剣山山頂の雲海 |
今日は、
今回の山旅のメイン、
徳島県最高峰の剣山から、
高知県最高峰の三嶺まで縦走します。
標準CTは名頃の登山口に下山するまで、
10時間くらいなので、
6時にスタートして、
16時くらいまでには下山完了予定だったのですが、、、
6時前、
ヒュッテを出ると、
真っ白 ┐(´∇`)┌
ヒュッテ横の階段を上がると、
真っ白 ┐(´∇`)┌
剣山山頂
が、しかし、
山頂目指して進んで行くと、
ガスがありません。
そして、
雲海が凄い事に。
ヒュッテと山頂では、
標高にして10mも違わないと思うのですが、
全然違います。
ヒュッテが、
雲の上限くらいなのでしょうか?
早朝に見ノ越をスタートしたハイカーさん達も、
この景色に見入っています。
そして、
スタートして行きました。
何で、
こんなに簡単に登れる山が百名山なんやろと、
不思議に思っていたのですが、
文化・歴史的な背景もあるかもしれませんが、
この雲海も、
指定された理由の一つでは無いんでしょうかね。
東のテラスを見ると、
こちらも凄い!
滝雲と言うんですか、
雲が流れ落ちています。
と言うか、
溢れ出てる。
ズームして見ると、
ご来光待ちの皆さんが、
三脚にカメラをセットして、
スタンバッてます。
しかし、
雲に飲み込まれるんちゃう。
そして、
これから行く、
次郎笈(じろうぎゅう)もバッチリ見えてます。
『行くぜよ!』← 坂本龍馬風に(笑)
縦走
剣山 〜 三嶺
いよいよ、 剣山 〜 三嶺
今回のメインの縦走が始まりました。
剣山 〜 次郎笈
まずは、次郎笈を目指して、
スタート(06:05)
しかし、
こちらも、
雲が流れ落ちていますね。
その中に突っ込んで行く、
ハイカーさん達。
ササの中の登山道が次郎笈まで続いています。
今回、
三嶺まで歩いたのですが、
基本、
このルートはササの中を歩きます。
巻道分岐(06:30)
三嶺に行くには、
次郎笈を巻けるのですが、
まだ朝一で元気もあるので、
ここは、
直進して、
次郎笈に登ります。
振り返ると、
太陽が出てきましたね。
でも、
雲の中ですが。
後、
少し。
ちょっと見にくいですが、
写真下のところを右に折れると、
三嶺に行きます。
ここは、
直進し、
山頂を踏んでから、
再び、
ここに戻ってきます。
で、
次郎笈山頂(06:47)
1,930mもあるんですね。
昔、
剣山は、
「太郎笈」と言ってらしく、
太郎・次郎コンビだったそうです。
まだ、
スタートして45分しか経ってませんが、
ここで、
休憩します。
と言うのも、
ヒュッテを出た時は雲の中で、
湿度100%と言う感じで、
上下ともカッパを着ていたのですが、
ここまでくると、
ウザい。
脱ぎます。
でも、
これが、
後々失敗だったのですが、、、
ここは、
展望も中々で、
北を見ると、
剣山(左のピーク)から一ノ森に伸びる稜線。
南には、
遠くに太平洋も見えてます。
山の上から太平洋を見たのは、
始めてかも。
最初は1人だった山頂にも、
続々とハイカーさんが登って来ます。
テン泊装備みたいですが、
どこに設営するんでしょうかね?
