余部鉄橋 |
山陰海岸ジオパークトレイル二日目。
今日は、
コースXの残りと、
コースWを歩き、
余部から列車で、
浜坂まで戻ります。
コースXの残りは問題無いのですが、
コースWは、
全長約22Kmで、
今回のコースでは最長区間です。
大丈夫なんでしょうかね?
朝5時、
目が覚めます。
そして、
朝ごはん。
今日は、
ドーナッツ。
昨日、
米田商店で買ったもんです。
二つ食べて、
残りは、
行動食にしようと思っていたのですが、
全部食べちゃった(笑)
今日は長距離なので、
6時くらいにスタートしようと思っていたのですが、
6時はまだ真っ黒。
明るくなるまで、
待ちます。
6時15分、
少し明るくなって来ました。
もう少し。
コースX(後半)
浜坂県民サンビーチキャンプ場 〜 相応峰寺
そして、浜坂県民サンビーチキャンプ場 〜 相応峰寺
完全に明るくなったので、
キャンプ場をスタート(06:45)
まずは、
観音山に登り、
そこから、
コースXのゴール、
相応峰寺を目指します。
浜坂県民サンビーチを東に進みます。
サンビーチから260号線に出て、
岸田川沿いを進んで行くと、
橋が架かっています。
この橋(白馬歩道橋)を渡ります。
正面に見えてるのは、
浜坂温泉保養所。
太陽の道って言うやつですかね?
そんなのは言わないか(笑)
歩道橋を渡り、
観音山の登山口を目指したのですが、
これが、
分かりません。
結局、
浜坂温泉保養所の入り口まで行ってしまいました。
何度も言いますが、
ほんまこのトレイル、
道標が無い(少ない)。
で、
戻ってると、
歩道橋を渡ってすぐの駐車場の外れ(川沿い)にありました。
岸田川沿いを進みます。
てか、
川を進みます。
しかし、
これ以上進めません。
へつるのか?
そんなテクニカルなことは要求しませんよね。
で、
再び、
戻ってると、
ありました。
この道標は、
川沿いから少し入ったとこにあるんです。
ここだけでなく、
ジオパークトレイルのプレートは、
新たに設置したものではなく、
元からある登山道や遊歩道の道標に、
貼り付けているんです。
なので、
分岐点ではなく、
分岐点から少し離れたとこにあるんですよね。
取り付きから、
かなりの急登が続きます。
このお山、
観音山と言うだけあって、
多くの観音さんが道行く人を見守ってくれています。
で、
着きました、
相応峰寺の圓通殿(07:50)
相応峰寺は、
このお山の麓に有るのですが、
これは、
奥の院みたいなものでしょうか?
ここには、
国宝の十一面観音立像が祀られており、
お寺の縁日である4月18日には、
御開帳が行われるそうです。
ここで、
休憩。
10分程の休憩を終え、
下山します(08:00)
この道が、
表参道のようで、
お堂や、
鐘堂や、
山門(仁王門)が有ります。
当然、
観音様も多いです。
それに、
丁目の案内板も設置されています。
登山道では無いので、
合目ではないんですね。
お寺が見えて来ましたね。
着きました、
コースXのゴール、
私は岸田川沿いから登り相応峰寺に下りて来たのですが、この逆を歩く場合、圓通殿からの下り口が分かりにくいと思います。下り口は、圓通殿を左に行き、社務所の左にあります。
コースW
相応峰寺 〜 道の駅 あまるべ
相応峰寺で10分程休憩し、相応峰寺 〜 道の駅 あまるべ
コースWのゴール「道の駅 あまるべ」を目指して、
スタート(08:35)
相応峰寺からまっすぐ進むと、
260号線に出ます(08:40)
ここを左折し、
260号線に入り、
以後は、
三尾までひたすら260号線を歩きます。
指杭バス停(09:00)
このコース、
余部まで、
全て車道歩きです。
なので、
かなりつまんないです。
何か、
面白い物は無いかと、
物色しながら歩きます。
ワンコにちょっかいを出したりして。
吠えられちゃった(笑)
赤崎コミュニティセンターバス停(09:31)
ちなみに、
時刻表はこんな感じ。
これは、
平日の時刻表なので、
休日は走っていないのかも。
道路で枝豆を乾しています。
いいのか?
