荒川三山縦走 
二日目 千枚小屋〜荒川三山〜赤石岳〜赤石小屋
三日目 赤石小屋〜椹島

前岳より赤石岳を望む





二日目
千枚小屋 〜 荒川三山 〜 赤石岳 〜 赤石小屋
荒川三山縦走二日目、
今日が今回の旅のメインで、
オーバー3,000mの稜線を歩きます。




まずは、

朝ごはん。

今日は、コーヒーとアンパン。
アンパンは既に食べちゃったけど ^^;






千枚小屋 〜 千枚岳 〜 丸山
では、

行きますか(4:08)

まずは、
千枚岳を目指します。





東の空が少し明るくなって来ましたね。



樹林帯の急登を登ります。

少し後ろを同じペースで登ってくるソロさんがいます。

まだ真っ暗でヘッデンの明かりしか見えませんが、
鈍足の私と同じペースなので、
お婆さんかなと思っていました。






「山頂まで10分」の道標(4:43)

ここで森林限界を抜け、
一気に展望が開けます。



正面には、
 
赤石岳や聖岳。



そして、
振り返ると、

富士山。

富士山を見ると、
なぜかテンション⤴️

何故なんでしょうね?


ここで、
休憩兼展望を楽しんでいたら、
後ろを歩いていたハイカーさんが登って来ました。

『おはようございます』

挨拶され振り向くと、
お婆さんではなく、
若い女性でした(ごめんなさい)

彼女曰く、

『全く私と同じペースだったので、着いて登りました』

とのこと。


少し話をすると、
彼女は明日椹島に下山予定で、
帰りのアクセスが決まっており、
今日中にどうしても赤石小屋まで行きたいと言うではありませんか。

赤石小屋まで結構距離有るんですよね、
ここから。

それを私と同じような足で行けるんでしょうかね?


ちなみに私は全くノープランで、
今日は荒川小屋まで、
早く荒川小屋に着けば、
次の赤石岳の避難小屋まで行こうかなと思っていたんです。

でも、
荒川小屋までは同じルート、
同じ鈍足どおし(ごめんなさいい)一緒に歩くことにしました。

彼女は「Kさん」と呼びます。






千枚岳山頂を目指します。



振り返ると、
猫耳の笊ヶ岳がよく見えます。



山頂では、
皆さんがご来光待ちでスタンバッています(4:55)






来るか、、、



キ、、、



キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!






完璧^^
今日は良い一日になりそうです。

な〜んて、
この時は思ったのですが、、、

実際は、
長〜い一日になったんです。




 

Kさんに撮られてしまった。






次は、

丸山(右の丸いお山)を目指します。

丸山の左は荒川三山の東岳(悪沢岳)です。






千枚岳からの岩場の下りは、
山と高原地図では⚠️

ここを下って右にトラバースすると、

梯子が出現。

ここ、
昔はこの梯子が無かったそうですが、
今は有るので、
ノープロブレム。

確かに、
無ければきびしそうですが。



ここも急斜面ですが、
スタンスは豊富なので、
落ち着いて下りればノープロブレム。



この斜面を下って来ました。

鎖が有ると楽なんでしょうが、
無くても大丈夫。

高い所&岩場が苦手な私でも大丈夫なので、
普通の人なら全然ノープロブレム。

でも、
慎重にね。






後は、

緩やかな斜面を登っていきます。

周りは、
お花畑。






天気も良く、
まだ暑くないので、
このあたりはルンルンです。



後、少し。





丸山(5:53)

名前は地味やけど、
3,032mもあるのね。






丸山 〜 荒川三山(東岳、中岳、前岳) 〜 荒川小屋
次は、

東岳(右のお山)を目指します。

手前のピークは左から巻きます。






岩場登場。

南アルプスは岩場と言うイメージが無かったのですが、
結構ありますね。



岩陵帯を通過します。



ガシガシ登ります。



後、少し。

赤い岩が目立って来ました。






東岳(悪沢岳)山頂(6:33)

この山域の山頂標識はどれも皆立派です。



赤石岳が大きくなって来ました。

さすが百名山、
カッコ良い山容です。



富士山もまだ姿を見せています。






次は、

中岳(正面のお山)を目指します。



『行くよん』






この下りも要注意⚠️

急斜面で、
かなりザレています。



急斜面を下ってると、

『んっ!?』



ズーーーム!

