登ると、
森林限界を超えたようで、
ハイマツ帯に出ました。

ハイマツと言っても、

Highマツですが。



展望も開けて来て来ます。












4合目(08:26)



4合目を過ぎて、
しばらく行くと、


「ガザガザ」

「ガザガザ」



『んっ?』



周りを見渡すと、
登山道のすぐ横にいました、

エゾシマリス。

人に慣れているのか、
私が近づいても、
逃げません。

昨年、
利尻山に登った時も見かけたのですが、
その時は、
サッっと逃げられて、
写真に撮れなかったので、
メッチャ嬉しい。

こんなことで、
俄然やる気が湧いて来ます。← 子供か?



後で調べると、
シマリスは殆ど地上で生活し、
地下に巣を作るそうです。

リスは、
木の上で生活し、
木に巣を作るもんだと思ってました。






5合目(08:36)

この辺りから、
ガレ場になります。

と言っても、
手を使うような場所はありません。






オンネトーが見えますね。

湖面は刻々と色を変えることから五色沼とも言われる、
オンネトーですが、
今は緑がかったブルーです。






大きな岩がありました。



よく見ると、

オッサン岩でした ← 勝手に命名しました m(_ _)m






6合目(08:53)






7合目(09:02)



火口縁から500m圏内。

今回は忘れましたが、
活火山のお山に登る時は、
ヘルメットが必要ですね。



7合目辺りから、
ガレ場からザレ場になります。

今回は登りですが、
下りは滑りそうです。






ハイマツ帯も後少し。






ハイマツ帯を抜けると、

『んっ?』



デカいキノコ発見。

R2D2にも見えますが、
本当は、
地震を計測するための装置だと思います。






8合目(09:12)



8合目を過ぎ、

今日初めてのハイカーさんとすれ違いました。

彼は、
オンネトーから登って来て、
雌阿寒温泉に下山するそうです。

温泉が待ってる訳ですね。






そして、
やっと、

9合目(09:28)

火口の縁に出ました。

そして、
ここからの眺めが凄い。



『吸い込まれそうやね』

怖くて、
これ以上前に出れません(笑)



その吸い込まれる火口が、

こちら。

真ん中のお釜は赤沼。

高さは200m程あるでしょうか、
かなり、
えぐれてます。



雌阿寒岳と一言で言いますが、
実際は、
大小10の山々から成る複式火山でして、
その主峰が、
今登ってるポンマチネシリなんです。

なので、
この火口はポンマチネシリ火口と言うそうです、
違う?






「ゴォォォーーー」って音がしており、
ジェット機が飛んでるのかと思ったら、

噴気でした。

まさに、
地球の息吹ですね。

凄いわ。






9合目から、
ポンマチネシリ火口の縁を登って行きます。



先行者発見。

今日2人目です。

火口側にはロープが張ってあり、
近づけません。






そして、
着きました、

雌阿寒岳(ポンマチネシリ)山頂(09:55)

山頂まで行くと、
西側の展望は良くなくて、
お釜等は見えません。

ロープを越えて火口に近ずくと見えるのですが、
良い子の皆さんは行かないように。



東側はバッチリ見えます。

火星みたいな所は(行ったこと無いけど)、
中マチネシリ火口で、
今も噴煙を上げています。

その向こうに、
阿寒湖と雄阿寒岳が見えます。

さらに、
その向こうには、
うっすらと斜里岳も見えています。



ズーム!

左手前の白いピークにも道がついてますが、
これは阿寒温泉からの登山道のようです。

しかし、
モクモクと噴煙をあげてるのですが、
あんなとこ歩いて大丈夫なんでしょうか?

もし歩けるなら、
歩いてみたい。

今日登って来た道とは、
全然違う絵が見れるんでしょうね。






山頂には、
オンネトーから登って来たハイカーさんが休憩されていました。

今日、
3人目。


この方と、
先行されてた方と、
3人で、
ダベったり、
写真を撮り合ったりして、
20分程マッタリ。






雌阿寒岳 〜 阿寒富士
次は、
お隣の阿寒富士を目指して、
スタート(10:15)



登り同様、
火口の縁を下って行きます。



火口内に見えるのが、

青沼。

正面の黒い山が阿寒富士です。






雌阿寒岳山頂からは、
ザレ場の下りが続きます。

この日は、
トレランシューズだったので、
結構滑って、
慎重に下って行きました。






阿寒富士分岐(10:30)

