サパ、2日目。
朝起きて、
外を見ると、
こんな状態。
外に出て見ると、
カメラのシャッターも落ちないような真っ白。
しかも、
雨も降っています。
まいったなぁ〜。
明日はどうしても、
次の目的地バックハー(Bac Ha)に行きたいので、
サパは今日1日しかありません。
でも、
この状態では、
外に出ても仕方ないので、
部屋で悶々としていたのですが、
雲が上がっていきます。
これはチャンス。
雨は降ってましたが、
出てみました。
最初に行ったのは、
ホテルのスパが有る小高い丘。
丘からホテルを。
ほんま、
雲海に浮かんでますね。
山の天気なので、
雲の流れが早く、
無くなったと思っても、
すぐまた次が出て来ます。
雨も止みません。
こりゃ〜、
あかんか。
と思い、
部屋に戻ってると、
こんな道を発見。
ホテルの周りのトレッキングコースのようです。
どうしよう?
道も凄いし、
天気も悪いし、
あかんやろ〜。
と思ってると、
『今日1日しか無いんやぞ、
何しにこんな山奥まで来たんや』
と言う、
神の声。
『・・・』
おっしゃ、
行こうやないの!
雨の中のトレッキング
と言うことで、トレッキング開始。
最初はこんな道だったのですが、
だんだん、
道らしき物も無くなります。
もちろん、
人なんて誰もいません。
いるのは、
『見かけん顔やな、
ここら辺は素人さんの来るとこちゃうで』
とか、
『おっちゃん、
早よ、帰ったほうがええで』
とか。
だよね。
でも、
諦めの悪いオッちゃんは歩き続けます。
そんな諦めの悪さにお天道様が呆れたのか、
だんだん、
えぇ〜感じになってきましたよ。
雨も弱くなって来ました。
で、
サパと言えば、
何と言っても、
棚田ですよね。
見えて来ました。
サパの棚田は、
「世界で最も美しい棚田11選」
に選ばれてるそうです。
「11選」と言うのは、
ん? って思いますけど。
今は水を張ってる状態ですが、
これに苗を植えた時、
さらには、
稲が実った時で、
全然違う景色を見せるんでしょうね。
見てみたい。
この棚田ですが、
上から下まで、
とんでもない段数なのですが、
こんなしょぼい水を上から流しているんです。
もちろん、
何箇所も流しているんでしょうけど。
それでも、
全部の田んぼに水を張るのにはどのくらいかかるのでしょうかね?
で、
下に行きたいんです。
谷底には、
川が流れていて、
そこから棚田を眺めてみたいんです。
でも、
その道が見つからないですよ。
それに、
ここの土は粘土質で、
それに雨が降って水が染み込んで、
滑る滑る、
滑る滑る。
何回転んだことか。
谷底に降りるのは諦めます。
ちょっと舐めてましたね。
ハノイでトレッキングシューズを買うか悩んだのですが、
いざとなれば、
サパで買えばいいやと思ってたのですが、
そんな暇も時間もなく、
山奥に来てしまって。
ちなみに、
地球と同化した靴。
でもね、
役に立ったんですよ、
オイルヒータ。
1時間で乾きました^^
赤ザオ族のオバちゃん達とトレッキング
ホテルで昼食を食べてると、天気が回復して来ました。
雨も上がりました。
靴やズボンも乾いたので、
再度出てみます。
どうしても、
谷底まで下りてみたいんですよね。
なので、
今回は、
一旦ホテルを出て、
ホテル前の道を行き、
谷に下りるルートを探したいと思います。
でも、
それには問題があるんです。
ホテル前にスタンばってる、
赤ザオ族のオバちゃん達をどのようにクリアするかと言う。
恐る恐る、
覗いて見ると、
居ません。
ラッキー。
道に出て歩きかけると、
『エクスキューズミー!』
あっちゃぁ〜。
居ました、
しかもオバちゃんが3人も。
ニコニコしながら寄って来ます。
オバちゃん1『これ、どう?』
オバちゃん2『これ、3万ドン』
オバちゃん3『これ、普通は5万ドンだけど、特別に4万ドン』
何が特別やねん。
『ノー、いらない!』
ここは、
はっきりと、
『ノー』と言ってやりました。
オバちゃん2『どこ行くの?』
おっ、
作戦変更か?
私 『この辺りを歩く』
オバちゃん2『ガイドする、
一人では分からないよ』
う〜ん、
確かに、
午前中も結構探したんですが、
下りる道は分かんなかったんですよね。
私 『ガイド料は幾ら?』
オバちゃん1『5万ドン』
オバちゃん2『5万1千ドン』
オバちゃん3『5万2千ドン』
何、
その1千ドンとか2千ドンとか?
私 『OK、じゃぁ、オバちゃん1ね』
オバちゃん’s『ノー、3人一緒』
えっ?
オバちゃん’s『私達姉妹、3人一緒』
いやいや、
いくら姉妹でもトイレに行く時は別やろ。
私 『一人でいい』
オバちゃん’s『ノー、3人一緒』
私 『一人でいい』
オバちゃん’s『ノー、3人一緒』
長々繰り返したのですが、
諦めました。
私 『OK、3人。
そのかわり、3人で15万ドンね』
オバちゃん’s『オッケー』
やはり、
『NO』と言えない日本人です。
でも、
3人行ったことで、
結果は助かったんですけどね。
しばらく道を歩いて行くと、
オバちゃん『ここから下りる』
さすが、ロコ。
棚田を眺めながら、
下りていきます。
ですが、
超スリッピー & 悪路。
天気は回復し、
雨も上がったのですが、
道(とは言え無いけど)は最悪です。
滑る、滑る。
でも、
その度にオバちゃん2人が左右からサポート。
しまいには、
オバちゃん2人が私の両腕を持って、
抱えるようにして下りていきます。
こんな格好は、
知り合いには絶対見せられません。
オバちゃん達のフルサポートにより、
やっと降りて来ました、
谷底へ。
朝から見てみたかった、
谷底からの風景ですが、
上から見る方が良いですね。
谷底まで下りることが出来たし、
そろそろ帰ろうかと思ってると、
オバちゃん『学校行ってみる?』
私 『学校?』
オバちゃん『最近出来た』
私 『どこ?』
オバちゃん『あそこ』
今下って来た方とは逆の方向を示します。
ホテルの対面です。
えぇ〜、
これを登ると、
帰りはどうなるん?