分岐(09:40)
260号線は、
ここを左折します。
三尾口バス停(10:00)
このバス停の前に広場があったので、
ここで休憩します。
そして、
エネルギーチャージ。
これも、
米田商店で買ったものです。
休憩を終え、
スタート(10:12)
スタートして直ぐに、
海が見えて来ました。
今までは、
ひたすら山の中だったので、
嬉しい。
しかも下りだし。
御火浦展望台(10:28)
ベンチがあったので休憩。
写真には撮れませんでしたが、
この先にある三尾大島は、
島全体が、
六角形状の柱状節理が発達しており、
天然記念物「但馬御火浦」の代表的な場所らしいです。
三尾の集落が見えます。
このあたりの海は、
海上交通の難所だったらしく、
昔から船の難破が数多くあったそうです。
三尾の漁師さんは、
同じ海に生きる者として強い意識をもち、
進んで遭難者の救助にあたって来たそうです。
『良い、話だなぁ〜』
休憩を終え、
スタート(10:40)
「御崎の灯台」と言うのは、
余部崎灯台のことです。
260号線は、
三尾迄で、
三尾から余部までは、
林道三尾御崎線らしいです。
林道と言っても、
ちゃんと舗装されています。
不老の水(11:00)
このトレイルは、
町や集落を繋いでるので、
至る所に自販機が有り、
あまり水の心配は要りません。
何やら見えて来ました。
林道三尾御崎線記念碑(11:32)
ベンチがあるので、
休憩(笑)
休憩を終え、
スタート(11:42)
御崎の灯台まで3Km。
後少しですね。
しかも、
これからは下りです。
で、
その、
御崎の灯台(余部崎灯台)(12:34)
この灯台、
日本一高い場所にある灯台だそうです。
ここ、
メッチャ展望が良くて、
丹後半島(左端)まで見ることが出来ます。
右端の入り江が余部港で、
その向こうは鎧港ですかね。
ここで、
お昼にします。
今日は、
かに寿し。
これも、
浜坂の米田商店で買ったもんです。
メチャ美味!
ちょっとカニ身が少ないけど。
そして、
昼寝。
ここまで来れば、
ゴールの道の駅 あまるべまでは後わずか。
浜坂に帰る列車は15時半くらいなので、
余裕です。
昼ごはん&昼寝を終え、
ゴールの道の駅を目指して、
スタート(13:30)
分岐(13:49)
左に行くと、
御崎の集落。
右に下ります。
御崎バス停(13:53)
しばらく下ると、
海沿いに出ます。
そして、
見えて来ました、
余部鉄橋。
で、
ゴールしましたよ、
道の駅 あまるべ(14:35)
『ふぅ〜、
結構長かった』
朝6:45に浜坂のキャンプ場を出発し、
約8時間ですか。
1時間半くらい休憩しているので、
実質は6時間半と言うとこですかね。
コースWだけだと、
休憩1時間を含んで6時間でした。
この道の駅、
メッチャ、
顔出しパネルが多いんです。
海ゴジラ。
ま〜イ〜カ!!
