Tシャツを買いに五竜に行ってきた 
三日目 唐松岳 〜 五竜岳、そして下山

遠見尾根分岐付近から望む五竜岳




朝3時過ぎ、
起きます。



今日は、
Tシャツを買いに五竜山荘に行き、
五竜岳をピストンし、
その後、
遠見尾根を下って、
下山します。






昨晩は、
枕は8つありましたが、
実際は6人でした。

と言うことで、
一つの布団に2人。

隣のおっちゃんの寝返り攻撃に、
何度か起こされましたが、
なんとか、
最低限の睡眠は確保出来ました。






で、

朝ごはん。

昨日作ってもらってたお弁当です。



しかし、
正味期限が、

今日の7時って、
早くね?






ご飯の後、
山荘裏の高台に登り、

朝陽を待ったのですが、
今日は顔を出さないようです。

まっ、
これはこれで、
綺麗だったんですけどね。






唐松岳頂上山荘 〜 五竜山荘
ご飯を食べ、
朝陽をみ(見れなかったけど)、
Tシャツを売ってる五竜山荘を目指して、

スタート(05:10)



右奥に見えるのが五竜岳で、
五竜山荘は、
その直下に建っています。

が、
しかし、
その行き手を阻むのが、
手前に見える牛首。

異様な山容が、

『簡単には行かせへんぜ〜』

って、
言ってるような。



普通のハイカーさんなら問題無いのでしょうが、
ビビリでヘタレなおっさんには、
怖い鎖場です。



あらら、

すぐなのね(恐)



牛首の岩場(鎖場)
山荘を出発し、

牛首を右に巻きます。






巻くと、
ここからが、

牛首鎖場アスレティック劇場の始まり、
始まりぃ〜。



って、
そんな余裕は無いのですが、
位置的には、

唐松岳頂上山荘をからすぐです。






最初の鎖です。

トラバース気味に下ります。

右側は切れ落ちますが、
しっかりしたステップがあるので、
大丈夫、、、
かな?



鎖を伝わって、
左に回り込みます。

そうすると、

道は広くなります。


鎖は続きますが、
道も広いし、
高度感はあまり感じません。



そして、

正面の岩を登ります。

その奥に見えてるのが、
五竜岳。



登ってる最中に下を見ると、

こんな感じ。

登る前はビビってたのですが、
そんなに高度感は感じませんでした。



そして、
登り切ると、

また下ります。

ここは、
道も広く、
ノープロブレム。

と言うか、
鎖に頼らなくても大丈夫。



下った後、
登り返します。

登り切ると、

尾根のトップに出ます。

ここが、
一番高いとこですかね?



ここからは、

尾根の右側をトラバース気味に下って行きます。

明確なステップもあるし、
谷側の斜度もそんなに無いので、
あまり高度感は感じません。



ですが、
一箇所だけ、

ステップが分かりにくいとこがあります。

落ちてるねぇ〜(怖)



このトラバースの下りが終わると、

稜線に出ます。

後は、
この稜線を下るだけ。

この稜線上にも鎖がありますが、
使わなくても大丈夫(だったと思う)



振り返ると、、、

ここを下りて来たんですね。



そして、

右の岩峰の左に付いてる鎖が最後の鎖です。



この鎖を通過すると、

牛首鎖場アスレティックをクリア〜 \(´O`)/



って、
思ったのですが、
実際には、
ここは第一ステージで、
この後に、
第二、
第三のステージが待っておりました(涙)



しかし、
第一ステージを課題ステージとすれば、
第二、第三ステージはサービスステージ。

と言うことで、
以後、
写真は無し。



これが、


第三ステージの最後の鎖。



鎖場はここで終了ですが、

少し進んで、



この岩場をよじ登り、
下ると、
牛首から続いた岩場は終了しました(05:55)

岩場の通過に45分要したわけですね。

『お疲れさんでした』






しかし、
鎖場も怖かったのですが、
何でも無い稜線の下りも怖かったですね。

そこそこ斜度あるし、
ザレてて滑るし、
石は浮いてるし、
鎖場より、
気を使ったかも。






岩場終了地点〜五竜山荘
後は、
今までと打って変わって、

ルンルンの稜線歩きです。

下りは、
結構滑るけど。






ここで、

休憩します(06:12)



振り返ると、

ここを下って来たんですね。

中央のピークが、
牛首です。



そして、
進行方向には、

五竜岳。

手前は大黒岳。



休憩してると、
五竜から唐松に向かうハイカーさん達がやって来ました。

牛首で出合わなくて良かった(汗)



休憩を終え、
スタート(06:30)






スタートして、
少し下ると、

最低鞍部。

後立山連峰で最も低い鞍部なので、
そのように呼ばれてるそうです。



正面の大黒岳は右側を巻きます。



巻くと、

ハイマツの中の登山道が見えます。

まだ、
かなりあるのね。






そして、
ハイマツ帯の中のザレ場を登ってると、

んっ !?(写真中央下)

熊 ???



