大杉谷を代表する堂倉滝 |
大杉谷ハイク二日目。
今日は、
桃の木山の家から終点の大台ヶ原まで歩きます。
朝5時、
目が覚めます。
で、
目覚めのコーヒー。
コーヒーを飲んで、
日の出の時間だったので、
外に出てみると、、、
こんな感じ。
山小屋に泊まると、
朝は朝日が見れるものと思っていましたが、
良く考えると、
ここは、
谷の底。
ご来光は無理なようです(笑)
桃の木山の家 〜 大台ヶ原
今日は、ここ桃の木山の家をスタートし、
最初に堂倉滝を目指します。
そこで、
大杉谷は終わり、
そこから、
日出ヶ岳に登り、
大台ヶ原に抜けます。
山と高原地図だと、
距離は8.7Km、
CTは6時間15分となってましたが、
山小屋情報だと、
距離は9.8Km、
CTは5時間30分となっていました。
おそらく、
山小屋情報の方が正しいと思います。
まぁ〜、
いずれにしても、
大台ヶ原のバスが15:30発なので、
時間はたっぷり有ります。
と言うことで、
今日も、
のんびり行きます。
桃の木山の家 〜 堂倉滝
食事を終え、小屋番さんに見送られて、
スタート(06:37)
いきなりの、
橋。
これは、
吊橋ではありません。
今日も、
宮川沿いを登って行きます。
川沿いに石で登山道が作られているのですが、、、
壊れてる。
これは、
台風のせいちゃいますよね?
そして、
昨日の大日嵓同様、
岩をくりぬいた道です。
ここは、
大日嵓より標高が高いので、
若干の高度感があります。
思わず、
クサリに手が行きます。
なんせ、
ビビリなもので(笑)
滝っぽいものが見えますが、
これくらいでは、
名前は無いのでしょうかね。
と言うか、
この先にある七ツ釜滝の最後の釜ですかね?
七ツ釜滝前休憩所(07:05)
この休憩所から見えるのが、
七ツ釜滝。
水量が少ないようですが、
「日本の滝百選」に選ばれてる名瀑です。
名前の通り、
7つの釜が有るのでしょうが、
ここからは、
3つしか見えません。
この滝は、
昨日見た支流の滝と違い、
宮川本流の滝です。
ここも、
2004年の台風21号の影響で、
2012年までは、
ここまで来れなかったそうです。
2012年以降も、
ここから堂倉滝までの2.3Kmは不通で、
それは、
2014年の全面開通まで待つ事になります。
(迂回路はあったようですが)
今は、
登山道も良く整備されています。
クサリも二重だったりしてね。
七ツ釜滝吊橋(07:22)
七ツ釜滝の滝口の上に懸かる橋です。
このあたりから、
川沿いの岩の上を歩いて行きます。
今日は問題無しですが、
雨が降って濡れると、
面倒かも。
2004年の台風による崩落地点が近づいて来ました。
ここから約1Kmが、
一番被害が大きいかった場所だそうです。
宮川が岩で覆い尽くされています。
登山道の復旧にあたり、
崩落前の道に復旧するのではなく、
崩落後の地形(岩)を利用して、
新たな登山道を作ったようです。
では、
行きますか。
こんな岩をガシガシ登って行きます。
大杉谷のトラックで、
唯一の岩登りです。
これは、
これで楽しいかも。
登って行くと、
こんな平べった大地に出ました。
ここもかなり崩れていますね。
ここを奥に進むと、
光滝の落下点まで行けるようですが、
登山道からも見れるので、
今日はパス。
このまま進みます。
で、
こちらが、
その、
光滝。
この滝も、
宮川本流の滝です。
隠滝吊橋(08:05)
この吊橋の下にあるのが、
隠滝。
日出ヶ岳(向こう)から来た場合には、
見過ごすかもしれませんね。
しかし、
隠滝と隠滝吊橋、
どちらの名前が先に命名されたのでしょうか?
与八郎滝。
ちょっと見難い。
日出ヶ岳まで5Km(08:25)
堂倉吊橋(08:25)
ダムが有ります。
このダムが取水制限をしてるので、
七ツ釜滝など、
宮川本流の滝は水量が乏しいらしいです。
堂倉滝吊橋(08:30)
この吊橋の途中から、
左に振り向くと見れるのが、、、
堂倉滝(08:30)
この滝も、
大杉谷を代表する名瀑です。
桃の木山の家から、
山小屋情報通り、
2時間でした。
ここで、
休憩します。
滝らしいと言うか、
シンプルな滝ですね。
この滝は、
ダムの上流にあるので、
水量もかなり有ります。
滝壺近くまで下りれるのですが、
岩が飛沫で濡れていて、
滑る滑る。
メッチャへっぴりごしで下りて行きましたよ。
宮川はどこもそうですが、
ここも、
水が超綺麗。
どうしたら、
こんなエメラルドグリーンになるんでしょうかね?