これは、
余部らしい。
鉄橋グッズなども売っています。
中に入っていないので、
何を売ってるか分かりませんが。
そして、
この道の駅の横にあるのが、
余部クリスタルタワー。
これに乗って、
鉄橋の上の餘部駅まで上がれるんです。
餘部駅は、
この鉄橋の上にあるんです。
勿論、
無料ですよ。
更に、
このクリスタルタワーの前にあるのが、
エレベーターで、
餘部駅まで登ろうかと思ったのですが、
今日は一応ハイカーなので、
階段を歩いて登ります。
途中、
駅に行く道と、
鉄橋が見えるビューポイントに行く分岐があったので、
ビューポイントに行ってみました。
鉄橋のすぐ下には、
民家があるのですが、
列車が落ちて来たらビックリしますよね。
ご存知だと思いますが、
1986年(昭和61年)12月28日13時25分頃、香住駅より浜坂駅へ回送中の客車列車(DD51形1187号機[100]とお座敷列車「みやび」7両の計8両編成)が日本海からの最大風速約 33 m/s の突風にあおられ、客車の全車両が台車の一部を残して、橋梁中央部付近より転落した。転落した客車は橋梁の真下にあった水産加工工場と民家を直撃し、工場が全壊、民家が半壊した。回送列車であったため乗客はいなかったが、工場の従業員だった主婦5名と列車に乗務中の車掌1名の計6名が死亡、客車内にいた日本食堂の車内販売員3名と工場の従業員3名の計6名が重傷を負った。なお、重量のある機関車が転落を免れたことと、民家の住民が留守だったことで、機関士と民家の住民は無事だった。
Wikipedia - 余部橋梁
ちなみに、
道の駅の前には、
慰霊碑が建てられています。
グッドタイミングで列車がやって来ました。
メッチャゆっくり走ります。
今でも、
風速が30m/sを超えると止めるそうです。
浜坂へ
で、餘部駅。
地名は余部ですが、
駅名は餘部、
なぜ?
勿論、
無人駅です。
列車が入ってきました。
毎度、
お客さんは少ない。
ちなみに、
餘部駅で乗り降りしたのは、
私一人でした。
浜坂
13分程で、浜坂駅到着。
ハイクでは、
8時間もかかったんですけどね。
やっぱ、
文明の利器は凄い。
さすが、
産業革命。
って、
訳わからんこと言ってますが、
やって来たのは、
こちら、
加藤文太郎記念図書館。
昔から、
一度行ってみたいと思っていたんです。
加藤文太郎、
山登りをされてる方なら、
一度は聞いたことある名前だと思いますが、
「孤高の人」
です。
彼は、
積雪期登山開拓時代の昭和初期、
パーティを組まず、
単独行によって数々の登攀・縦走記録を打ち立てますが、
生まれて初めて組んだパーティで、
30歳と10カ月の生涯を終えた、
不世出の登山家です。
新田次郎の小説、
「孤高の人」のモデルですね。
本の中身については以下に、
超端折って書いております↓↓↓
加藤文太郎の名を冠いした道を歩いてみた
その加藤文太郎が、
ここ浜坂の出身で、
それを記念して建てられた図書館です。
なぜ、
ここに来てみたかったかと言うと、
山が好きで興味があったということもあるのですが、
彼は、
私が長年勤めていた会社の先輩なんです。
文太郎は、
プロの登山家ではなく、
普通の山好きだったんですね。
(中身は普通じゃないけど)
登山と言うアクティビティが、
まだ一般人のものではなく、
限られた人達のものだった時代に、
彼は、
休日や休暇を利用して、
山登りをしていた、
サラリーマン登山愛好家だったんです。
サラリーマンが、
死後、
こんな記念館を建ててもらうなんて、
中々ありませんよね。
では、
入ってみますか。
1階が図書館、
2階が加藤文太郎関係の物が展示されています。
2階に上がると、
正面に文太郎のレリーフ。
そして、
右の部屋が資料室、
左の部屋が図書閲覧室になっています。
まずは、
資料室。
文太郎が愛用していた山道具が展示されています。
当時としては、
入手が困難だったと思いますが、
苦労して集めたんでしょうね。
でも、
残念なのは、
登山靴やピッケルが写真なんです。
文太郎レリーフの横に張り出されていた、
案内によると、
現在、
六甲山の六甲山ビジターセンターで、
「六甲全山縦走の先人 ー 加藤文太郎の追憶」と言う、
企画展が開かれており、
それに貸し出されているようです。
彼は、
神戸の会社に勤めており、
休日等を利用して、
六甲全山縦走を行っているんです。
現存の記録では、
全縦を最初に成し得たのは、
直木重一郎ら3人となっていますが、
文太郎も同じ時期に全縦を行っています。
ただ、
日付が正確にわかる資料がないので、
実際には、
誰が最初に成功したかは分かっていません。
ただ、
彼の全縦の凄いのは、
和田岬の会社の寮を朝5時に出発し、
須磨から登り始め、
六甲全山を縦走し、
宝塚に下山し、
その後、
市街地を歩いて、
朝の2時に寮に帰宅したと言うこと。
約100Kmの距離を、
21時間で走破すると言う驚異的なスタミナ&スピード。
更には、
その日の朝には、
出社し、
普通に仕事をこなしたとか。
凄すぎる!