と思ったら、、、







デカ猿さんでした。

写真ではサイズが分からないと思いますが、
子熊くらいの大きなお猿さんでした。

チョッとビビりました。

何にでも、
ビビります。






後少し。



このトラバース道を登りきったところが、

遠見尾根分岐(07:35)

ここを登って行くと、
遠見尾根です。

今日の下山時には、
この尾根を使いますが、
今は五竜を目指します。



この分岐の下には、

赤い屋根の小屋が見えます。



で、
着きました、

五竜山荘(07:40)

おっ、
武田信玄の紋章「武田菱」ですね。



でも、
この山荘で、
私を迎えてくれたのは、
武田武士ではなく、
この山荘に詰めてる、
長野県警の機動隊山岳救助部隊のお兄さん。



山荘に着く早々、

お兄さん『お疲れ様で〜す、
     暑いですねぇ〜 ^_^』

私   『ご苦労様です、
     暇そうですね』

お兄さん『暇な方が良いんです』

確かに。



しばし、
お兄さんにこのあたりの山情報を取集。



通行止になってた、
白馬鑓温泉から稜線に上がるルートも、
今日から開通したとか。

それに合わせて、
開業が遅れてた白馬鑓温泉小屋も、
今日から営業を始めたとか。



後、
しょうもない話ですが、

お兄さん『ポールのストラップ切ってるんですね。
     初めて見ました、ストラップ切ってる人』

私   『邪魔なんよね』
お兄さん『私も切ってるんですよ、
     邪魔ですよね ^-^』

で、
話が盛り上がったり。



しかし、
まだ若いと思うけど、
責任感の強そうな好青年でした。

頑張って下さいね。

お世話にはなりたく無いけど。






五竜山荘 〜 五竜岳ピストン
では、
ちょっくら、

五竜岳に登って来ますか(08:00)






最初は、

ハイマツ帯の中のザレ場を登って行きますが、



高度を上げるにつれ、

岩場と砂礫に変わって行きます。

正面の岩尾根の各ピークには、
左から順にG0、G1、G2の名前が付いてるそうです。

そして、
右端にある五竜岳山頂がG3だとか。

「G」は、
グラード(Grad)ですかね?



これらのピークは、
西穂と違い、
ピークは踏まず、
尾根の北側(手前)を巻くように登って行きます。

鎖場もありますが、
大したことは無いです。






G2を越えると、
稜線上の鞍部に出ます。

ここからの絵は迫力があります。

先行のハイカーさんが見えますが、
山頂へは、
左側から取り付きます。






山頂直下の岩場。

この辺りは、
緩やかな斜面を登って行きます。

絵的には歩きにくそうですが、
狭いですが、
砂地に踏み跡がついており、
普通に歩けます。





山頂部の岩場。

この辺りから斜度が増します。

一見、
どうやって登るんやろう、
って、
思いますが、
○マークに従えば、
ステップもホールドもあり、
鎖もあるので、
問題ありません。






私が一番ビビったとこがここです。

右側は切れ落ちており、
ステップは逆相やし、
登ったその先はどうなってるんだろうと思ったのですが、
実際は、
登り切ると、
左に90度曲がるのですが、
そこにも鎖が設置してあり、
しっかりしたステップもあったので、
難なくクリア。

『ホッ(冷汗)』



この後も、
鎖場はあるのですが、
斜度もきつくなく、
切れ落ちてる箇所もなく、
ビビリ&ヘタレなおっさんでも、
普通に登れました。






そして、

このデカい岩をパワーで登りきり、



ハイマツの中を少し進むと、

『山頂や!^O^』

って、
思ったのですが、、、






更に30mほど先が山頂でした。



ここは、

鹿島槍に向かう分岐でした。

右上の双耳峰が鹿島槍ですね。

ここも、
いつか登ってみたい、
八峰キレットを通らずにね(笑)






で、

五竜岳山頂(08:55)

五竜山荘をスタートして、
約1時間ですか。

登る前は結構ビビってたのですが、
ビビリ&ヘタレなおっさんでも、
なんとか登れましたよ。

『ふぅ〜』






北を見れば、

唐松や、
今歩いてきた牛首、
更に、
その奥には白馬が見えます。



南には、

鹿島槍。

その奥には、
後立山連峰の峰々。



西には、

同じみの剱岳と立山。

今日も登ってる人が沢山いるんでしょうね。



しかし、
どこを切り取っても、
絵になりますな。






山頂ではもう少しノンビリしたかったのですが、
問題発生。



それは、
ライターに火がつかないんです。

ガスは出てるのですが、
着火しない。

タバコを吸わない方には分からないと思いますが、
私にとっては大問題。



と言うことで、

下山開始(09:05)




下りは、
登りと違って、
道が分かっているので、
余裕があります。

でも、
慎重に下って、、、






ここまで来れば、
大丈夫。






で、
無事、
五竜岳ピストン終了(09:50)



そして、
五竜岳登頂を記念して、

カンパーイ!