夏だったら、
絶対泳いでますね。
な〜んてことを思いながら、
結構長く休憩をしております。
なぜって?
実はですね、
楽しかった大杉谷ハイクもここが終了地点なんですよ。
ここからは、
大杉谷を離れて、
日出ヶ岳への登りが始まるんです。
今までは、
一部を除いて、
急登は無かったのですが、
ここからは、
かなりの急登が続くとか。
しかも、
樹林帯の中らしいです。
それが嫌で、
中々お尻が上がらないですよね。
堂倉滝 〜 堂倉避難小屋
とは言っても、ここに居座ることも出来ず、
休憩を終え、
スタート(09:00)
日出ヶ岳まで4.7Kmですか。
ここ堂倉滝の標高が約800m、
日出ヶ岳の標高が1,695m、
その差は約900m。
と言うことは、、、
平均斜度は11度ですね。
大した事ないですね。
な〜んて、
思っていたのですが、、、
実際は、
こんな急登が続きます、
しかも延々と。
どう見ても、
11度じゃないし(笑)
今日は、
下山なんですが、
下山で、
何でこんなに登らんとあかんの。
な〜んて、
文句を言いながら、
登ってると、
林道に出ました(09:50)
登山道は左の階段です。
真っ直ぐ林道を進めば、
このルートで2軒目の山小屋、
粟谷小屋に行くようです。
休憩もしたかったので、
行ってみようかと思ったのですが、
少し距離があるようなので、
パスしました。
※ 望遠で覗いた粟谷小屋 |
この粟谷小屋、
現在、
小屋を引き継いでくれる人を募集してるようです。
粟谷小屋の現管理人が健康上の都合により山を下りる決断をされました。 そのため、来年以降業務を引き継いでいただける方を募集しています。
大杉谷登山センター - お知らせ・新着情報
もしかしたら、
無くなるかもしれませんね。
林道から階段を登って行くと、
堂倉避難小屋(09:55)
ここで、
休憩です。
なんせ、
堂倉滝から、
1時間延々と急登を登ってきたので、
ヘロヘロです。
と言うことで、
エネルギーチャージ。
これも、
昨日道の駅で買ってたんです。
美味い!
3つも食べちゃった。
しかし、
この避難小屋。
登山口からは遠いし、
日出ヶ岳からは近いし、
位置的にどうなんでしょうかね?
林道があるので、
車で物資は運べるし、
重機なども投入できるので、
作りました。
的な感じがするんですが。
近くに、
有人の粟谷小屋も有るし。
堂倉避難小屋 〜 日出ヶ岳
休憩を終え、日出ヶ岳目指して、
スタート(10:20)
日出ヶ岳まで3.2Km。
ここからも、
急登は続きます。
『くぅう〜〜〜』
日出ヶ岳まで3.0Km。
この坂は、
「シャクナゲ坂」と言って、
シャクナゲが群生しています。
なので、
花が咲く季節(5〜6月)は綺麗だと思います。
今は、
葉っぱだけですが。
ちょっとした岩場もあります。
で、
シャクナゲ平(11:33)
ここで、
時間調整 & タバコ休憩。
あまり早く行っても、
バスは15:30ですからね。
そして、
スタート(11:40)
日出ヶ岳まで1.2Km。
標高が上がると、
葉っぱも色付いて来ました。
見ごろは、
もう少し先ですかね?
こんな素敵な道もあるのですが、
まだまだ登ります。
おっ!、
デカ杉発見。
植林された杉は味気ないですが、
何百年(何千年?)と風雨に耐えて生きてる杉は見事です。
屋久杉みたいです。
屋久杉と言えば、
この辺りも、
日本有数の多雨地帯。
なので、
苔も凄いです。
大杉谷も苔むした岩や森がありましたけど。
更に標高を上げると、
木々が少なくなり、
変わって、
イトザサが斜面を覆ってます。
後、
少し。
で、
やっとこさ、
着きました、
日出ヶ岳山頂(1,695m)(12:20)
『ふぅ〜、
シンドかった』
堂倉滝から、
ここまで、
ほんまに、
辛かったですわ。
でもね、
単に「日出ヶ岳に登る」と言う登山であれば、
これが普通な訳でして、
他の山に比べて、
そんなに厳しい訳ではないんです。
ただ今回は、
前半に、
大杉谷と言う、
素晴らしいトレイルがあったので、
それを先に体験してしまってるので、
この登りが辛かったんですよね。
まぁ〜、
飴と鞭みたいなもんですかね(笑)
山頂はあいにくのガスですが、
大勢の方が登っておられます。
今日は、
平日なんですけどねぇ〜。
皆さんの格好を拝見すると、
山歩きの格好をしてる方が半分、
街歩きの格好をしてる方が半分。
山歩きの格好をされてる方でも、
私みたいなヘロヘロな人はいません。
皆さん余裕です。
下山して分かったのですが、
駐車場から、
ここまで登るのに30〜40分くらい。
道は広くてよく整備されており、
斜面には規則正しいステップの階段が作られており、
まるで公園です。
私、
百名山で一番登り易いのは、
反則の乗鞍を除いて、
剣山だと思っていたのですが、
訂正します。
ここです!
