フォレ、マイクロチップを埋込む

今日は、
朝一で、

近くの動物病院にやって来ました。

フォレにマイクロチップ(MC)を埋込むためです。





今までも
何匹ものワンコと一緒に暮らしてきて、
MC は一度も埋めていません。



では何故、
既に10歳になり、
残り犬生の少ないフォレに MC を埋めたのか?

今日はそんなお話を少し。




MC に関しては、
↓↓↓の日本獣医師会の情報を参考にさせてもらいました。

マイクロチップを用いた動物の個体識別






マイクロチップ(MC)って?
MC ってのは、
SuicaやPASMO等に使用されてる電子タグの一種で、動物用のMCは長さ約12mm 、直径約2mmの円筒形のガラスのカプセルに包まれた物です。

このMCを注射器みたいな専用の器具で、動物の体内に埋め込みます。

そして、
リーダーと呼ばれる読み取り機器で、電子タグに書き込まれてる情報を読み込み、その情報に元に登録されているワンコや飼い主の情報を参照すると言うものです。



歴史
1986年ごろから、烙印や入れ墨に替わって欧米を中心に使用され始めましたが、その頃は各メーカーが独自の規格で作成していたため、MC やリーダーに互換性がありませんでした。

1994年にISO11784(家畜のコード体系)が制定、
1996年にはISO11785(通信の技術要件)が制定され、対象動物がそれまでの家畜だけでなくすべての動物となりました。

1997年に日本に導入され、
1998年にMCのデータ統一管理が始まりました。

2002年には MC の普及啓発を促進するため、動物 ID 普及推進会議(AIPO)が設立され、現在では日本獣医師会がデータベースの一元管理を行っています。

2004年に「犬等の輸出入検疫規則」の改正が行われ、動物検疫では、動物を日本へ輸入する場合には、ISO規格のマイクロチップの埋込みが義務化されました。

↑って、
あまりないかもしれませんが、
ワンコと一緒に海外に行って、
戻ってくる時に、
MC を埋め込んでないと、
日本に持ち込めないって言うことですよね。

海外でワンコと一緒に暮らしていて、
そのワンコと一緒に日本に戻る時もそうですよね。



規格
ペット用の MC には、いくつかの規格があるようですが、日本で統一して流通しているのは ISO11784/5 に準拠している FDX-B という規格です。

ISO11784のコード体型は↓↓↓のような15桁の数字で表わされます。


AAA BB CC DDDDDDDD

AAA:国番号(日本:392)
BB:動物コード(ペット:14)
CC:MCメーカー番号
DDDDDDDD:個体番号


つまり、
この15桁の個体識別番号は世界中でユニークな番号となる訳ですね。

でも、
個体番号が8桁(1億)って少なくないですかね?



安全性
動物用のMCは、動物の体内に埋込んでも副作用などがおきないよう、外部を生体適合ガラスもしくはポリマーで密閉しており、さらには動物の体内を移動しないように表面に特殊な加工がされているとか。

そして、
さまざまな臨床試験が行われて安全性が証明されているそうですね。 

先の日本獣医師会の報告によると、
日本国内で、動物体内に埋込んだMCの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件も寄せられいないそうです。

諸外国でも副作用の症例を調べており、
これまでに腫瘍が認められたという症例が2件報告されたそうですが、何千万頭も埋込まれている中の2件で、ワクチン摂取による副作用と比較しても、安全性は全然高いと言えるでしょう。






埋込み
そんな MC を動物病院で埋込んでもらいました。

通常の注射より少し太めの針が着いている埋込み用の注射器を使って、
首の後ろ(背側頚部)の皮下に埋め込みました。

埋込み時の痛みは、
普通の注射と同じくらいで、
通常は鎮痛や麻酔など特別な処置はしないそうです。

フォレも、

『何?、もう終わり?』

って顔してました。



費用
埋め込み費用は、
動物の種類や動物病院によって異なるそうですが、
数千円 ~ 1万円くらいらしいです。
フォレの場合は5,000円でした。

また、
埋込まれた MC 番号の登録料が別に1,000円かかります。






データベースへの登録
MC は埋め込んだだけでは、
役に立ちません。

MC の情報(個体識別番号)と、
そのワンコや飼い主の情報をデータベースに登録します。



MC を埋め込むと、

登録申込書、振込取扱票、封筒が渡されました。



登録申込書には、
MC 番号のバーコードが貼ってあり、
病院で記入してもらう「獣医師記入欄」と、
申込者が記入する「飼育者(登録申込者)記入欄」があります。



記入内容は、

飼育者記入欄:
  • 氏名、フリガナ、
  • 住所、
  • 電話、緊急連絡先、FAX番号
  • Eメールアドレス

獣医師記入欄:
  • 動物情報
    動物の名前、生年月日、性別、動物種、種類コード、毛色コード
  • 埋込日
  • MC番号
  • 獣医師情報
    指名、TEL/FAX 、所在地、病院名、Eメールアドレス



振込取扱票を持って登録料1,000円を郵便局で振り込み、
その控えを登録申請書に貼付け、
それを封筒に入れ、
動物病院に持って行きました。


動物病院が日本獣医師会に投函するそうです。

このあたりのシステムは、
動物病院により異なってるそうですが。

登録は2〜3週間くらいかかるそうです。






何故マイクロチップを埋めたのか?
そんな MC ですが、
何故、
既に10歳にもなり、
残り犬生の少ないフォレに埋め込んだのか?



それは、
やっぱ震災ですね。



私自身、阪神淡路をリアルで経験してますし、
その後も、
大きなものでも東日本、
そして今回の熊本。



阪神の頃は、
ネットもそんなに発達してなくて、
情報はニュースや新聞と言った、
マスコミからの物だけでした。

なので、
当然、
情報は人間主体になります。

もちろん、
それは当然の事ですけど、
家畜やペットも当然被災してる訳です。



東日本の頃には、
ネットが発達し、
マスコミ以外の一般 people からの情報が、
FacebookやTwiter と言ったソーシャルメディアを通じて、
目にするようになりました。


そして、
今回の熊本でも、
毎日のように被災した動物の情報を目にします。




残念ながら、
フォレはコマンドの利き100% ではありません。

通常、
落ち着いてる時は問題無いのですが、
テンションがハイの時はやはり利きが悪いです。

もし、
震災や他の大きなトラブルが発生した場合、
フォレだって瞬間はパニックになるかもしれませんし、
おそらく私がパニックになると思います。

そんな時、
もしかしたら離れ離れになる可能性だってあります。



そんな時、、、

たとえどんな状態でも良いので、
最後は私達のもとに帰って来て欲しいと思っています。






そんな理由で、
今回埋め込んだんです。



でもね、
私は昔からペットへの MC の埋め込みは、
飼い主の義務にしたら良いのではないかと思ってたんです。

ペットを飼ったら、
「必ず MC を埋め込み、それをデータベースに登録する」



そうすれば、
飼い主の飼育放棄や遺棄は減ると思うし、

例え、
そのような事があったとしても、
飼い主(犯人)を見つけ易いし。





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我が家では、
車の中にこんなカードを入れてます。


今度は、
MC 番号も書いとこ。








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