一人やけど。






五竜山荘 〜 ゴンドラとおみ駅
五竜山荘の前で、
パトロールのお兄さんと話していたのですが、

お兄さん『遠見尾根を下山ですか?』
私   『はい』

お兄さん『結構かかりますよ、
     ゆっくり下って4時間半くらいですかね』

更に、

    『ゴンドラの最終が16時半なので、
     それを見込んで5時間前、
     11時くらいには、
     下山を開始した方が良いです』

 とのこと。



パトロールさんの言う、

『ゆっくり下って4時間半くらい』

ってのが、
気になったので(笑)、
今は10時半ですが、

下山開始(10:35)






山荘から少し登ったとこが、

遠見尾根の取付き。

下山なのに、
登るのね。





登りきったとこから振り返ると、

五竜がカッコいい。

バイバ〜イ、
また来るからね〜。

って、
しばらくは来ないと思いますが。






ここからは、
下ります。



しばらく下ってると、

鎖が。

でも、
使わなくても、
下りれます。






右手には、

さっき登った五竜。



そして、
その先には、

鹿島槍などを見ながら、
下っていきます。






正面には、

これから下る尾根道が見えています。

手前のピークが西遠見山、
その向こうに見える、
三つのピークが、
左から、
小遠見山、大遠見山、中遠見山です(おそらく)

西遠見から、
大遠見、中遠見、小遠見を越えて、
小遠見から下ったところが、
ゴンドラ乗り場です。

って、
メッチャあるやん。

そりゃ〜、
4〜5時間かかるわな。






で、
この写真を撮ったのは、
下山開始してから、
まだ20分しか経っておりません。



以後、
写真は無しです m(_ _)m






と言うのも、
最初の鎖場(全部で4箇所の鎖場あり)あたりから、
急に気分が悪くなってきたんです。



なので、
その後、
少し下った木陰で休憩。

おそらくですが、
熱さにやられたんだと思います。



今日もメッチャ暑く、
五竜の下山くらいから、
少しおかしいとは思ってたんですよね。

でも、
足も動くし、
少し疲れてるかな、
くらいに思っていたのですが。



ここで、
30分程休憩したでしょうか?

少しは気分が楽になったので、
再スタートしたのですが、
心配事が。



山荘を出発した時には、
ペットボトル2本の水を持っていたのですが、
この休憩で1本を飲んでしまいました。

普段、
あまり水を飲まないので、
2本あれば、
十分だろうと思っていたのですが、、、

まだ、
普通に下っても4時間以上。

この暑さの中で、
ペット1本でもつのでしょうか?

まぁ〜、
極力セーブし、
体と相談しながら、
消費することに。





しかし、
とにかく暑い。


普通、
ハイカーさんとすれ違う時には、

『こんにちは〜』

とか、

『おはよございま〜す』

とか挨拶するのですが、
今日は皆さん、

『暑いですねぇ〜』



下りの私もヘロヘロですが、
登って来る人はもっとヘロヘロ。

通常、
すれ違う時には、
一般的には登り優先なので、
下りの私が待ちますが、
今日は皆さん、

『どうぞお先に、
 休憩させて下さい …』

私も休憩したいんですけど。






普段は、
周りの景色を見ながら、
写真を撮りながら、
歩いてるのですが、

今日は、
何も考えられず、
ボ〜ッと、
ただ機械的に、
右足と左足を順番に出して下って行きます。

まるで、
夢遊病者のよう。






そんな感じで2時間くらい歩いてたのですが、
なんとなく、
体調も少し良くなったような感じです。

なぜなんでしょうか?

不調に体が慣れた?