また、
下って登るの?
と思ったのですが、
やっとこの村にも学校が出来て、
それが嬉しくて、
見せたいんだ、
なんて、
思ったりして、
『OK、行こう!』
と、
言ったのですが、、、
今下って来た反対の斜面を登っていきます。
正面に見えるのが、
ホテルです。
だんだん、
遠のいていきます。
オバちゃん達の知り合いの家の前を抜けて、
って、
結構チャンとした家ですし、
TVもバイクも有るのね。
登って来ましたぁ〜。
かなりしんどい。
こちらが、
その、
学校。
小・中・高が一緒になってるそうです。
生徒は100人くらいだとか。
この辺りの村の人口が200人位と言ってましたから、
半分は子供なんですね。
さすがベトナム、
若い。
200人と言うのは、
ザオ族だけで、
更に奥に行くと、
赤モン族(Red H'mong)が40人程住んでいるらしいです。
学校だけかと思ったら、
病院も新しく出来たらしいです。
私 『病院が出来るまで、どうしてたの?』
オバちゃん『気合。
気合で治らない場合は、サパに行ってた』
私 『サパまでどうやって行くの?』
オバちゃん『歩いて』
私 『何時間かかるの?』
オバちゃん『5時間くらい』
健康な奴でも、
倒れるやろ。
実際には、
病院や医師には殆どかかっていなかったようです。
お金も必要ですしね。
さて、
学校も病院も見たし、
帰りますか。
私 『どうやって帰るの?
今来たとこを、また下って、登るの?』
オバちゃん『この道を行けば、ホテルに帰れる』
この道は、
サパに行く道ですね。
私 『ホテルまでどのくらい?』
オバちゃん『一時間くらいかな』
こんなワンコ達と遊びながら、
テクテク歩きます。
お母さんなのに、
蝶ネクタイ^^
しばらく行くと、
一人のオバちゃんが、
『私の家はこの近くだから、
ここで別れる』
そうなのね。
『じゃ、
ここでガイド料を払う』
と言って、
財布を見ると、
こまかいお金が有りません。
私 『15万ドンないから、20万ドンね』
オバちゃん『ノー、ノー』
お釣りが無いのかと思い、
いろいろサポートもして貰ったので、
私 『いいよ、5万ドンはチップね』
オバちゃん『ノー、一人10万ドン』
えっ?
私 『1人5万ドンって言ったやん』←「やん」とは言ってません
オバちゃん『谷底までが5万ドン、
反対の学校まで行ったので10万ドン』
そうきたか。
新しく学校が出来たから、
それを見せたかった訳では無いのね。
しかし、
俺も10年もベトナムにいて、
こんな手に引っかかるとはね ^^;
でも、
まぁ〜、
いろいろサポートもして貰らったし、
話も面白かったし、
いいかと思い、
30万ドンはらいました。
『ノー』と言えない日本人ですから。
取り分で揉めてます^^
一応、
年齢順に差をつけないといけないようです。
それでは、
ご紹介しましょう、
赤ザオ族、
オバちゃん3姉妹。
髪や眉毛が無いですよね。
赤ザオ族は10歳になると、
大人の仲間入りをするために、
髪や眉を剃るらしいです。
頭に乗せてる赤い座布団(失礼)は、
赤い布を何枚も重ねてるらしいです。
この座布団には、
房や鈴、コイン等が吊るされていました。
真ん中のオバちゃんが長女なのですが、
結構凄い飾りが付いてるでしょう。
重いって言ってました。
こちらは、
帰り道で見かけた、
ザオ族の女の子ですが、
さすがに座布団は乗せていませんが、
金属の飾りは付けています。
ザオ族は高い彫金技術を持っているらしく、
他の民族がザオ族が作るアクセサリーをつけることも多いとか。
しかし、
女の子の比べて、
男の子は地味。
でも、
大きくなったらデップチャイ(男前)になるよ^^
途中で、
オバちゃんが一人抜け、
更に、
一人抜け、
こんな景色を見ながら、
帰って来ました。
そして、
再び、
オイルヒータ。
オイルヒータって、
この為に常備してるのかな?
---
今回はホテルの周りを歩いただけですが、
サパ周辺には、
今回お世話になった「赤ザオ族」を始め、
「黒モン族」、
「赤モン族」、
「ザイ族」、
「花モン族」等の集落があるそうです。
なんせ、
サパの人口5万人のうち80%は少数民族らしいですから。
なので、
トレッキングコースもいろいろ有り、
長いコースになると、
一日かけて山奥まで入り、
少数民族の家に泊めてもらい、
また一日かけて戻って来ると言うようなコースもあるとか。
今日は笑ってしもた・・・
返信削除おばちゃんを甘く見てはなりませぬwww
飴ちゃんは持って無かった?wwwww
栃本修平
ここのおばちゃんに対抗出来るのは、世界中で大阪のおばちゃんだけです。
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