ここは、
オンネトーコースの8合目で、
真っ直ぐ下れば、
オンネトーです。

私は、
左に折れて、
阿寒富士を目指します。





かなりの急登をジグザグに登って行きます。

黒いところは砂地で、
滑って歩きにくい。

腐ったザラメ雪の上を歩いてる感じです。

まぁ〜、
その分、
下りは、
「ズルッ ズルッ」って感じで、
歩きやすかったのですが。






後少し。






で、
着きました、

阿寒富士山頂(11:05)






ここから眺める雌阿寒は素晴らしい。

雌阿寒に登ったら、
是非、
阿寒富士にも登りましょう。



しかし、
火口の縁はオーバーハングしてるんですね。

近づかなくてよかった。






阿寒富士 〜 オンネトー国設野営場
山頂で、
しばらくボーってしたのですが、
小雨が降って来たので、

下山します(11:25)






雌阿寒を正面に見ながら、
急斜面を下って行きます。

登りは滑って難儀した道ですが、
下りは、
適度にクッションが効いて、
歩きやすいです。





阿寒富士下山完了。



そして、

雌阿寒岳分岐(11:57)

右に行けば雌阿寒。

私は左に折れて、
オンネトーを目指します。






ハイマツの中を下って行きます。

今日4人目のハイカーさん発見。

この後、
2人のハイカーさんに出会ったので、
トータル6人。

私を含めて7人。

いかに平日とはいえ、
少ないような。

やっぱ、
地震の影響で、
少ないのでしょうかね?






7合目(12:07)






5合目(12:27)

あれっ、
6合目見逃した。

と言うことで、
ここで休憩。



休憩してたら、
山頂でご一緒した方が下りてこられ、
休憩延長。



30分程休憩し、
スタート(12:55)





4合目(12:53)

この辺りは樹林帯なので、
機械的に下って行きます。

ほんま、
下りの樹林帯はノーサンキューですわ。






と言うことで、
以下割愛して、

1合目(13:24)



そして、

オンネトー登山口(13:33)



振り返って、

パシャ!。






戻って来ましたよ、

オンネトー国設野営場。

無事、
下山終了です。





しかし、
ここで、
問題発覚。




右の靴のソールが破れてる。

朝履いた時には問題無かったので、
途中で破れたようです。



ですが、
まぁ〜、
気がつかなかったので、
たいしたこと無いのでしょう(笑)

斜里岳もこれで登ります。

って、
他に無いしね。






山行きを振り返って
コースは、
  1. オンネトー(距離約4.2Km、CT4時間50分)
  2. 雌阿寒温泉(距離約3.3Km、CT4時間10分)
  3. 阿寒温泉(距離約6.0Km、CT6時間)

オンネトーは斜度は緩やかですが、その分距離が長い。
雌阿寒温泉は斜度は急ですが、距離は短い。
どちらも危険な場所は無い。
(ルールを守って火口の縁に近づかなければ)

私は、
雌阿寒温泉を登り、
オンネトーを下ったのですが、
今思えば、
この逆が良かったかなと思います。

その心は、
オンネトーから登れば、
最後の8合目からの展望が良いんです。
常に火口を見ながら登っていけるんです。

それに、
雌阿寒温泉に下れば、
そのまま温泉に入れますしね。



いずれにしても、
4〜5時間の山行きで、
他の山ではあまり見られないような噴火口が見られ、
危険な箇所もなく、
雌阿寒岳、
素晴らしいお山でした。
 


後、
今回は歩きませんでしたが、
阿寒温泉コースが気になります。

このルートは、
途中、
1042m山(凄い名前)や剣ヶ峰、中マチネシリを通り、
主峰のポンマチネシリに向かうもので、
雌阿寒の10の火山のうち4座を巡るコースで、
雌阿寒温泉やオンネトーとは、
全く違う絵が見えるのでは無いでしょうか。

いつか機会があれば、
歩いて見たいと思います。



最後に、
「マチネシリ」ですが、
アイヌ語で「女の山」と言う意味らしいです。

アイヌでも、
昔から
「女は怒らせる(噴火)と怖い」
と言うことから、
そのような名前をつけた、、、



と言うのは、
私の勝手な解釈ですが、
あながち間違っていないような(笑)