これがスマフォの限界です。

今カメラを修理中でして、
今回の写真は全てスマフォです。

お猿さんの親子でした。



こちらは、
子猿さん。






東岳と中岳のコルまで下りて来ました。

中岳に取り付きます。
左から巻きます。



途中、振り返って。

正面は下ってきた東岳です。
結構な急斜面でしょ。

過去には、
滑落事故も起きてるとか。



山頂に避難小屋が見えて来ました。

山頂直下はかなりの急登です。



後、少し。



中岳避難小屋。

今の時期は有人です。


避難小屋から2〜3分程登ると、

中岳山頂(7:56)

荒川三山、
二座踏みました。

残りは前岳。



と言う事で、
次は、

前岳(正面の丸いお山)を目指します。






「前岳分岐」まで下りて来ました(8:18)

左に下ると、
荒川小屋を通って赤石岳、
正面が前岳。



ここにザックをデポして、

空身で前岳(正面の丸いお山)を目指します。






途中、振り返って。

左が中岳、
右が東岳、
更にその右が千枚岳。

素敵な稜線です。

まさに、
天空の散歩道って感じです。




富士山が金斗雲みたいな雲に隠れようとしています。






前岳山頂(8:25)

荒川三山、
コンプリート。

サクッと言ってますが、
みんなオーバー3,000mですからね。

ポーズをとってるのが Kさん。





次は、

ラスボス赤石岳です。



『遠いなぁ〜』

と言う事で、
まずは、
赤石岳の前に荒川小屋を目指します。






先の分岐から前岳の東側の斜面を下ります。

ここもかなりザレてます。



荒川小屋の赤い屋根が小さく見えて来ました。

正面が赤石岳ですが、
荒川小屋までメッチャ下り、
そして、
荒川小屋からメッチャ登るんですね。

『なんだかなぁ〜』

って、
思います。



振り返って。

稜線上の鞍部(中央)から下って来ました。

斜面は東岳カール。



お花畑の中を下って行きます。

写真では見にくいですが、
この先には鹿の食害防止用の柵が設置されています。



荒川小屋(右下)が大きく見えて来ました。

でも、
ここから長いんですけどね。






で、
やっと着きました、

荒川小屋(9:40)

さて、
Kさんは、
ここは単なる通過点なのですが、
私は、
宿泊地の第一候補なんです。

私は、
ここに10時半までに着かなければ、
ここでテントを張ろうと思っていたんです。

ですが、
まだ9時40分。
メッチャ早い。

やっぱ一人より話相手がいる方が早いですね。

と言うことで、
私も次の宿泊候補地、
赤石岳の避難小屋まで行くことにしました。



となれば、

まずはC.Cレモンでプチ乾杯。

普段は全然飲まない炭酸飲料ですが、
山ではどうして飲みたくなるのでしょうかね?



そして、

荒川小屋名物のカレー。

ガーリックチップが良い仕事しています、
美味い!






荒川小屋 〜 赤石岳
カレーを食べ終え、
樹林帯の急登を登り、
森林限界を越えると、

こんな道に出ます。

正面のピークは「小赤石岳の肩」、
その右の平なとこが「大聖寺平」

まずは、
ここを目指します。

しかし、
小屋直後はかなりの急登で、
食べたカレーを吐きそうでしたよ><






大聖寺平を目指して進みます。






大聖寺平(10:52)

正面の丸い丘は「ダマシ平」

ここから少し進むと、

広河原小屋への分岐。

ケルンのとこから右に下ると、
広河原小屋へ行けるようですが、
上級者向きルートの様です。



振り返ると、

荒川三山がドンッ!






小赤石岳の肩(正面のピーク)を目指してダマシ平を登ります。

正面奥が赤石岳。






『んっ!?』



子雷鳥さんでした。

お母さんはみあたらず。






草付きの急斜面をジグザグに登って行きます。

この上が小赤石岳の肩のはず。






小赤石岳の肩まで登って来ました。

左のピークが小赤石岳、
その奥が赤石岳です。

後、少し。



しかし、

雲が上がって来ました。



メッチャ育ってる。






小赤石岳山頂(12:29)

「小」と言ってますが、
3,081mですから。






赤石岳山頂は雲の中ですが、
行きますよ。

まずは、
「椹島下降点」まで下ります。






椹島下降点(12:45)

