ウトロ二日目。
現在、
朝4時半。
さすが北海道、
4時を過ぎると明るいですね。
しかし、
眠い。
昨晩は移動の疲れとお酒で、
爆睡するはずだったのですが、
連れの強烈なイビキ攻撃でほとんど眠れませんでした。
連れが起きてきて、
『あぁ〜、良く寝た。
眠れた?』
今日は、
これから羅臼岳に登ります。← 大丈夫か、睡眠不足で?
と言うことで、
やって来たのは、
岩尾別温泉の、
「ホテル 地の涯(ちのはて)」
凄い名前ですが、
現在は営業はしていません。
このホテルの横の道を入ると、
「木下小屋」があります。
ここは、
有料の小屋ですが、
食事は自炊のようです。
露天風呂が有り、
日帰り入浴も出来るそうです。
ここで、
登山届けを出し、
スタート(5:10)
スタートしてすぐ、
社と注連縄があります。
ここから先は神域と言うことですかね?
登山の安全をお願いして、
本当にスタート。
「オホーツク展望台」(6:00)
「展望台」と言っても、
見えるのはこれだけですが(笑)
スタートしてから50分ですか。
コースタイムは60分なので、
良いペースです。
普通の人なら40分くらいで歩けると思いますが、
なんせ我々は遅いので、
これでも十分早いんです。
でも、
この後もこのペースで行けるかどか、
不安ですが。
「オホーツク展望台」から少し登ると、
見晴らしの良い場所に出ました。
こちらを、
「オホーツク展望台」にしたら良いのに。
「650m岩峰」(6:40)
「頂上まで約 5.0Km」と書かれています。
羅臼岳は標高が 1,661m、
スタートした木下小屋の登山口が 230m、
ここが 650m。
1時間半歩いて 420m 登ったんですね。
で、
残りが、
1,011m ですか。
ふぅ〜。
「弥三吉水」(7:05)
ここで休憩です。
冷たくて綺麗な湧き水が出てるのですが、
そのままでは飲めないそうです。
キツネなどの野生動物が媒介する、
エキノコックスに感染する恐れがあるらしいですね。
エキノコックスと言うのは寄生虫で、
その卵が人間の口から体内に入り、
幼虫となって肝臓などに寄生し、
肝機能障害などを起こす病気だそうです。
しかも、
感染から自覚症状が現れるまで数年〜十数年かかるらしく、
気づかないうちに悪化してることが多く、
厄介な病気のようです。
と言うことで、
我々は水を担いで来ました。
休憩も終わり、
再スタート(7:15)
少し登ると、
「極楽坂」と言う、
少し平らな場所に出ました。
んっ?
何か臭い。
獣の匂いがします。
最初はクマさんのうんpでもあるのかと思ったのですが、
そのような物は見かけなかったので、
まさか、
ほんまのクマさんか?
ザックのペットボトルホルダーに入れてた、
クマさん撃退スプレーに手が。
しばらく緊張して歩いたのですが、
結局はクマさんには会うことはありませんでした。
ですが、
後でわかったのですが、
私達の少し前を先行してた人は、
ここでクマさんに会ったそうです。
目と目が会ったと言ってました。
もしかしたら、
そのクマさんがまだ近くにいて、
私達を見てたのかもしれません (((( ;゚д゚)))アワワワワ
ここから「仙人坂」(7:55)
ジグザグの急登が続きます。
と言うことで、
ストレッチ。
もちろん、
ここの水も直接は飲めません。
煮沸すれば、
エキノコックスの卵は死ぬそうですが。
「大沢入口」(8:50)
ここからが、
このコースの最初の山場。
写真中央の「大沢」を直登するのですが、
その前に、
ちょっと休憩。
水を飲み、
行動食をかじり、
タバコを吸って、
再スタート(9:05)
雪が残っています。
もう少しあれば、
雪渓を登るのかもしれませんが、
この時には、
横に道が作られていました。
アイゼンは持ってきたんですけどね。
振り返ると、
オホーツク海。
素晴らしい景色 & 天気。
大沢の最後は、
岩登りです。
で、
登りきったところが、
「羅臼平」(9:50)
ここはテン場でして、
この日もアメリカンが一人でテントを張っていました。
そして、
これが、
噂のフードロッカー。