下山後
まずは、
昼ごはん。

本当は、
雌阿寒か阿寒富士の山頂で食べようと思い、
持って行った、

ホットドッグ。

山頂は風が強かったので、
そのまま持ち帰りました。



デザートは、
行動食として食べた、

カステラの残り。






オンネトー滝の湯
食事を終え、
キャンプ場の近くに、
天然記念物の滝があると言うので、
行って見ました。






こちらが、

入口。

車は入れないようです。



1.4Kもあるのね。






こんな道を歩くこと、
20分、



見えて来ました、



オンネトー湯の滝。

案内にも書いてありますが、
「お湯が流れる滝」が珍しい訳ではなく、
ここは、
世界的で唯一、
マンガンが地表に生成している場所だそうです。






この黒い部分が,
マンガンらしいです。



Wiki教授によると、
温泉水から微生物(糸状藻類とマンガン酸化細菌)がマンガン鉱物を生成する「生きている鉱床」であること、それは陸上においては「世界唯一の場所」であることが分かった。マンガン鉱物の析出は数千年前から継続していると考えられ、近年では年間1トン程度の生成とされる
Wikipedia - オンネトー



で、
その温泉水の滝が、、、








湯の滝。



う〜ん、
滝と言うのは、
どうなんでしょうか?



確かに、

流れてる水は暖かいのですが、
同じ「湯の滝」のカムイワッカ湯の滝などに比べると、
かなりショボイような ← すみませんm(_ _)m



「湯の滝」と言えば、
普通、
カムイワッカ湯の滝のような滝を想像するのは私だけでしょうか?

カムイワッカ湯の滝は、

ソース:北海道遠征(三日目) - 清里へ移動の予定だったのですが、、、
このように、
お湯が流れる滝で、
滝壺に入ったり、
滝を登ったり出来るのですが。

私は、
そう言うのを期待して来たのですが、、、



まぁ〜、
世界で唯一で、
地質学的に貴重な場所と言うのは分かるのですが、

立派なビジターセンターも、
何か寂しげな、、、



そんな、
オンネトー湯の滝でした。






雌阿寒温泉
湯の滝の次にやって来たのは、
雌阿寒温泉。

目的は、
もちろん入浴。



ここには、

民営の国民宿舎の野中温泉と、



ノンタイトルの野中温泉があります。

どちらも、
日帰り入浴が出来るのですが、
今日は、
ノンタイトルの野中温泉に入ります。

理由?



200円ですから。

ありえませんよね、
この値段。

民営の国民宿舎の野中温泉は350円、
これも安いですけどね。






露天はありませんが、
源泉掛け流しで、
石鹸、シャンプーは使えませんが、
登山の疲れを取るには、
とても良いお湯でした。






外に出ると、
やって来ましたよ、
国民宿舎の野中温泉のワンコが。



『アサノオッチャンデスネ ワン』

『オナカ スリスリ シテ〜 ワン』





『キモチイ〜イ ワン』






今日のお宿
しばらくワンコと遊んだ後、
阿寒温泉のコンビニに行き、
食料やお酒の買い出しをし、
キャンプ場に戻って来ました。



今日もお宿は、
昨日同様、

オンネトー湖畔の、
オンネトー国設野営場です。






で、
早速一杯。

あては、

阿寒温泉のコンビニで買ったザンギ棒。

ザンギを棒に刺してるから、
ザンギ棒。

でも、
道民以外の方はご存知ないですよね、
「ザンギ」

私も初めて食べました。

釧路の名物らしいのですが、
要は、
鶏カラですわ。



後は、

ホットドッグの残りのウィンナーを焼いたり、



おでんをつまんだり。

辛子を忘れたけど。






そして、
メインは、

堂島カレー

これは、
道民の方はご存知ないとか思いますが、
関西では、
超有名なカレーです。

関空で買って来ました。






ご飯を食べ終えると、

8時半。

そろそろ寝ます。



明日は、
斜里岳の登山口に近い、
清里の清里オートキャンプ場に行くだけです。

時間にして2時間程なので、
色々寄り道をしながら、
行くつもりです。






リベンジ北海道遠征
一日目 出発
二日目 雌阿寒岳、阿寒富士登山
三日目 清里に移動
四日目 斜里岳登山、その後釧路に移動
五日目 最終日
オンネトー国設野営場








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