ちょうどお昼、
皆さん、
お弁当を食べてはります。
ならばと、
私も、
お弁当。
桃の木山の家で作ってもらったんです。
竹の皮に包まれてるのは、
鶏おこわ。
ちょっと冷たくなってましたが、
美味しゅうございました。
日出ヶ岳 〜 大台ヶ原
30分程山頂にいたのですが、ガスも取れないので、
下山します(12:50)
下山すると、
ガスが取れる、
「山あるある」
展望台分岐(12:58)
ここを真っ直ぐ行くと、
有名な大蛇嵓などに行けるのですが、
今日は、
右に折れて、
バス停に向かいます。
で、
見えて来ました、
駐車場が。
そして、
下山完了です(13:20)
朝6時半に桃の木山の家を出発して7時間ですか。
まぁ〜、
途中2時間くらい休憩しているので、
実質歩いたのは5時間。
こんなもんですかね。
でも、
まだバスの時間まで2時間あります。
こんな事なら、
休憩時間を減らして、
大台ヶ原も歩けば良かった。
3時間もあれば、
周回できるようなので。
ほんま、
計画性の無い奴です。
下山後
で、こちらが、
平日は1本/1日の奈良交通のバスです。
まだ、
出発まで時間はたっぷりあるので、
バスの番をしながら、
コーヒー。
そして、
残ってたJIM BEAMを空にします。
まだまだ時間はたっぷりあります。
なので、
駐車場の周りを散策してみました。
ビジターセンター。
大台ヶ原の自然や文化及び利用方法などについて、
情報提供を行うとともに、
自然観察会などの自然教育活動を行う施設らしいです。
大台ヶ原は、
エリアとしては東大台と西大台に分けられます。
東大台はいつでも自由に入れるのですが、
西大台に入る為には、
事前の入山申請と、
このビジターセンターでのレクチャー受講が必要らしいです。
上北山村物産店。
お土産屋さんや、
レストランが入っていました。
私も、
ここでお土産を買いました。
心・湯治館
お宿もあります。
でも、
残念ながら、
日帰り入浴はやってないそうです。
「1泊2食 ¥8400より」
って、
書かれていますが、
これは、
山小屋と同じく、
大部屋(相部屋)だそうです。
もちろん、
個室も有るそうです。
しかし、
車が多い。
今日は、
月曜日なんですけどねぇ〜。
大台ヶ原、
すげぇ〜。
そろそろバスの時間です。
ほぼ満員のお客さんを乗せて、
定刻に発車。
約2時間の乗車で、
着いたのは、
近鉄の大和上市駅。
バスに乗ってたお客さんは、
全員ここで下車。
まぁ〜、
ここが終点ですから。
そして、
皆さん、
列車に乗り、
家路につかれたようです。
私は、
近くのコンビニ行き、
ビールとタバコを買い、
一本遅らせて、
乗りました。
貸切(笑)
で、
着いたのは、
大阪阿倍野橋。
ここまでは、
問題無し。
問題はここから。
今、
時間は7時半。
ちょうど、
退社時間ですよね。
JRの環状線と神戸線で三宮まで帰るのが、
一番シンプルなのですが、
どちらも、
この時間は激混み。
山歩きの格好して、
ザックを持って乗るのは、
チョットね。
なので、
地下鉄の御堂筋線を利用して新大阪まで行き、
チョット贅沢ですが、
新大阪から新神戸まで新幹線で帰ることにしました。
新幹線は、
ひかりに乗ったので、
ガラガラだったのですが、
地下鉄が激混み。
危うく、
新大阪で降りれないとこでした。
今日の核心はここでしたね。
と言う、
山歩きより、
行き帰りが大変な、
今回の山旅でした。
振り返って
- 大杉谷のトレイルは素晴らしい
- それに比べて、堂倉滝から日出ヶ岳の登りは辛い
- 二日目は、頑張れば東大台の周回も可能
- シャクナゲの咲く季節はシャクナゲ坂は綺麗らしいが、この季節には大杉谷は山ヒルが多いらしい
- 登山口、大台ヶ原までのアクセスがあまりよくない(どちらも1本/1日のバス)
- 桃の木山の家はお風呂もあって快適、食事も美味しい(特にトンカツ)
こんなとこですかね。
でも、
大杉谷だけは、
またいつか歩いてみたいですね。
次は、
ピストンでいいです(笑)
そして、
大台ヶ原も、
単独で歩いてみたいです。
日本三大渓谷の一つ、大杉谷を歩いてみた
一日目 登山口 〜 桃の木山の家
二日目 桃の木山の家 〜 日出ヶ岳 〜 大台ヶ原
0 件のコメント :
コメントを投稿