次郎笈 〜 丸石
休憩を終え、次のチェックポイント丸石を目指して、
スタート(07:00)
先ほどの分岐まで下りて来ました(07:04)
ここを真っ直ぐに行くと、
剣山に戻るので、
左に折れて丸石、
そして、
三嶺を目指します。
これから歩く稜線で、
中央右のピークが三嶺。
結構あるなぁ〜。
次郎笈巻道に合流(07:15)
丸石まで1.8Km、
三嶺まで15.2Km ですか。
早くも、
心が折れそうや(笑)
この辺りは、
立ち枯れした木が目立ちますね。
振り返ると、
次郎笈から太陽が昇ってきます。
今日も、
天気は問題なさそうです。
天気はね、、、
右の雲から飛び出したお山が三峰ですかね。
結構ありますねぇ〜。
中央左の丸いピークが丸石です。
次郎笈〜丸石感は、
写真でも分かるように、
全てササの中を歩くのですが、
藪漕ぎ状態の箇所が多んです。
藪漕ぎと言っても、
このササ(シコクザサ)は背が低いので、
歩くには支障は無いのですが、
朝露が付いてて、
パンツ、靴が濡れるんですよ。
朝、
出発した時には、
カッパを着ていたのですが、
次郎笈で脱いだんですよね。
なので、
パンツ、
ビシャビシャ。
しかも、
これが、
メッチャ冷たい。
参りましたよ。
朝、
歩かれる時には、
パンツだけでもカッパ着用をオススメします。
靴も、
防水で。
丸石まで0.6Km、
三嶺まで13.6Km。
後、
少し。
で、
丸石(1,683.8m)(08:00)
振り返ると、
左が剣山、
右が次郎笈。
歩いて来た、
登山道が見えています。
ここで、
休憩。
丸石 〜 高ノ瀬
休憩を終え、次にチェックポイント、
高ノ瀬を目指して、
スタート(08:10)
この区間、
高ノ瀬手前の登りを除いて、
林の中を歩きます。
おっ、
ハイカーさん発見。
次郎笈を出て、
初めて人を見た。
丸石避難小屋(08:31)
ちょっと中を拝見。
地図によると、
15〜20人利用可と書かれてましたが、
20人は厳しいかも。
この避難小屋の先が、
奥祖谷分岐(08:34)
ここから、
二重かずら橋で有名な、
奥祖谷に下りれるようです。
私は、
もちろん、
三嶺を目指します。
三嶺まで12.4Km。
今歩いてるのは四国山脈の主稜線でして、
東の剣山(1,955m)から、
西の三嶺(1,894m)に向かってるのですが、
この間で、
この辺りが一番標高が低い場所なんです(1,550mくらい)
なので、
今までは下り基調だったのですが、
これからは登り基調になります。
もちろん、
こまかなアップダウンはありますが。
高ノ瀬手前の登り。
途中、
振り返ると、
剣山(左)、次郎笈(中央)、
そして、
歩いて来た稜線が見えます。
水場もあるようですね。
確かめてないので、
出てるか分かりませんが。
後、
少し。
で、
高ノ瀬(1,740.8m)(09:20)
ここでも、
休憩。
休憩ばかりしていますが、
休憩を入れても、
ここまで、
標準CT通り来てるので、
OKです。
それに、
ヘタレなおっさんなので、
1時間〜1時間半毎に休憩しないと、
持ちません。
高ノ瀬 〜 白髪避難小屋
休憩を終え、次のチェックポイント、
白髪避難小屋を目指して、
スタート(09:35)
この間は、
今回のルートの中でも、
割とフラットです。
と言っても、
このくらいのアップダウンはありますが。
何か、
案内板がありますね。
らしいです。
でも、
シカに食べられるようで、
シカ避けのネットが張り巡らされていました。
シカ問題は、
どこのお山でも深刻みたいですね。
中東山分岐(9:59)
写真には写っていませんが、
左に折れると、
中東山(1,685m)を経由して、
石立山(1,708m)に行くようです。
三嶺まで9.0Km。
ここまで、
東から西に連なっていた稜線も、
この先で、
90° 北に方向を変え、
三峰に続いています。
フラットなササ原に出ました。
右に見えるピークが、
三峰。
こんなとこにテントを張っらた気持ち良いでしょうね。
平和丸(1,700.8m)(10:56)
この道標の後ろのピークが、
三嶺。
小屋が見えて来ました。
で、
その小屋が、
白髪避難小屋(11:22)
ここまで、
休憩を入れても、
ほぼ(と言うか、全く同じ)、
標準CTで来ています。
この調子なら、
4時には下山できるやろと思い、
ここで大休止。
小屋の手前に、
どう見てもテント設営場所があります、
地図にはテントマークは無いんですけどね。
ここで、
お昼にします。
今日のお昼は、
ヒュッテで作ってもらったオニギリ。
オニギリを食べ、
コーヒーを入れて、
マッタリ。
な〜んて、
この時点では、
余裕だったのですが、、、
白髪避難小屋 〜 カヤハゲ(東熊山)
ご飯を食べ、30分の大休止を終え、
スタート(11:50)
三嶺まで5Km。
避難小屋から、
少し登ります。
でも、
こんなにマーキングはいらんやろ(笑)
白髪山分岐(12:01)
左に折れると、
白髪山(1,769.8m)へ。
もちろん、
右に。
三嶺まで4.5Km。
ここから少し登ると、
下りになります。
この下りが結構急坂なんですよ。
で、
下り始めた途端、
左膝に激痛!