とにかく、
あまりシンドくなくなって来ました。

これまで、
超スローペースで歩いてたので、
このままだと、
最終のゴンドラに間に合わないかもしれない。

まぁ〜、
その時には、
ゴンドラ乗り場でツェルトでも張ろうと思っていたのですが、
この調子なら、
間に合いそうです。

しかも、
道もアップダウンの少ない、
歩きやすい道です。



ならば、
急いで、、、





急いで、、、







急いで、、、








急いで、
下って、、、



着きました、

アルプス展望リフトの乗り場(14:30)

『やったぁ〜』



ここで、
残してた水を飲み干し、
スタッフに、

私『このリフト乗れますか?』

スタッフ『乗れますけど、
     降りてからゴンドラ乗り場まで、
     250m程登り返しですよ ^ ^』



えぇ〜、
設計ミスやろ〜。



もう、
250mの登りは無理なので、

歩いて下ることに。






一応、
15分程の下りと聞いていたのですが、
これが、
長い、
長い。



既に、
一度気持ちが切れてますからね。

水も無いし。






重い足を引きずるように下って行き、
見えてきましたよ、

ゴンドラ乗り場が。






で、
ホンマに着きました、

ゴンドラ乗り場(14:45)






そして、
最初に目が入ったのが、

自販機。



アクエリアスの美味いこと。

アクエリアスって、
こんなに美味かったんや。

生きかえりましたよ、
少しですが。






時間は、
3時前ですね。

あんだけシンドかったのですが、
結局、
下山開始してから、
4時間と10分ですか。

途中で30分くらい休憩したのに、
パトロールのお兄さんが言ってた、
4時間半をクリアしてるんですね。

まっ、
休憩したのは最初の30分だけですからね。

やるやん、
俺。



これなら余裕で、
今日中に家に帰れます。






そして、
ゴンドラに乗ると、
なんと、

冷たいオシボリのサービス。

ピントが合ってなくて m(_ _)m



これは、
素晴らしいサービス。

冷たいオシボリで顔を拭くと、
生き返りましたよ、
かなり。

これと、
先のアクエリアスで、
50%くらい生き返りましたね、
ホンマ。



しかし、
オシボリは真っ黒。
 
ゴンドラを降りる時、
回収されるのですが、

私『これ、
  捨ててくださいね f^^;)』

スタッフ、
渡したオシボリを見て、

『了解です^^』





で、

無事とおみ駅に下山完了です(15:10)

やりましたね^^






とおみ駅を出て、
やって来たのは、乗り場近くにある、

エスカルプラザ。

ここの地下にお風呂があるのは、
五竜山荘のパトロールのお兄さんに聞いていたので、
2日分の汗を流します。



受付に行き、

私   『お風呂使いたいのですが』
受付の人『今、
     湯船が壊れていて、
     シャワーしか使えませんが』


えぇ〜。

湯船が壊れるって、
どう言うこと?



でも、
仕方ないので、
シャワーだけでも浴びることに。

2日分の汗、垢、埃を洗い流し、
やっと、
生き返りました。






そして、
お風呂上がりに、
恒例のプシュ〜(写真無し)



続いて、

ソフトクリーム。

でも、
少なくね?






その後は、

エスカルプラザの無料送迎バスで、
神城駅まで送ってもらい、
いろんな列車を乗り継ぎ、
11時過ぎ、
無事家にたどり着きました。

名古屋で新幹線が遅れると言う、
プチトラブルはありましたが。






今回の山行きを振り返って
しかし、
今回の山行き、
初日の八方〜唐松岳は余裕だったのですが、
二日目の唐松〜五竜〜遠見尾根は厳しかったですね。

牛首の連続した鎖場、
五竜岳山頂直下の岩場、
そして、
ひたすら長い遠見尾根。

そして、
それにも増して、
暑さ。

と言うか、
熱さ。

参りました。

この時期の登山、
暑さ対策を考えんといかんね。



ですが、
下山中は、
もう絶対山なんか行かん、
と思いながら歩いてたのですが、
ゴンドラに乗ると、
次は、
どの山に行こう、
って、
真剣に考える自分がいます(笑)



まぁ〜、
実際のところ、
なぜ山に行くのか、
自分でも良く分かっていないのですが、
やっぱ、

「山が呼んでる」

でしょうか?

なんちゃってね(笑)



マジ、
次どこ行こう?






えっ、
Tシャツ?



忘れてました。

もちろん、
ゲットしましたよ、






「山が好き
 酒が好き」Tシャツ



しかも、、、








スペル間違いのレア物 w






Tシャツを買いに五竜に行ってきた
一日目 出発
二日目 八方 〜唐松岳
三日目 唐松岳 〜 五竜岳、そして下山








2 件のコメント :

  1. とてもわかりやすく参考になりました!
    今週末に同じルートで五竜岳に登山予定です。
    ありがとうございました✌️

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    1. 返信遅くなり、申し訳ありません。

      参考になれば良かったです。
      週末、天気イマイチのようですが、楽しんで下さいね。

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