初めて見ましたよ。
ここ羅臼平もクマさんが頻繁に出没するそうで、
過去には、
テントがクマさんに襲われると言う事件もあったそうです。
なので、
クマさん撃退スプレーを借りた知床自然センターで、
テン泊する時は、
- 食料や匂いの付いた食器は必ずフードロッカーにしまうこと
- テント、フードロッカー、食事場は各100m以上離すこと
と言われました。
まぁ〜、
私達はテン泊しないのですが、
ここで、
テントを張りたくなる気持ちはわかります、
これですからね。
正面が羅臼岳、
「知床富士」と呼ばれるのも納得のお姿。
羅臼岳は活火山で、
山頂は溶岩ドームです。
ここで、
最後の休憩をし、
山頂を目指してスタート(10:00)
途中、
振り返ると、
三ツ峰 & 知床連山。
中央下の土の部分が羅臼平。
羅臼平までは、
風もなくて良かったのですが、
羅臼平から上はかなりの風が吹いています。
「岩清水」(10:30)
ここも水場ですが、
ほとんど枯れかけてました。
先ほど、
羅臼平でテントを張ってたアメリカンが、
複数の容器に水を貯めています。
聞くと、
三ツ峰を越えて、
硫黄山まで縦走するそうです。
そのために、
水を貯めてるのだと。
日本語も出来無いのに、
クマさんが出没する山の中を何日もかけて縦走するなんて、
勇気があると言うか、
大胆と言うか、
無謀と言うか。
ほんま、
外人さんのバイタリティには驚かされます。
でも、
クマさん撃退スプレーは持ってましたけど(笑)
ここは、
左側がスパッと切れ落ちており、
風が強くて怖かった。
連れも目一杯山側を歩いております(笑)
この平な部分を過ぎると、
このコースの最後の山場。
と言うか核心。
だんだん岩が大きくなってきます。
ガシガシ登ります。
岩は大きいし、
ルートはマーキングされているので、
登りやすいのですが、
風が強くて、
そちらの方が気になります。
後少し。
で、
登って来ました、
羅臼岳山頂(11:10)
髪の毛がすごいことになっていますが、
とにかく風が強いんです。
手を離すと、
飛ばされそうで怖い(笑)
後ろは、
三ツ峰を始めとする知床連山。
ここも、
いつか縦走してみたい。
↓↓↓は、
反対(南西)方向で、
右が斜里、
左が標津くらいでしょうか?
真ん中に見える湖は、
羅臼湖ですかね?
とにかく、
この日は天気が良く、
360度見渡せます。
ここでお会いした地元のガイドさんによると、
これだけ360度見渡せる日は珍しいと。
やっぱ、
日頃の行いですかね(笑)
しばらく、
ボーっと景色を眺めていたかったのですが、
次から次へとハイカーさんが登って来られるので、
退散します。
下山は、
ノンビリとゆっくりと降りて行きました。
って、
もともと、
早くは下りれないのですが(笑)
で、
下山完了。
羅臼ビジターセンターの案内によると、
羅臼岳は、標高こそ1,660m ですが、なんと言っても北海道の知床半島にそびえる山ですので、なめてかかると痛い目に遭います。本州の3,000 m 級の山に登るくらいの覚悟でのぞんで下さい。
羅臼ビジターセンター:羅臼岳登山に行かれる方へ!
と言うことで、
少しビビってたのですが、
その分、
慎重に登りました。
山、
初心者の連れもいましたし。
彼は、
途中で、
「まいった」
って、
言うかなと思ってたのですが、
頑張ってくれました。
頑張った分だけ、
山頂に立った時の気分は、
格別だったようです。
いずれにしても、
今日は天候が良く、
ラッキーでした。
もう少し早い時期なら、
アイゼンを付けての雪渓登りもあるでしょうし、
悪天候なら、
途中で諦めることになるかもしれませんしね。
やっぱ、
日頃の行いですかね(笑)
これは、
明日以降の斜里岳や雌阿寒岳も良いのでは、
と、
期待が膨らんだのですが、、、
北海道遠征
一日目 北の大地へ
二日目 羅臼岳登山
三日目 清里へ移動の予定だったのですが、、、
四日目 利尻島へ
五日目 利尻山登山
六日目 遠征終了
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