ここを左に下れば、
赤石小屋を通って椹島に下りれます。

Kさんは、
ここにザックをデポして赤石岳をピストンし、
その後赤石小屋まで下るそうです。

私は、
赤石岳山頂の避難小屋に泊まるつもりだったので、
このままザックを担いで赤石岳を目指すつもりだったのですが、、、


時間はまだ12時45分。
これまたメッチャ早い。

と言うことで、
私もザックをデポして赤石岳を目指しました。

でも、
これは正解だったようで、
もし赤石避難小屋に泊まれば、
明日は一気に2000mを下ることになり、
これは結構大変だったかも。

と言うのも、
この後赤石小屋まで約500m下ったのですが、
これが激下りだったんですよ。



と言う事で、
二人とも、
ここにザックをデポして、

空身で赤石岳を目指します。






左上に山頂道標が見えて来ました。






着きました、

赤石岳山頂(13:11)

荒川小屋から約3時間、
長かった。






せっかくここまで来たので、
赤石の避難小屋を覗いてみます。

左の丘の上のテーブルが気になります。






避難小屋の前には、
祠が建っています。

立っている石は宝剣を表してるらしいです。

で、
その避難小屋ですが、

「山登れ!」 「酒飲め!」
メッチャ直球ですやん。

私もKさんも早速お買い上げ。



酒飲め!」と言われれば、
飲まん訳にはいかんでしょう。

でも、
この後まだ激下りが待ってるので、
二人で1本。

寝た子を起こしてしまった…



泣きたくなったら来ます。






赤石岳 〜 赤石小屋
赤石岳から下山を開始すると、

子雷鳥さん発見。



メッチャおる(o_o



こちらが、
子育て上手なお母さん。






椹島下降点まで戻って来ました(13:51)

これから赤石小屋まで、
約500mの激下りです。






まずは、
こんなとこを下って来ました。

ここから、

まだまだ下ります。






右手に赤石岳を見ながら下ります。






こんなとこ下って来ました。

もう膝フニャフニャ。






富士見平(15:41)



富士山は見えませんが、


赤石岳は見えています。

ここらあたりから雨が降って来ました。

昨日と同じで、
今日も夕方から雨のようです。






見えて来ましたよ、
小屋が。



で、
やっと着きました、

赤石小屋(16:26)

朝4時に千枚小屋を出発し、
約12時間と半ですか。

1日の行動時間としては、
過去最長かも。

二人だったので歩けましたが、
一人だったら絶対赤石避難小屋に泊まってましたね。

いずれにしても、
長い一日でした。



この小屋にもテン場はあるのですが、
小屋に到着した時点で雨が降っていたので小屋泊にしました。
食料は持っていたので素泊まりですけどね。






三日目
赤石小屋 〜 椹島
荒川三山縦走三日目、
今日は椹島に下山します。





小屋前。

これから登る人、
下る人でごった返しています。





赤石岳が赤く染まっています。

今日も天気は良さそうですね。






出発準備をしてると、
ヘリが飛んで来ました。



小屋上空でホバリング!

そして、



降下!

そして、



ピックアップ!

体調不良で動けなくなったお婆さんを運ぶそうです。

私達も気をつけて下山します。
今日もKさんと一緒です。






以後は、
樹林帯の中を約1,500m程下って、
着きました、

椹島ロッジ。






早速、
レストハウスで乾杯!

メチャメチャ美味い。

なんせ、
下山開始してから、
ずっとビール脳でしたから(笑)






二日間お世話になったKさんに見送られて
(んっ、見送ってないか?)
帰路に着きました。



実際には、
この後、
高速がいたるところで渋滞してて、
大変だったんですけどね






振り返って

  • 千枚岳から前岳までの3,000mを超える稜線歩きは素晴らしい。
  • 千枚岳の岩場の下りと悪沢岳のザレ場の下りは慎重に。
  • 前岳〜荒川小屋〜小赤岩岳は一旦荒川小屋まで下って登り返すが、『なんだかなぁ〜』って思う。
  • コース上の小屋は皆綺麗。食事も美味しいらしい(人の話によると)
  • 赤石岳の避難小屋は酒飲みが集まるらしい。
  • 赤石岳から椹島の下りは2,000mをひたすら下る。特に赤石小屋手前からは樹林帯なので辛い。


こんなとこですが、
前回の裏銀座は天気が悪くてあまり楽しめませんでしたが、
今回は天気にも恵まれ(夕方から雨は降ったけど)、
思い出に残る旅が出来ました。



最後に、
こんなヘタレな爺さんと二日間も一緒に歩いてくれたKさんへ、

『ありがとね、
 楽しかったです』





荒川三山縦走
前日 出発
一日目 椹島 〜 千枚小屋
二、三日目 千枚小屋 〜 荒川三山 〜 赤石岳 〜 赤石小屋 〜 椹島








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