『あかん、
やってもうた』
左の膝、
持病なんです。
ガキの頃、
サッカーをしており、
その時に痛めた膝が、
何かの拍子に急に痛くなるんです。
痛めた時に、
チャンと治しておけばよかったのですが、
今の時代と違い、
当時は膝の手術は難しいかったんですよね。
最近は、
山行きでも、
全然痛くならなかったので、
油断していました。
とりあえず、
痛み止めを飲み、
恐る恐る下って行きます。
でも、
左足を着地する度に、
膝に激痛が走ります。
それに耐えながら、
何とか下り切りました。
『ふぅ〜』
楽しいはずの山歩きが、
一変して、
罰ゲームになってしまいました。
その後は、
登り返し。
登りは、
大丈夫。
途中、
韮生越(12:36)
左に折れると、
堂床(高知県側の登山口)に下りれるようです。
三嶺まで3.2Km。
しかし、
鐘は何なんやろ?
熊でもおるのか?
後、
少し。
白髪山分岐から先は、
ササでは無く、
ススキです。
で、
カヤハゲ(東熊山)(12:43)
ここからは、
三嶺がバッチリ見えます。
しかし、
結構デカいお山ですね。
カヤハゲ(東熊山) 〜 三嶺
10分程休憩し、スタート(12:55)。
三嶺まで2Km。
最後の登りです。
『行くぜよ!』← 坂本龍馬風に(笑)
膝は痛いのですが、
登りは何とかなります。
下から見ると、
1つのピークに見えますが、
実際は、
手前に小ピークが有り、
三嶺は、
その奥のピークです。
人の顔みたいな大岩の横を登って行きます。
この、
人面岩を越えると、
クサリ場になります。
最初は大したことないのですが、
高度を増すにつれて、
傾斜もきつくなって行きます。
剣山〜三嶺は、
そんなにアップダウンも無く、
歩きやすいコースだと思いますが、
最後の最後に、
急登、クサリを用意するなんて、
やってくれます。
最初のピークをクリア。
残すは、
テッペンだけ。
山頂直下の急登。
ここは、
クサリにヘルプしてもらいました。
そして、
このクサリ場を過ぎれば、
後、
少し。
で、
着きました、
三嶺山頂(1,893m)(13:59)
『ふぅ〜』
ここも、
展望は素晴らしく、
南には、
太平洋。
土佐湾ですかね?
東には、
剣山(左端)や次郎笈、
そして、
歩いて来た稜線。
(カメラに収まりきらんけど)
西には、
天狗塚に伸びる稜線。
山頂でお会いした地元のハイカーさんによると、
ここはあまり歩く人がいないので、
ササが痛んでないので綺麗だと言われてました。
でも、
この絵を見れば、
歩きたくなりますけどね。
そして、
その奥に見えるのは、
石鎚ですかね?
ここも、
いつか登らねば。
なんて、
この時は、
全然思いもしませんでしたけどね。
下山
三嶺 〜 名頃登山口
そろそろ下山します。三嶺 〜 名頃登山口
普通であれば、
サクッと終わるのでしょうが、
今日の私にとっては、
メチャ辛い下りです。
膝を痛めてから三嶺までは、
基本、
登り基調だったので良かったのですが、
ここから、
下りオンリー。
私にとっては、
ここが今日の核心です。
どうなることやら。
下山開始(14:17)
おっ、
池もあるのね。
その向こうに見える小屋は、
三嶺小屋です。
小屋の奥の建物は、
トイレですかね?
