タムコック、4日目。
昨日までは、
世界遺産
「チャンアン複合景観」
を見て回りましたが、
今日はもう少し足を伸ばして、
世界遺産エリアの外を回ってみようと思います。
ヴァンロン
Van Long
で、Van Long
最初にやって来たのは、
ヴァンロン。
一応、
観光地っぽく、
お土産屋さんもありますが、
お客さんだれもいません。
ここ、
人気無いんですかね?
ヴァンロンは、
タムコックやチャンアンと同じく、
ボートクルーズが楽しめるところなんです。
ボートが沢山浮かんでますが、
中には沈みかけてる物もあります。
大丈夫か?
ここは、
竹舟なんですね。
タムコックやチャンアンでは、
金属の船で、
チャンアンでは雰囲気を出すために、
竹を貼ってましたが、
ここは、
オール竹。
と、
思ったのですが、
舟底には、
セメントを塗ってるようです。
ですよね。
竹だけでは、
浸水しますよね。
それにしても、
趣があります。
これは、
乗ってみないと。
と言うことで、
チケット売り場に行ったのですが、
誰もいません。
裏にまわると、
チケット売り場の人、
漕ぎ手さん、
セオム(バイクタクシー)の兄ちゃん、
お土産屋さん、
皆んなでトランプ。
どんだけ、
暇なん?
トランプを中断して頂き、
チケットを購入し、
舟着き場へ。
私の漕ぎ手さんは、
ノンラーおじさん。
って、
俺と同じやん (^^;
ノンラーを被ってる男って、
珍しいですよね。
出発。
タムコックやチャンアンは川をクルージングしたのですが、
ヴァンロンは湿原の中をクルージングします。
この湿原の規模は北部デルタで最大だそうで、
自然保護区に指定されています。
しかし、
私がいかにボートクルーズが好きと言っても、
3日連続ではしません。
ここに来た本当の目的は別に有るのですが、
それはおいおいと。
こんな景色を見ながら進んで行きます。
ここは、
川ではなく、
湿地帯なので、
まったく流れがありません。
なので、
水面も鏡のようにタワーカルストの奇岩や葦を写し出します。
出発して早々、
オッちゃんがいろいろ説明してくれます。
ですが、
ほとんど何言ってるか分かりません。
今回旅にでて分かったのですが、
ベトナムって、
私が住んでいた南(ホーチミン)、
フエ等の中部、
そしてここハノイ等の北部で全然言葉が違うんです。
もともと、
ホーチミンでもあまり分からなかったのに、
さっぱりですわ。
でも、
一生懸命説明してくれるので、
私もいい加減な相槌を打ちながら、
二人舟は進んで行きます。
魚を捕ってるのかと思ったのですが、
水草を取ってるそうです。
出発して、
初めて人を見ました。
しばらく行くと、
小舟が。
靴が脱いであるので、
自殺かっ?
とは、
思いませんけど、
周りをを見ると、
こんなオジさんが。
お兄さんかな?
オッちゃんの言うには(3/4は想像ですが)、
水の中の藻を取ってるらしいです。
たしかに、
ここは湿地帯で、
水の流れも無いので、
藻が凄いことになってます。
ほっとくと、
舟も出せなくなるとか。
と言うことで、
定期的に藻を除去してるそうです。
ここ、
いろんな鳥がいるそうで、
これまた、
一生懸命説明してくれるのですが、
鳥の名前をベトナム語で言われても、
さっぱり分かりません。
サギですかね。
でも、
私が気になるのは、
鳥ではなく、
岩の上なんです。
実は、
ここに来た目的は、
Vooc(ヴォック)を見たかったんです。
Voocと言うのは正式には、
「デラクルスラングール」
と言うオナガザルなんです。
このデラクルスラングール、
世界中で、
このあたりだけに住んでおり、
その数は200匹位、
もちろん、
絶滅危惧種に指定されるておサルさんです。
ソース:Terry Whittaker - Delacour's langur (Trachypithecus delacouri)
ソース:Vietnam nature
このおサルさん、
ベトナム語では正式名は「Vooc quan dui trang」、
訳すと「白いショーツのオナガザル」。
本当に、
白いパンツをはいてるようです。
私、
今回の旅で、
ダナンのソンチャー半島で、
同じくレッドリストに載ってる
「アカアシドゥクラングール」
を見てますからね↓↓↓
7日目、Da Nang
世界一美しいサルがいるらしい
二匹目のドジョウ、
いやサルを求めてやって来たんです。
私 『Voocは見る?』
オッちゃん『最近、見ない』
オッちゃんも協力してくれて、
Vooc を見かけると言う場所に行ってくれます。
しかし、
こんな険しい場所に住んでるでしょうかね?