登山略歴。
ほぼ全てが単独、
「孤高の人」です。
昭和11年1月の北鎌尾根が最後ですが、
これは単独では無いんですね。
文太郎撮影の写真。
彼は厳冬期の北アルプスを愛し、
先の登山略歴を見ても、
登山はほぼ冬なんですよね。
今ほど、
設備も技術も充実していない時代に、
厳冬期のアルプスに登るなんて、
それもソロで、、、
凄すぎるよ、
加藤さん。
事故を伝える新聞記事も多く展示されています。
当日の槍は猛吹雪だったらしく、
まして北鎌、
この時はソロではなかったのですが、
もしソロだったら、
行ったかどうか、、、
「不死身の加藤」と呼ばれた、
31年の人生を終えています。
図書閲覧室には、
いろんな図書が置いて有ります。
これらは、
借りれるかどうか分かりませんが。
当然、
「孤高の人」も有ります。
漫画の「孤高の人」は、
読んだ事有りませんが、
小説とは少し内容が異なるようですね。
最後になりますが、
↓↓↓な写真が展示されていました。
これは、
文太郎が長年勤めた神戸の会社の中にある、
設計開発センター内の展示コーナーに展示されている、
文太郎関係の資料です。
この展示コーナーには、
ここで開発された製品やその資料が展示されているのですが、
一般社員として展示されているのは、
文太郎だけです。
彼は、
登山家としても凄かったのですが、
エンジニアとしても優秀で、
新技術の開発等で、
数々の社内表彰を受けてるようです。
やっぱ、
凄いよ、
先輩!
加藤文太郎記念図書館を出て、
キャンプ場に向かってると、
↓↓↓なもんが有りました。
浜坂温泉源泉塔。
浜坂は新温泉町と言う町名で、
どこを掘っても、
ジャカスカ温泉が出てくるところなんです。
なので、
この周辺の800戸には、
配湯されてるらしいです。
メッチャ羨ましい。
やっぱ、
浜坂に移住しよう。
浜坂県民サンビーチに戻って来ました。
そして、
テントも無事有りました。
で、
早速いきます、
しぼりたて。
今日中に全部飲まないとね。
しぼりたてを飲み干し、
やって来たのは、
松の湯。
ここで、
今日の汗を洗い流し、、、
次は、
渡辺水産。
昨日と逆パターンですね。
で、
今日は、
こんなもんいってみました、
海鮮丼、
1,600円也。
激ウマ!& 激安!
絶対、
浜坂に移住するぞ!
食事を終え、
キャンプ場に戻って来ました。
明日は最終日。
浜坂から列車で余部に移動し、
余部から鎧を通過して、
香住まで歩きます。
では、
お休みなさい。
山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた、アゲイン
一日目(前編)東浜へ
一日目(後編)東浜 〜 浜坂
二日目 浜坂 〜 余部 ー 浜坂
三日目 浜坂 ー 余部 〜 香住
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