地図には、
トイレ有りと書かれていましたが。
ここは、
テント張ったら、
気持ち良さそうですね。
菅生分岐(14:28)
真っ直ぐ行くと、
三嶺小屋を通って、
菅生(いやしの温泉郷)に下りれるようです。
私は、
右に折れて、
名頃登山口を目指します。
しかし、
これが、
かなりの急坂。
『ヒェ〜(大汗)』
ガンバレ膝。
一歩一歩慎重に、
ポールを使って、
なるべく左足を使わないように、
いろんな体勢で下りるのですが、
やっぱ、
痛い。
そして、
参ったのが、
この、
ザレ場。
普通の状態でも滑るのに、
片足歩行では、
無理ッス ><
途中から、
おきまりの、
樹林帯。
いつもなら、
『下りの樹林帯なんかノーサンキュー』
なんて、
ブツブツ言いながら下るのですが、
今日はそんな余裕はありません。
とにかく、
休み休み下って行きます。
ダケモミの丘(15:30)
下山開始してから、
既に1時間以上経つのですが、
まだ、
1,850mしか下っていません。
残り、
2,450mもある。
『勘弁してくれ〜』
この後、
地図では、
「ゆるやかで快適なコース」
と書かれた所を下るのですが、
『何が快適やねん(怒)』
もう、
この辺は写真を撮る余裕は全く無し。
で、
林道で出るようです。
『やった〜、
フラットな林道や』
と思ったら、、、
ここは、
林道合流点で(16:30)、
即、
また山道に入って、
下りが続きます(涙)
後、
1,650mもある。
それに、
今まで時間なんか表示してなかったのに、
ここでは、
「30min」
って、
書かれてるし。
ホンマ、
腹たつわ〜。
しかし、
膝が痛みに慣れたのか、
あるいは、
麻痺したのか分かりませんが、
立ち止まることなく、
ホンマに、
30分で、
下りて来ました。
で、
名頃登山口(17:04)
『参った』
『おかえりぃ〜』
『ただいまぁ〜』
って言う気力も無いわ。
標準CTが2時間の所を、
3時間もかかったんですね。
普通であれば、
おそらく1時間半くらいで下りれると思うのですが、
倍も要するとは。
まぁ〜、
歩いてるより、
止まってた方が長かったので、
仕方ありません。
無事、
下りれただけでも良かったですわ。
と言うことで、
膝のトラブルはありましたが、
何とか、
徳島県最高峰から高知県最高峰までの縦走完了です。
最後は、
罰ゲームやったけど。
しかし、
また、
あの酷道を走るのね ┐(´-`)┌ヤレヤレ
振り返って
剣山
- 登山より登山口に行くまでの方が100倍大変
- 剣山頂上ヒュッテは基本は個室でお風呂もあって綺麗
- 雲海は凄い(いつも見られるかは分からないが)
剣山 〜 三嶺
- 三嶺山頂直下を除いて、あまりアップダウンは無い
- 危険な場所、迷い易い場所も無い
- 地図にはテン場マークは無いが、避難小屋周辺で幕営跡有り
- 三嶺までトイレは無し
- 水場は案内板はあったが、実際に見てないので、出ているか不明
- ササの中を歩く為、朝は朝露で濡れるので下だけでもカッパ着用をオススメ。靴も防水で
三嶺
- 山頂直下はかなりの急登、クサリも有り
- 山頂からの展望は抜群で、太平洋も見える
- 天狗塚に至る稜線は綺麗
- ピークハントなら、剣山より三嶺の方が絶対面白い
私は、
膝のトラブルで11時間くらいかかりましたが、
普通に歩けば、
休憩を入れても余裕で10時間以内で歩けると思います。
早い人は、
5〜6時間で歩くそうです。
今回は、
小屋泊でしたが、
リフト終点近くの西島キャンプ場を利用するのも良いと思いますし、
朝一から行動出来るのであれば、
見ノ越からスタートして、
避難小屋の利用(テン泊含めて)も良いのでは。
更に、
今回の逆ルートで、
名頃から三嶺に登り、
三嶺小屋に泊まり、
ご来光を見た後、
剣山まで縦走し、
見ノ越に下山するのも有りかなと。
これだと、
途中で何かあっても、
避難小屋やヒュッテは有るし、
下山後のバスに間に合わなくて、
見ノ越の民宿に泊まれますし。
そんな、
剣山〜三嶺縦走ですが、
一番の問題は登山口まで、
それと登山口間のアクセスですかね。
そこがクリア出来れば、
危険な箇所もなく、
景色もアルプスとは違っており、
かなりオススメの縦走コースです。
徳島県最高峰から高知県最高峰まで歩いてみた
一日目(前編)剣山登山口の見ノ越へ
一日目(後編)見ノ越 〜 剣山
二日目 剣山 〜 三嶺 〜 名頃
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