確かに、
外敵はいないかもしれませんけど。
Vooc を探しながら進むと、
ここにも、
タムコックやチャンアン同様、
洞窟が在りました。
入ってみます。
おっ、
初めてお客さん見た。
私以外にもいたんですね。
オッちゃん『奥に行くか?』
私 『行かない、戻る』
洞窟探検はもういいです。
今日の目的は、
Voocですから。
洞窟を出て、
しばらく行くと、
お客さん、
結構いるじゃないですか。
良かった、良かった ^ ^
他人事ながら、
チョット心配してたんです。
さて、
そろそろ戻る時間のようです。
舟着き場に戻るには、
Vooc を良く見かけると言う岩場から離れ、
こんな葦の間を進みます。
ソンチャー半島はバイクで行ったので、
自由に出来たのですが、
ここは、
ある程度時間が決まってるクルーズ。
残念ですが、
Vooc は諦めます。
戻って来ました。
結局、
Vooc は見ることは出来ませんでしたが、
ここ、
良いです。
タムコック、
チャンアン、
そしてここと、
3箇所のボートクルーズを体験しましたが、
私的には、
ここが No1 ですね。
何が良いかって?
とにかく、
「静か」
これに尽きます。
静けさと、
竹舟と、
タワーカルストの奇岩・奇峰、
ベストマッチです。
「侘び寂び」と言うのでしょうか、
日本人の美意識にマッチしてると思います。
とても気持ちが落ち着きます。
まぁ〜、
あくまで私の主観ですけどね。
bye bye、
オッちゃん。
元気でねぇ〜。
移動中
次の目的地に向けて走ってると、馬が。
牛やヤギは良く見かけますが、
馬は初めて。
まさか、
野生ではないよね?
さらに進むと、
何かを積んだバイクが走ってます。
近ずくと、
豚さん達でした。
これはよく見る奴ね。
バイディン寺
Chua Bai Dinh
次にやって来たのは、Chua Bai Dinh
東南アジア最大の寺と言われる、
バイディン寺の駐輪場。
端が見えない程デカイ。
駐車場は更にデカイ。
屋台も出てるし。
駐車場の端には、
こんな建物が。
前で立ちんぼしてるのは、
ガイドのお姉さん達。
もちろん、
有料です。
ここで、
チケットを購入。
このチケット、
拝観料ではありません。
お寺に行くための、
カート代です。
どんだけ広いん?
総面積は700ヘクタールとか。
700ヘクタールと言えば、
7,000,000㎡
甲子園が 38,500㎡ だから、
約182個入る大きさですね。
って、
どのくらいなんでしょうか?
では、
出発。
カートに乗ること10分程で、
着いたのが、
こちら。
案内板がありました。
右上の駐車場からカートに乗り、
緑の道を下って来て、
今、
左下にいます。
向かって正面に、
三関門、鐘楼、釈迦佛殿、三世佛殿等があり、
それらを左右の回廊で継ないでいます。
この回廊には、
羅漢像がずら〜〜〜っと、
並んでいます。
なんでも、
500体あるとか。
つまり、
「五百羅漢」ってやつですね。
そして、
羅漢像の後ろの壁には、
これまた、
金の仏像がビッシリはめ込まれています。
あれっ?
一部分がハゲてますね。
お参りの皆さんが触って行くんですね^^
さすが信仰深いベトナム人、
全ての像にタッチしていくんでしょうかね?
回廊を登って行き着くのが、
釈迦佛殿。
実はこのお寺、
長い歴史があるのかと思いきや、
なんと2010年に公開されたばかりの、
出来立てホヤホヤのお寺院なんですって。
公開時には、
まだ建設途中で、
最上段の本殿などは出来ていなかったそうで、
この釈迦佛殿が本殿だったそうです。
五百羅漢も未完成だったとか。
まぁ〜、
ベトナムで予定通り物が進むなんてありえませんからね。
でも、
公開時には、
日本をはじめ世界各地から僧侶が集まり、
「開眼式」が国家行事の一つとして行われたそうですよ。
そして、
釈迦佛殿の上に新たに建てられたのが、
三世佛殿。
三世仏と言うことで、
中には、
釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三尊が祀られています。
GoogleのStreet View(360°)が有ったので、
張っておきます。
三尊を守ってる左右の像もデカイ。
まぁ〜、
何でも、
デカくて、
多くて、
金キラキン。
ベトナムの人が喜びそうなお寺です。
さすがは、
国営のお寺って感じですね。
↑違う?
私的には、
このようなお寺より、
ホーチミンのチョロン(中華街)に在るような、
小さくても古いお寺の方が好きなんですけどね。
でもね、
ここも良いとこは有るんです。
このお寺、
山の斜面に沿って建てられてるので、
景色が良い。
向こうに見える山々は昨日行ったチャンアンです。
と言うことで、
今日はこのくらい。
明日は、
タムコックを発って、
次の目的地に移動します。
*おまけ*
寺院内のお土産屋さんで発見。
トラクターでバームクーヘンを作ってます。
田舎の風情と言うか自然の有様と言うか、人も含めてユッタリと時間が流れている様ですね。
返信削除じっくりと時間をかけて、自然と人とに溶け込んでこそ良さの解るたびですね。
ノンラ スタイルの旅が素敵です。
まさにその通りですね。
削除時間がゆっくり流れています。
このゆっくりがとても好きなんです^ ^