Hoi Quan On Lang(オンラン會館)

チョロンにある寺院はだいたい行ったのですが、
まだ行ってない、数少ないのお寺の一つが、


Hoi Quan On Lang

漢字だと、

温陵會館(オンラン會館)


なので、今回行ってみました。



場所は Lao Tu 通りで、

Chua Ba Thien Hau(ティエンハウ寺)

の近くです。


しかし、Lao Tu って通りの名前ですが、
これは、Lao Tu(老子)なんでしょうかね?
結構、外人さんの名前をつけてる通り名があるので、
そうかもしれませんね、中華街ですし。


ここも中国福建省出身の人達が建てたお寺なので、
他の福建省のお寺同様、

 Thien Hau(天后聖母)

が祀られています。

しかし、ここも他のお寺同様に、天后聖母だけでなく、
多くの神様がいっしょに祀られています。
その総数は16だとか。

日本だと、一つのお寺で神様は一つですよね。
なぜ、こちらは一つのお寺に複数の神様を祀るんでしょうか?
一カ所に行くだけで、いろんな神様を拝むことができ、
いろんな御利益があると言うことでしょうかね。
ある意味、合理的な^^;


まぁ〜、
良くわかりませんが、

とりあえず、入ってみましょう。





入って、
最初におられるのがこの方、

玉皇大帝
中国道教における事実上の最高神ですね。
全ての神を統括し、宇宙を治めてるそうです。
こちらの華僑の間でも最高神として扱われるようです。



その奥には、
福建省出身者にとって、God of Gods、

天后聖母

こんなお顔をされてます。




天后聖母には、

千里眼順風耳という二匹の鬼が、
必ず付き添っています。
千里眼と順風耳はかつて悪神でしたが、
天后聖母により調伏されて改心し、天后聖母の随神となったんです。
で、この鬼達、
千里眼が世の中の災難や悪事を全て見通し、
順風耳が聞き取り、
天后聖母に報告しているそうです。





地元の人でしょうか、

熱心に拝んではります。





そして、
この天后聖母の両隣には、

福徳正神
「土地公」とも言われてる土地の守護神ですね。
この土地の神様には昇進や左遷があるらしく、
功績があると高い地位の土地神とされたり、
失敗すると低い地位の神にされたりするらしいです。
神様の世界も厳しいですね。



註生娘娘
女性のお産と子育てを管理する神ですね。





まだまだ、続きますが、
ちょっとブレーク。

なんせ16神で、先は長いので。





こんなのがいましたよ。






首輪をしています。
しかも、結構綺麗。
ここで飼われているんですね。
こんなに沢山の神さんのいるお寺に住んでると、
良い事も沢山あるんでしょうね^^



ところで「お寺」と言えば、
ベトナム語では「Chua」
ここは「Hoi Quan(會館)」、なぜ?

ここからは私のまったくかってな想像ですが、
中国は福建省あたりからここに渡って来た人達が集会場を作り、

それが Hoi Quan(會館)、

Hoi Quan On Lang(オンラン會館)


で、
その會館の中に信仰の拠り所とするお寺、
Chua On Lang(オンラン寺)を作ったんではないでしょうかね?

入口にも、
CHUA ON LANG
って、書いてあいます。


さらに、
その下には、

CHUA QUAN AM
堤岸観音廟

とも書かれています。


そうなんです、
ここ、

Chua Quan Am(観音寺)

とも言われているんです。





それでは、
他の神様のところへ行ってみます。




先ほどの
福徳正神註生娘娘
の横に入口(出口?)があります。

ここを入ると、


まぁ〜、
いるわいるわ
イヤ失礼っ、
いらっしゃるわ、おられるわ。







と言うことで、
最初は、
このお寺のもう一つの名前にもなってる
仏教界のエース、

観世音菩薩
先の天后聖母が道教の神様、こちらが仏教。
こちらのお寺、宗教に拘りません^^;




そして、このお寺にはもう一つ、
観音様がおられるんです。
それが、

こちら。

両方とも

「大慈大悲観世音菩薩」

と書かれています。そして、
両方とも中尊と両脇侍から成る三尊形式です。
脇侍は造形は違いますが、
両方とも梵天帝釈天だと思います。

いったい、何故に2体の観音様が?
良く分かりません。







次、行きましょう。
順不同、位不同で行きます。



城隍爺爺
この神様、今でこそ人の格好していますが、
昔は城壁と壕で守られた集落や都市を表してたそうです。
(城隍とは城壁と壕の意味)
後に、自然崇拝から人格神へと変わり、
その地で功績があった人間が、城隍爺爺となったそうです。


爺爺が続きます。

太歳爺爺
しかし、爺爺って、
若くね?



包公爺爺



財神爺爺

馬軍爺爺



文昌帝君

花粉夫人
文昌帝君は学問や試験の神様。
花粉夫人って、聞いたことないですが、
奥さんなんですかね?



廣澤尊王



関聖帝君
三国志に登場する関羽ですね。
武勇で名高い関羽ですが、
なぜか関公として信仰されると、
「商売の神様」になります。






ここいらで、
再びブレーク。




神様の前にはお賽銭箱が置かれています。
そして、その箱の上には、
こんなのが。


銭の上に、銭を咥えたケロヨン。
何か意味があるんでしょうね ^ ^




こちらにある中国式のお寺は皆そうなんですが、
ここも、

柱の彫り物が凄いです。


床なども綺麗です。
ここには、
お寺をメンテナンスする人が沢山おられ、
常に掃除等をしています。






それでは、
最後の神様達を。




三賓佛祖
「阿弥陀佛」、「釈迦牟尼佛」、「薬師佛」のことですね。
人々を救い、
心身の病を癒し、
極楽浄土へ導いてくれる仏様らしいです。
しかし、皆さん、同じお顔に見えるんですけど。


そして、
その両隣には、
悟りを開いた高僧、

十八羅漢
十八、って日本では十六羅漢ですよね?
二人多い。



地母娘娘
これって、「地母神」ですかね?
多産、肥沃、豊穣をもたらす神で、
日本神話においては女神、イザナミですね。


天父爺爺
この神様は地母娘娘の隣におられたので、
もしかしたら、
日本で言う男神、イザナギでしょうか?



紫微星君
「紫微大帝」、「北斗真君」ですかね。



斉天大聖
「西遊記」の主要メンバー、 孫悟空です。
邪鬼や悪霊を退治し、絶大な法力を持つ神様で、
悪戯な子供を連れて行って参拝すると、
良い子になるそうですよ。



華光大帝
この神様は、
「菩薩」として伽藍を守護する神様らしいです。
お姿も特徴があり、
三目、無髯、
手に金磚という武器を持っています。




以上、終了です。


って、思ったのですが、
実はもう一つあったんです。
それが、こちら。


少し、地味ですが。




これで本当に終了です。



チョロンには沢山の中国式のお寺がありますが、
神様の数で言えば、ここがダントツです。

安産、試験合格、商売繁盛、学問向上、豊穣、旅安全、魔除け、、、等々
いろんな神様がおられます。

ここに来れば、
大概の願い事は出来るのではないでしょうか^^


お薦めです、

Hoi Quan On Lang(オンラン會館)







出たとたん、


門が閉められました^^;
私が最後の拝観者だったようです。
長々と居座ってしまって、すみませんでした。




最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました m(_ _)m

って、すみません、もう一つ。






入り口の戸に描かれてたのですが、


私の琴線が鳴りました ^^;



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Hoi Quan On Lang(オンラン會館)
12 Lao Tu, District 5
06:15 - 16:15






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